【バンコク18日=納村悦子】アジアプロモーションを展開中のX JAPANのリーダー、YOSHIKI(年齢非公表)が18日、滞在先の香港からプライベートジェット機で政情不安で揺れるタイに降り立った。
待ち受けたのはタイ王室専用の警官約30人が迎える国賓級のVIP待遇だった。YOSHIKIは、警官に四方をガードされたまま車に乗り込むと、パトカーなど10台に誘導されながら出発。超ピリピリムードだった。が、そんな厳戒態勢にもかかわらず空港外で待機する報道陣や1000人を超えるファンのために車から降り、笑顔でバラの花をプレゼントするなど超ご機嫌。
14日に首都バンコクに発令された非常事態宣言は解除されたが、反政府勢力は依然として抗議活動を続行中。誰もが渡航を自粛する中、YOSHIKIは「ファンのために」と訪タイを熱望。関係者がソムチャイ新首相(61)と交友関係にあったこともあって実現した。
また、同市内でファン限定1000人を招いて公開会見を開催。タイ語で「皆さん愛してます」とあいさつし、来年1月31日に同市のスパチャラサイ国立競技場で3万人公演を行うことを発表した。
夜には、軍隊によってX JAPANの文字が浮かび上がる花火が打ち上げられるなど、国をあげての大歓迎ムード。YOSHIKIの行く先々で歓声が巻き起こり、不安定な政情で笑顔が失われた「微笑みの国」に笑顔を取り戻させた。