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世界最大粒子加速器LHCのシステムにハッカー集団が侵入、CERN

  • 2008年09月15日 11:11 発信地:ロンドン/英国
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  • 宇宙誕生の謎解明を目指す、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)実験

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スイス・ジュネーブ(Geneva)近郊にある欧州合同素粒子原子核研究機構(European Organisation for Nuclear Research、CERN)で、粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」に最初の陽子ビームが入射される様子をコンピューターのスクリーンで見守る同機構の科学者(2008年9月10日撮影)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI

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【9月15日 AFP】10日に稼働した世界最大の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」のコンピューター・システムにハッカー集団が侵入したと、13日の英タイムズ(Times)紙およびデイリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙が報じた。

 これによると、「Greek Security Team」を名乗るグループが、スイスとフランスの国境にまたがる欧州合同素粒子原子核研究機構(European Organisation for Nuclear ResearchCERN)のコンピューターに侵入し、LHCのコンピューター・セキュリティーの責任者らを「schoolkids(小学生)」とからかう内容の書き込みを行ったという。

 このグループはハッキングの目的について、コンピューター・システムのセキュリティーに欠陥があることを示したかっただけで、実験を妨げる意図はないと説明している。書き込みには、「重大事が発生したとき裸で走り回ってほしくはないから、(注意を促すために)今ここであなた方のパンツを下げているのだ」とある。

 CERNによると、このグループは実験が開始された10日、CMS検出器4台のうちの1台に侵入を試みた形跡があるという。

 CERNの広報担当者、ジェームズ・ギリーズ(James Gillies)氏は、「彼らの正体は不明だが実害はない。CERNのシステムにハッキングが可能だということを知らしめたかっただけだろう」と話した。(c)AFP

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