韓国サムスン電子から買収提案を受けている米サンディスク株の17日終値は、前日比39%高の20.92ドルと急騰した。ただサムスンが示した1株26ドルの買収額を20%下回り、乖離(かいり)は大きい。買収が実現するのかどうか、株式市場はまずは様子見の状況といえそうだ。
サムスンは総額58億5000万ドルでの買収をサンディスクに提案。サンディスクは「著しい過小評価だ」とこれを拒否している。サムスンの1株当たり提示額は、買収検討の情報が流れる直前のサンディスク株価を90%程度上回る。
主力のフラッシュメモリー製品の値崩れなどが響き、サンディスクは4―6月期の最終損益が赤字となり苦戦している。アナリストの間では、早期に業績を大幅改善するのは困難として買収提案を受け入れるべきだとの声がある一方、提携先である東芝の出方をみる必要があるとの指摘もある。(シリコンバレー=村山恵一)(11:29)