余剰キャベツ:25トン廃棄「さみしい」 北海道・南幌

廃棄処分のためキャベツを踏みつぶすトラクター=北海道南幌町で2008年9月19日午後1時15分、吉田競撮影
廃棄処分のためキャベツを踏みつぶすトラクター=北海道南幌町で2008年9月19日午後1時15分、吉田競撮影

 北海道内有数のキャベツ産地として知られる空知管内南幌町で19日、過剰生産による価格低下を防ぐため収穫目前のキャベツ25トンが廃棄処分された。農水省が決定した緊急需給調整の一環で、道内では十勝管内鹿追町でも25トンが廃棄される。

 南幌農協によると、今年のキャベツは全国的に豊作で、1ケース(8キロ)700円台を見込んでいた市場価格が400円台に落ち込んでいる。廃棄したキャベツ1キロ当たり32円が支給されるという。

 南幌町南15線西2の農業生産法人「ライフ」=本間秀正社長(53)=のキャベツ畑では、青々とした葉をつけた直径30センチ前後のキャベツが約50アール分、トラクターで踏みつぶされ、本間さんは「さみしいけど、仕方がない」と厳しい表情で見守った。土に戻されたキャベツは畑の肥料となり、この後、小麦がまかれる。【吉田競】

毎日新聞 2008年9月20日 1時31分(最終更新 9月20日 1時46分)

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