映画監督の市川準さん
スタイリッシュな作風で知られる映画監督の市川準(いちかわ・じゅん)さんが死去したことが19日わかった。59歳だった。葬儀は未定。
80年代、CMディレクターとして「私はこれで会社を辞めました」「タンスにゴン」などの作品を発表し、カンヌ国際広告映画祭金賞などを受けた。87年、富田靖子主演の「BU・SU」で劇場映画監督デビュー。「病院で死ぬということ」「竜馬の妻とその夫と愛人」「大阪物語」「トニー滝谷」など、端正な中にも実験性に富んだ作品を発表した。
「東京兄妹」でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、「東京夜曲」でカナダ・モントリオール世界映画祭監督賞など、映画でも海外の受賞歴多数。最新作「スーツを買う」が、来月開かれる東京国際映画祭への出品が決まっていた。