2008年9月17日

ライアン（ハワード・一塁手）が打つと強い。
このところの勢いは、すべてライアンのバットから生まれています。
これまで本調子が出ずに苦しんでいただけに、開放されたように
のびのびとホームランを量産する姿は、頼もしいの一言です。

気は優しくて力持ちの典型のような、アフリカン・アメリカン（黒人）の大男。
生まれも育ちもセントルイスで、僕とは故郷談義で盛り上がります。
「セントルイスが一番だよ！住むならセントルイスだね！」
地元の不動産屋さんが聞いたら、涙を流しそうな郷土愛。
僕がここで「セントルイスが一番だ」などと発言したら、デラウエア川に沈められます。

ところで、黒人選手やラテン系の選手によくあるのが、大家族構成。
といっても、どこからどこまでが「肉親」で「親戚」で「姻戚」で「友達」で
「知り合い」なのか、わけがわかりません。
「俺のブラザーだ」と言っても、固い絆の義兄弟、だったりするわけで、
その兄弟分が彼女を連れ、その彼女が友人を連れ、その友人が家族を
連れて現れたりするので、彼らのまわりには、常に人が群がっています。
この人々の総称が「ファミリー」です。

セントルイスへの遠征は圧巻でした。
地元ラジオ局は
「ライアン・ハワードがやってくる！」と、大々的に宣伝。
これが「フィリーズがやってくる！」でも「ソウタグチがやってくる！」でも
なかったのはさておき、彼はセントルイスのヒーローなのです。
案の定、肉親しか入れないはずの、８畳ほどの「家族待合室」は、
セントルイス中から集まってきた「ハワード・ファミリー」で、
立錐の余地もないほどに埋まってしまいました。
僕が試合後ドアを開けても、ヨメを見つけられなかったほど混んでいたのです。
彼らが黒人独特の、ちょっとひっくり返ったような裏声で、
大いに語り、騒ぎ続けたので、
中にいたヨメは、隣に座っていたコール（ハメルズ・投手）の奥さんと、
お互い耳もとで叫んでも、なかなか会話が成り立たないほどの音量だった、と大笑いしていました。

今のところ、「ファミリー」の増加は、ライアンの打撃アップに比例しています。
フィリーズの快進撃に伴い、家族ルームは改築を余儀なくされるでしょう。

ジョージア州アトランタにて　田口壮　

2008年9月16日

ゲーム帰りのバスの中。
今日は何を書こうかな、と思いつつメールをチェックしていたら、
寛の日記が届いていました。
「かたいあげだしどうふは口にあいません」

以降、何も考えられないでいます。

ジョージア州アトランタにて　田口壮　

2008年9月15日

オフおよび移動日のため、今日のメールはお休み

ペンシルベニア州フィラデルフィアにて　田口壮　

田口選手宛のファンレターはこちらまで　letter@taguchiso.com