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【社会】

福岡・小1殺害 携帯ストラップが凶器か

2008年9月20日 朝刊

 福岡市西区の公園で小学1年富石弘輝君(6つ)が殺害された事件で、公園内のトイレ脇で発見された弘輝君の着衣には泥の付着がなく、行方不明になった時間帯に近くにいた人も悲鳴などを聞いていないことが、福岡県警捜査本部の調べで分かった。また、首を絞めたあとの形状から、犯行には弘輝君が持っていた携帯電話を首からつり下げるひも(ストラップ)が使われた疑いが強いことも判明した。捜査本部は、弘輝君が人目につきにくいトイレの裏側に連れ込まれ、短時間で殺害されたとの見方を強め、目撃者を捜している。

 司法解剖の結果、死因は首をひものようなもので絞められたことによる窒息死と判明した。

 弘輝君は18日午後3時半ごろ、母親の薫さん(35)がトイレに入った2、3分の間にいなくなった。薫さんが周囲の人らと一緒に捜したところ、約30分後に同じトイレ裏側の外壁と柱の間にある60−70センチのすき間で、背中を壁にもたせかけて座り込むような状態で発見された。

 調べでは、発見場所はトイレの出入り口から死角になっており、人目につきにくい場所。弘輝君の着衣に汚れはなく、いなくなった当時トイレの周囲にいた人も悲鳴などの異常には気付かなかったという。

 

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