早池峰山でコケモモの実盗採 男性を任意取り調べ

早池峰山で男性が盗採したコケモモの実
 岩手県川井村の早池峰山(1,917メートル)の山頂付近で、宮古市の60代の男性が高山植物のコケモモの実を盗採し、宮古署が文化財保護法違反などの疑いで任意で取り調べていることが19日、分かった。容疑が固まり次第、書類送検する。

 同署などによると、男性は13日午後零時20分ごろ、小田越登山道九合目から剣ケ峰側に約100メートル進んだ地点で、巡回中の森林管理署巡視員に盗採を発見された。ビニール袋にコケモモの実約250グラムが入っていた。

 現場周辺は国定公園特別保護地区や国の天然記念物などに指定され、植物の採取はできない。巡視員に対し、男性は「焼酎に入れて飲む分ぐらいは採ってもいいと思った」と話したという。

 県によると、早池峰山での盗掘・盗採の摘発は2001年(1件)を最後にないが、盗掘跡は毎年発見されている。今年も、固有種ハヤチネウスユキソウやイワウメなど高山植物の盗掘跡が数カ所見つかり、関係者が警戒を強めていた。
2008年09月20日土曜日

岩手

社会



河北新報携帯サイト

QRコード

東北のニュースが携帯でも読める。楽天・東北のスポーツ情報も満載。

≫詳しくはこちら

http://jyoho.kahoku.co.jp/mb/