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無罪女性に1670万補償 北九州の殺人、放火事件で
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北九州市八幡西区の民家で2004年に住民男性が殺害された事件で殺人と放火の罪に問われたが無罪が確定した片岸みつ子さん(60)に対し、福岡地裁小倉支部(田口直樹裁判長)は19日までに、刑事補償法に基づく補償金約1670万円を支払う決定をした。決定は18日付。
2004年5月23日の最初の逮捕から無罪判決を受けた今年3月5日まで、身柄を拘束された1383日間について、1日当たりの上限1万2500円を請求。有罪が確定した別の窃盗と威力業務妨害事件の捜査と公判に充てられた46日間を除く全額が認められた。
片岸さんは、兄の古賀俊一さん=当時(58)=を殺害した上で住宅を全焼させたとして起訴された。小倉支部判決は、片岸さんが警察の留置場で同房の女性に話したとされた「犯行告白」の証拠能力などを否定して無罪を言い渡し、確定した。
長男和彦さんを通じ、片岸さんは「主張が通った形で、決定は評価するが、心理的肉体的苦痛が報われたとは思えない」とコメント。
(共同通信社)
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