CM界出身で「トニー滝谷」などの映画で知られる映画監督の市川準(いちかわ・じゅん、本名純=じゅん)さんが東京都渋谷区の病院で死去したことが19日、分かった。59歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。
関係者によると、外出先で倒れ病院に運ばれたという。
CM演出家として「禁煙パイポ」や「タンスにゴン」などのユニークなCMを手掛けた。
1987年に映画「BU・SU」で監督デビュー。現代感覚にあふれた独特の映像表現で注目され、「会社物語」「病院で死ぬということ」「東京夜曲」「竜馬の妻とその夫と愛人」などの話題作を相次いで発表した。
2004年にイッセー尾形と宮沢りえで映画化した村上春樹さん原作の「トニー滝谷」がスイス・ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。
10月に開催される第21回東京国際映画祭に新作の出品が決まっていた。