■DFPで行こう!■
デジタル液晶モニタを安く買う方法?
2004.08.01 2004.09.07追記

うわっボケた


■液晶モニタは良い?
最近、テレビもそうですが、PC用モニタとして液晶モニタが流行しています。
何で流行してんの?と思ったら、日本の家庭事情とマッチするからのようです。
液晶モニタの利点
・省スペース
・低消費電力
・クッキリとした画像
まずはこの3つが挙げられるかと思います。
CRTモニタに比べ、液晶モニタは前後の幅が薄いので、机の上でかさばるモニタを後ろに追いやれるので、作業スペースが広がります。
低消費電力…これは重要です。CRTモニタが100W前後の消費電力に対し、液晶モニタは30W前後です。
消費電力が抑えられると、当然のようにモニタから発する熱も抑えられ、電気代も安くなります。
PCを使っていて電気代や室温が気になる人にとっては良い事ばかりです。

一方、欠点はと言うと
・反応速度の遅いパネルを使ったモニタはゲームや動画で残層が残る。
・画面が暗い。
・(CRTに比べ)パネルやバックライトの寿命が短い。
・一定の解像度以外では画像がボケる。
安物のモニタや中古のモニタを買うと、必ず遭遇すると言っても良い欠点です。
しかし、液晶モニタの進歩のペースは速く、これらの欠点を改善した製品が出て来ています。
一定の解像度のボケはゲームをする者にとっては重要です。なるべくボケのない製品を選ぶか、液晶モニタは回避するしかないでしょう。
CRT、液晶ともに得意不得意があります。使用用途に合わせて選びましょう。

■やっぱ液晶はデジタルでしょ
せっかくの液晶モニタなのだから、画質劣化の少ないデジタル接続にしたいものです。
しかし、デジタル接続の製品は大抵が2系統入力で価格が高かったりします。
1系統入力で安い物…お得意の中古品探しとなります。

■DFPって何?
Digital Flat Panel Portと言うらしいです。(詳しくはここ)
DFP接続の液晶モニタですが、中古市場でアナログ接続やDVI接続のモニタよりも安いのです。(1000円〜5000円安)
DVIに比べるとマイナーですが、メーカー系PCの付属モニタではよく使われています。

PCメーカー製以外にもこんなのもあります。
20ピンと30ピンの規格ですが、数種類が確認されています。
メーカー
DFP20
DFP30
備考
NEC
CRTにもDFP入力製品があったりします
富士通
30ピンは特殊な物あり
日立
未確認
AKIA
EPSON
未確認
アイ・オー・データ
未確認 DFP専用品と変換アダプタ添付品の2種類あり
SONY
×
×
26/40ピンの独自規格
凡例 ○:存在する ×:存在しない
SONY製の付属モニタはDFPと同じようなコネクタを使っていますが、汎用性がなく、別物と考えても良いようです。
(SONY製品関してはこちらのサイトが詳しいです。)

■PCにつなごう

DFP接続のモニタをPCにつなぐには数種類の接続方法があります。
1.変換アダプタを使う。
2.変換ボックスを使う。
3.DFP対応ビデオカードを導入する。
1に関しては、20ピン限定となります。変換アダプタは秋葉原でノーブランド品が1000円程度、メーカー品で1800円前後で売っています。
ノーブランド品に関しては、千石電商でアダプタタイプ970円。ケーブルタイプ(ケーブル長:15センチ)1050円。
千石電商は通販もありますから遠方の方は利用するのも良いでしょう。
(スーパー・サーチで「MDR」をキーワード入力するとすぐに見つけられます)
また、コンピュエースでも同等品と思われる物が、もっと低価格(アダプタタイプで627円。ケーブルタイプもあり)で売られています。
(2004.09.07追記)

地元で確認をしましたが、大きな電気店でPCパーツを置いている所なら、やはり1800円前後で買えるでしょう。
(アダプタ販売メーカーのサイトに行く )
大抵のビデオカードのDVIに対応していますが、モニタとの相性で画面が映らない場合もあります。

2に関しては30ピン限定となります。現在確認できている変換ボックスは玄人志向のみです。(玄人志向の変換ボックスのページへ行く)
30ピンコネクタの形状は2種類あるので注意が必要です。

3はアイ・オー・データ機器社製のビデオカードを使用して接続する方法です。
20ピンはGA-SV432シリーズ。(AGP、PCI用あり)30ピンはGA-NF30/PCIと接続できます。(PCI用のみ)
どちらも搭載ビデオチップがSAVAGE4ProPlus、GeForce2MX400と古く、販売終了となっている製品なので
中古を探すかアウトレット物を探しましょう。
30ピン接続に関する注意は変換ボックスと同様です。


■実例
ウチでの接続検証状況です。
製品名
メーカー
搭載ビデオチップ
VRAM
接続方法
結果
備考
GA-SV432/PCI
アイ・オー・データ
S3 SAVAGE4ProPlus
32MB
DFP
GLADIAC FX 534LP PCI
ELSA
nVIDIA GeForceFX5200
128MB
DVI変換
GV-N56X128D-P
GYGABYTE
nVIDIA GeForceFX5600XT
128MB
DVI変換
TORNADO GeFORCE FX5200
inno3D
nVIDIA GeForceFX5200
128MB
DVI変換
EVIL COMMANDO X XR95-C3
PowerColor
ATi RADEON9500Pro
128MB
DVI変換
D.CHROMES8-A256H
玄人志向
S3 DeltaChromeS8
256MB
DVI変換
×
相性?映らず
GF6200-A128H
玄人志向
nVIDIA GeForce6200
128MB DVI変換
相性?3D表示にノイズが出る
使用モニタ:NEC F15T31W(15インチDFP)/F15S32(15インチDFP)/F14T52(14インチDFP) すべてDFP20ピン
※これらの結果は相性による動作を保証するものではありません。

■お願い
DFP変換でのデジタル出力の相性リスト(上記の表)を充実させたいので、同じモニタを持っている方、DFP変換でモニタを使っている方は
どんなビデオカードと接続しているか、またちゃんと映るかどうか、PCスペック使用モニタなどを添えてメールか掲示板にてご連絡を下さい。
ご協力をお願い致します。

■中古モニタの選び方
中古品の状態はピンキリです。以下の事に注意して選べば、ハズレには当たらないでしょう。
・動作確認の取れている物。
・実際にモニタを映して見せてもらえる店で購入する。
前者に関しては「電源OK」だけの表示ではなく、「映った」と表示がある方が、より信頼性が高いです。
お店によってはフォーカスの状態や変色、明るさなど、状態を詳細に表示している場所もあります。
液晶の場合もライン、ドット抜けやにじみ、圧迫痕の有無、バックライトの状態表示のあるお店もあります。
後者はその場でモニタをPCにつないで見せてくれるお店です。これなら自分で納得の行く物が買えるでしょう。

■中古モニタ事情
現在、モニタの需要が液晶にシフトしていますので、中古の15インチCRTは二束三文で売られている場合が多いようです。
サブマシンや動作検証用に良いのですが、利益にならない分だけ取り扱いも酷い場合も多いので、買う時に注意が必要です。

■中古モニタ事情〜液晶編〜
大型液晶パネルの価格下落に伴い、15インチ中古液晶モニタの価格が下がっています。
2005年3月現在、10000円を切っている良質な中古も存在しています。
サブや検証用に使うならちょっとしたドット抜けやバックライト不良の物がお買い得でしょう。
メインで使うなら、ドット/ライン抜けの有無、バックライトの調子の良い物を選びたいです。
やはりCRTと同じで、映して動作確認のできるお店で買いましょう。
中古が怖い人は、以前の中古15インチ液晶の価格で新品が買える場合もありますのでアジアメーカー製の新品を
買うのが良いと思います。


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