福岡市西区の公園で小学一年富石弘輝君(6)が首を絞められ殺害された事件で、福岡県警捜査本部は二十日までに、首からつるすひもが凶器に使われたとみられる弘輝君の衛星利用測位システム(GPS)機能付き携帯電話を公園内で発見した。
弘輝君が見つかった現場からなくなっており、捜査本部は、犯人が携帯電話のひもを使って弘輝君の首を絞めた後、どこかに捨てた疑いがあるとみて捜索していた。捜査本部はGPSの記録から携帯電話が現場周辺をどう移動したのか調べている。
調べによると、弘輝君は十八日午後三時半ごろ、母親の薫さん(35)がトイレに入った二、三分の間にいなくなった。
周囲にいて薫さんと一緒に弘輝君を捜した人の話では、薫さんが携帯電話の位置情報を知らせるGPS機能を使って確認したところ、トイレから数十メートル離れた地点を示す反応があったという。
周囲にいた人が捜しに行ったが見つからず戻ろうとした際、トイレ裏側の外壁と柱のすき間で弘輝君を発見した。
その後、県警が位置情報を確認しようとした際には携帯電話はつながらなかったという。
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