名前をもらった「福馬」=対馬野生生物保護センター提供
絶滅が心配されるツシマヤマネコを保護する長崎県の対馬野生生物保護センターで、6月から公開中のオスに「福馬(ふくま)」という名前がついた。
04年に福岡市動物園で生まれたのにちなみ、福岡と対馬から1文字ずつ取った。名前の公募に来館者612人が応じ、うち3人が書いた福馬にセンターが決めた。
島外との絆(きずな)を表した名前は、感染症などから種を守るため全国で進む分散飼育を意識した。そんな事情を気にする風もなく、福馬は迷いこんだトンボを追い回している。