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男児転落死で市に賠償命令 越谷の公園事故で判決
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埼玉県越谷市で2005年4月、さいたま市内の小学2年の男児=当時(7)=が公園内の岩山(高さ約1・7メートル)から転落死したのは管理に問題があったためとして、両親が越谷市に損害賠償を求めた訴訟の判決で、さいたま地裁は19日、市の責任を認め、賠償を命じた。
越谷市は「岩山から飛び降りた際にほかの子どもと接触したことが事故の大きな要因と考えるが、遺族の心情を考慮し、判決を受け入れることにした」としている。
片野悟好裁判長は判決理由で、公園内にさまざまな高さの岩山が並び、立ち入りが容易であることに触れ「子どもたちが登って遊び、そこから転落、死傷する危険性があった」と指摘。05年4月以前にも転落事故が起きていたのを市の職員が把握していたことを挙げ「事故を予見できたのに、岩山への接近防止措置を講じないなど、管理に瑕疵がある」とした。
判決によると、男児は05年4月5日、越谷市千間台西の公園で、噴水施設の岩山から転落。頭を打って、2日後に脳挫傷で死亡した。
(共同通信社)
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