汚染米問題は、ついに、大臣を辞任へと追い込みました。太田農林水産大臣は、19日、汚染米問題の責任をとって辞任することを表明しました。汚染米の流通業者が、全国で最も多かった宮崎・・・。大臣の辞任に、県内でも怒りの声が相次いでいます。(太田農林水産大臣)「農林水産大臣を辞職する決意を固めました」太田農林水産大臣は、汚染米の不正転売問題に関する混乱の責任をとるため、19日午前、辞任を表明しました。農林水産省は、9月16日、汚染米が流通していた業者の実名を公表し、宮崎県は、全国最多の66業者に上っていました。しかし、不正転売を見抜けなかった農水省の不備や、消費者軽視とも取れる太田大臣の発言に、国民の間で批判が高まっていました。(県民は)「やることやって辞めてほしい」「無責任な感じがする。もう少ししっかりやってほしい」「段取りが悪いというか、公表というのは、そう簡単にするものではない。すごく被害が大きいし、農水省のやり方がずさん過ぎる」「知らないで卸された方の名前が出たじゃないですか、あの人たちがかわいそうだなって、消費者にとっても腹立たしい。然るべき責任をとって辞任してほしい」一方、和菓子製造業者にとっては、売り上げが大幅に落ち込んだり、風評被害が広がるなど、汚染米問題は、まさに死活問題となっています。国富町のこちらの和菓子業者は、「太田大臣の辞任はあまりにも無責任」と怒りをあらわにしています。(和菓子製造業者は)「お客さんもだいぶ減っている。我々小売店は、どちらかと言えば被害者だが、それこそ被害者救済というか、そういうことをやっていただいて辞めるのが、本当じゃないかと思う」さらに、購入した汚染米を使用していなかったにもかかわらず、政府に、流通業者として店の名前を公表された、宮崎市の和菓子製造業者は・・・(和菓子製造業者)「腹が立つ。今までやってきたのが、水の泡ということになる。これから先こういうことが2度とないように、やっぱり上がしっかりしてもらわないと」一方、東国原知事は・・・(東国原知事)「本当に残念だと思う。不安不信感を一日も早く解決していただくことが、我々が国にお願いする事だと思う」汚染米問題の解決をどうに図っていくのか・・・。無責任なトップの辞任に、業者や消費者の怒りは収まりそうにありません。
18日宮崎を襲った台風13号は、県南部を中心に、大きな被害をもたらしました。このうち、日南市の国道220号線では、大規模な土砂崩れが発生し、通行止めが続いています。日南市の国道220号線では、19日未明、道路脇の土砂が幅100メートル、高さ70メートルにわたって崩落、大量の土砂が道路をふさぎ、全面通行止めとなっています。現場では、20日から重機などを使って、土砂を取り除く作業が行われていますが、復旧のメドは立っていないということです。(中木場記者リポート)「台風13号の影響で、床下浸水したこちらのお店では、朝から水をはき出す作業に追われています」県内では、浸水被害も相次ぎ、このうち、6棟が床下浸水の被害を受けた宮崎市の鏡洲地区では、住民たちが、家に流れ込んだ水をはき出したり、濡れたものを乾かす作業にあたっていました。(住民は)「床下まで水がきたので、湿気がまだ残っている。乾くまでどうなるかという感じがする。」さらに、この地区では・・・(外山記者リポート)「こちら宮崎市の鏡洲地区では、加江田川の水が堤防を越え、地面の土をえぐり、ハウスの中まで侵入しました」(ハウス農家・日高哲郎さん)「越えるような感じです。堤防を越えるような感じ。(過去には?)私も25年間農業やってて初めてです」日高哲郎さんのビニールハウスには、川の水が流れ込み、植えたばかりのミニトマトの苗が全滅しました。(ハウス農家・日高哲郎さん)「病気が入るので、これを植え替えるしかない。来たときは頭が真っ白でした」発生から約10日後に、宮崎を襲った台風13号。道路や家屋などに、大きな被害をもたらしました。
社民党県連は、次期、衆議院選挙の宮崎3区に、県連の幹事長を務めている松村秀利氏を、擁立する方針を決めました。社民党県連が、宮崎3区の公認候補として擁立するのは、去年6月から、県連の幹事長を務めている、松村秀利氏51歳です。松村氏は、鹿児島県鹿屋市の出身で、旧国鉄職員などを経て、社民党県連に入り、副幹事長や幹事長を歴任しました。社民党県連は、19日夜開かれる常任幹事会で、松村氏の擁立を正式に決めます。これを受けて、松村氏は、20日、宮崎市で記者会見を開き、立候補を表明することにしています。社民党県連や民主党県連など、非自民勢力は、候補者の住み分けなど、次期衆院選での選挙協力に合意していて、社民党県連は、3区での候補者擁立を目指し、選定作業を進めていました。宮崎3区では、このほか、自民党現職の古川禎久氏が、立候補する見通しです。
おととし、大分県の陸上自衛隊・玖珠駐屯地に侵入し、武器庫から小銃や拳銃などを盗んだ、高鍋町の元自衛官が、窃盗などの罪で起訴されました。起訴されたのは、高鍋町持田の元自衛官、高山敏信被告44歳です。起訴状によりますと、高山被告は、おととし9月、大分県の玖珠駐屯地に侵入し、武器庫から64式小銃やけん銃など、あわせて6点を盗んだとして、窃盗などの罪に問われています。高山被告は、おととし3月まで玖珠駐屯地に勤務していましたが、別の事件で逮捕され、警察が、高山被告の自宅などを捜索したところ、玖珠駐屯地で紛失したものと同じけん銃が見つかりました。また、64式小銃については、今年6月、高鍋町の小丸川河口で、紛失したものと見られる小銃の部品の一部が見つかっています。調べに対し、高山被告は、「銃などに関心があり、自分のものにしたかった。毎晩のように手に持って、楽しんでいた」と、供述しているということです。
県議会の代表質問です。東国原知事は、旧橘ホテルの受け皿企業が決まった宮崎市青島の振興について、「市と連携して活性化に取り組みたい」と述べました。県議会代表質問の2日目。19日は、愛みやざきの武井俊輔議員が質問に立ち、宮崎市青島の振興策について、知事の考えを質しました。(武井俊輔議員)「知事の青島に対する思い、熱意、および宮崎市との連携等含めて、どのように取り組みたいか伺いたい」(東国原知事)「長年の懸案だった旧橘ホテルの問題も解決を見つつありますので、市との連携を図りながら、青島地域活性化に取り組んでいきたい」また、武井議員は、TR高千穂鉄道のトロッコ列車を、JR日南線で運用し、青島再開発の起爆剤にしてはどうかと提案しました。これに対し東国原知事は、「TR高千穂鉄道とJR九州の協議の推移を見守りたい」と答弁するにとどまりました。県議会代表質問は22日までで、24日からは、一般質問が行われます。
全校児童14人の小学校にやってきたのは、なんと、65人のオーケストラのメンバーでした。子どもたちに、本物の舞台芸術にふれてもらおうと、都城市の夏尾小学校で行われた19日の演奏会。学校には、関西フィルハーモニー管弦楽団のメンバー、65人が訪れました。全校児童14人の夏尾小学校。まずは、音楽に親しんでもらおうと、バイオリンやチェロなど、楽器の説明です。つづいて、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」など、9曲が演奏されました。体育館には、近くの夏尾中学校の生徒や地元の人たちもつめかけ、オーケストラの迫力ある演奏を楽しんでいました。
18日夜、宮崎市で、マンションの1室を全焼する火事があり、焼け跡から、この部屋に住む男性が遺体で見つかりました。18日午後6時50分ごろ、宮崎市西池町の4階建てのマンションで、1階に住む、無職、桝本静子さん85歳の部屋から火が出て、桝本さんが住む、マンションの1室を全焼しました。この火事で、焼け跡から、この部屋に同居していた、川村定行さん59歳が遺体で見つかりました。警察の調べによりますと、桝本さんは、川村さんと2人暮らしで、桝本さんは、出火当時、外出していて無事でした。現在、警察と消防で出火原因を調べています。
全国の地価調査の結果が発表され、県内では、商業地が17年連続、住宅地が9年連続の下落となりました。地価調査は、県内295か所の基準地を対象に、県が毎年調査し公表しているもので、土地の取引価格の指標となります。それによりますと、県内の商業地の平均価格は、1平方メートル当たり5万4400円で、平成4年以降17年連続の下落、また、住宅地の平均価格も、1平方メートルあたり2万8300円で、平成12年以降9年連続の下落となりました。商業地の最高価格は、今年も、宮崎市橘通東3丁目の「旭屋」で、1平方メートルあたり21万円となっていますが、去年に比べ、4.5%の下落となっています。また、住宅地では、近くに幹線道路が開通し、利便性が増した、宮崎市花山手が、県内で唯一地価が上昇しています。今回の調査結果について、県では、「景気低迷などの影響で、地価がさらに下落する可能性がある」と分析しています。