2008年9月19日 7時35分更新
岡山県のことしの地価調査の結果が18日発表され、県内の土地の価格の平均は16年連続で前の年を下回りましたが、景気の回復を背景に、下落幅は6年連続で縮小しました。
地価調査は、岡山県が、土地の取り引きの指標にするために毎年、県内すべての市町村で行っているもので、今回は584の地点で7月1日現在の1平方メートルあたりの土地の価格を調べました。
それによりますと、県内の土地の1平方メートルあたりの価格の平均は、去年に比べて1.2パーセント下落しました。
用途別にみますと、商業地は1.2パーセント下落して17年連続のマイナスに、また住宅地は1.2パーセント下落して11年連続のマイナスとなりました。
その一方で、商業地は27地点、住宅地は46地点で去年より地価が上昇したことなどから、全体の平均の下落幅は去年より0.3パーセント縮小し、6年連続の縮小となりました。
今回の調査で地価がもっとも高かったのは商業地が岡山市錦町で、1平方メートルあたり108万円、住宅地は岡山市伊福町で、1平方メートルあたり16万円となっています。
今回の調査結果について岡山県は、「これまでの景気回復の動きを背景に、地価の下落幅が縮まる傾向が続いている。しかしこのところ景気の減速感が強まっており、こうした状況が地価にどのような影響を与えるか注意深く見ていく必要がある」と話しています。