九月も後半なのに、夏休み気分がまだまだ抜けないわが家の子どもたちは、今朝も寝ぼけ眼でのそのそと出掛けていきました。
「無事に登校し、笑顔で帰宅してくれれば、何よりのこと」
そう思いつつも、ぐずぐず着替える子どもたちの姿を見て、ついつい小言。送り出した後に「また怒りすぎた」と自己嫌悪です。はえば立て、立てば歩めの親心…なのでしょうか? 知らず知らず期待が膨らみ、空回りしているようです。
こんな愚かな親ですから、学校のことがいろいろ気になります。楽しく過ごせているだろうか? 持てる力を伸ばしてくれているだろうか?
岡山県は「教育県」なので心配無用のはずですが、気がかりな点があります。
二〇〇七年度に三十日以上欠席した不登校の出現率は都道府県別で小学生がワースト四位、中学生がワースト十位です。
実施の是非はさておき、〇八年全国学力テスト(国語と算数・数学)の正答率は全国平均を軒並み下回り、小学校算数Aは全国ワースト四位、中学校国語Bはワースト五位。
一体どういうことなのでしょうか? 「教育県」は過去形なのでしょうか?
地域の未来を切り開くのは子どもたち。子どもたちをはぐくむ学校が力を失えば、地域はいよいよ危うくなってしまいます。
せめて岡山県の学校が全国平均並みに、子どもたちが登校したいと思える学校、持てる力をしっかり伸ばしてくれる学校であってほしいものです。
(編集委員・中原一夫)