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【社会】

入浴盗撮 元塾講師側に報酬400万円

2008年9月18日 夕刊

 知人の女子高校生に同級生の入浴時の様子を盗撮させ、わいせつな映像を製作、販売していた事件で、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された自称アダルトビデオ製造販売業平井義則容疑者(33)=神戸市北区=が少女や少女に盗撮を依頼した元塾講師平田和平容疑者(35)=大阪市大正区=に報酬として約400万円を渡していたことが18日、愛知県警の調べで分かった。両容疑者は少女が通っていた名古屋市内の私立高校の他の少女数人にも盗撮を依頼していたとみられ、同県警は厳しく追及する。

 調べによると、両容疑者は2005年11月中旬、当時16歳の少女が修学旅行先のホテル浴場で盗撮したビデオ映像をDVDに複製、児童ポルノを製造していた疑い。今年5月までインターネットを通じて1枚5000円で販売していた。両容疑者は「盗撮ものは売れると思った」などと容疑を認めている。

 修学旅行以外にも校内での着替えや登下校時の様子など他に数種類の盗撮映像があり、平井容疑者は売り上げの一部を報酬として、少女名義の銀行口座を通じ、平田容疑者に約400万円渡していた。

 平田容疑者は名古屋市内の学習塾講師時代に少女と知り合い、同容疑者が金に困っていたことから少女は「生活を助けたかった」などとして盗撮に協力したという。実際には報酬は平田容疑者がほとんど使っていた。

 一方、県警は両容疑者の自宅などから盗撮映像の元ビデオやパソコン、DVDなど証拠品55点を押収。この中に少女が盗撮したものではない映像も含まれており、他にも協力者がいたとみて調べている。

 

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