【モスクワ杉尾直哉】ロシア連邦金融市場監督局は17日正午(日本時間同午後5時)すぎ、国内の証券などすべての金融商品の取引の中止を命じた。16日に引き続き、株価下落に歯止めがきかなくなったため。うち、ルーブル建ての証券取引所MICEXは同日午後5時42分に取引を再開したが、同45分の終値は前日比マイナス18%で、05年11月以降の最低値を更新した。ドル建てのRTSは取引停止のまま、前日終値のマイナス6.39%で終了した。
MICEXとRTSは16日にも取引を一時停止していた。
タス通信によると、ロシア財務省は17日、政府系銀行のロシア貯蓄銀行(ズベルバンク)、対外貿易銀行(VTB)、ガスプロムバンクの準備金積み増しのため、初の特別入札を行うと発表した。17日までにロシア政府が国内銀行の準備金に投入した資金は、金融不安を背景に3500億ルーブル(約1兆4400億円)に達した。
毎日新聞 2008年9月18日 0時30分