事件・事故 : 谷本整形の改善報告書「不十分」 県が追加資料提出求める
投稿者: 編集部 投稿日時: 2008-9-18 15:25:24
伊賀市上野車坂町の整形外科「谷本整形」で患者が点滴治療後に死亡した問題で、県健康福祉部は9月18日、同整形から提出を受けていた安全・衛生面の改善報告書について、点滴液の作り置きの原因究明などに不十分な点があることから、追加資料を提出するよう谷本廣道院長に求めたことを明らかにした。
県によると、記述に不足があったのは「(点滴作り置きや消毒液の長期保存などの)当事者としての原因究明」「研修計画などの具体的な記述」の2点。7月に医療器具の適正使用や院内感染対策マニュアルの定期的な見直しなどを盛り込んだ指導文書を同整形に交付し、8月29日に数十ページにわたる報告書の提出を受けていた。
18日午前10時から、津保健所の中山治所長が同市四十九町の県伊賀庁舎に谷本院長を呼び、約2時間にわたって不十分な点を説明。県では今後、追加資料の提出を待って確認検査を行う方針だが、提出期限は定めていないという。
同整形では今年5月下旬から6月上旬にかけて点滴治療を受けた386人のうち1人が死亡、18人が他の病院に入通院。現在は県の指導により診療を自粛している。