遠方レスキュー
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遠方レスキューに着手して4日後、所有者と交渉し全頭51頭、保護いたしました。
劣悪な飼育環境下で生きていたが身体は皮膚病に侵され爪ものび放題、散歩にも出られず飼い殺し状態でした。
こういったブリーダーは全国に山ほどいます。
今回、数人の通報者からの情報を元に地元動物管理センターと連絡を取り合い、即日、現場へ出向き調査をして頂き、現況結果を知らせてくれました。
オーナーが病床におり、飼育を任せた人物が世話もせず放置していた。
今後、犬たちの世話が困難になり今月末に処分されるところであった。
通報があったのが9月10日。
11日、スタッフと協議する。全頭、助ける事で合意。
12日、動物管理センターが現地調査した。即日、ブリーダーと電話にて事実確認。
13日、動物管理センターより頭数のチェックリストをFAXにてもらう。
14日、滋賀より現地(福岡市)へ出向く。4時間半、ブリーダーと交渉の末、全頭の放棄同意書を交わす。
15日、無人の現場よりアライ熊2頭盗まれ、ブリーダーが一転して引渡し拒否の対応。
16日、引上げ予定を早めて再度、現地へ出向き明日早朝の引上げ準備のため宿泊(3人)。搬送班2人は夜に滋賀を出発、翌朝到着。
17日、搬送班2人、朝7時に到着。スタッフ5名、現地3名にて朝8時より全頭保護して滋賀へ搬送。夜8時、滋賀シェルターに搬入した。
通報があってから約1週間にてスムーズに保護が完了したのは、今までのレスキュー経験がなせる業であったと思います。
また今回、スタッフたちの寝食忘れた保護活動の成果でもありました。
当初の予定を早めてのレスキューは妨害するブリーダー仲間等の抵抗を排除するためでした。
「助けよう、絶対に助けるぞ」という強い思いと意気込みがこの良い結果を産んだのだと思います。
素晴らしい仲間たちが集まってこの子たちの命を助けました。
チームプレイが素晴らしかった彼等スタッフを褒めてあげてください。
そして今後は多くの後方支援者の方々のご支援が必要です。
病気に罹っている子、衰弱している子、失明している子、乳腺腫、子宮蓄膿症の子などがいますが、今ままでもそうでしたが絶対に健康を快復させて新しい家族の元へと送り出します。応援して下さい。
助けられた子たちは、今、シャンプーをしてもらいシェルターの犬舎でスヤスヤと眠っています。
衛生的な犬舎で毎日、餌とお水が与えられています。
現場では糞尿まみれのケージやサークルの中に居ましたが、これからは1個ずつのケージで綺麗なシーツを敷いてもらい、冷暖房完備の部屋での快適な生活となります。
そして徐々にケアを行います。
一日目は少し鳴いていましたが、今はぐっすりと休んでいます。
天国と地獄ほどの環境の変化で戸惑いもあったでしょうが、今ぐっすりと眠る姿は安堵の表れでしょう。
急なレスキューでしたが「絶対に助ける」という強い信念が全頭保護という成功に結びつけたと思います。
経過はHPや日誌などでお知らせさせていただきます。
ご協力をお願い致します。
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