つくば市が小中学校に設置した小型風車が計画通り発電せず、設計を委託した早稲田大(白井克彦総長)などに事業費約3億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(荒井勉裁判長)は29日に判決を言い渡すことを決めた。
裁判では、早大側が市側に解決金2億円を支払う内容の和解案を地裁が4月に示したが、早大側が拒否した。最終準備書面で市側は「早大教授のアドバイスに従って事業を進めた。市の担当者は素人で教授を信頼したのはやむを得ない」と主張。早大側は「市は調査をして平野部で発電事業が不可能だと知っていた。教授は利用されただけだ」と反論していた。【原田啓之】
毎日新聞 2008年9月18日 地方版