▽選挙後の新体制に委ねる

　山口県周防大島町は十七日の町議会定例会最終日に、大島病院移転新築計画の見直し案を提案しなかった。議員への十分な理解が得られていないと判断した。これで計画は町長・町議ダブル選（十月二十一日告示、二十六日投開票）後の新体制に委ねられることになった。

　中本冨夫町長は「工事費は三十億円台、六階部分の削除、住民説明会開催など議会からの要望はクリアした」としながらも「議員全員の納得が望ましかったが、満場一致しているわけではない」と先送りの理由を述べた。

　この日は、米軍再編交付金を財源とする妊婦一般健診助成事業基金・観光振興事業助成事業基金の条例案や本年度一般会計補正予算案など十六議案を可決し、定例会を閉会した。（大村隆）