県教委：県の教職員４００人削減案、講師に置き換えへ　／岡山

　財政危機を受けて県が進める改革案により、各学校で正規教員から講師に置き換えが進む見込みだ。素案では教職員を５年間で４００人削減するとされており、教育現場への影響が懸念される。
　県教委によると、県内の教職員に占める講師の割合は０７年度で９・３％。中四国では島根が１３・７％などとなっている。今後、事務職員の定数減と少子化に伴う教員数の自然減が想定されるが、削減予定分を満たせない場合は、教員採用試験に合格した正規の教員から講師に替えることで対応する。削減数の詳細は未定という。
　県は改革にあたり、「子供の教育分野については配慮する」としており、県教委は「学校現場で子供が直接影響を受けることはない」としているが、教員の労働条件悪化などが考えられるという。講師の採用期間は地方公務員法により原則６カ月と定められている。契約は１回のみ更新できるが、実際には数日あけて再雇用するなどして２年目以降も採用しているケースがあるという。【椋田佳代】

９月１８日朝刊