MENU

RANKING

モバZAKのご案内

iモード、EZweb、Yahoo!ケータイで大好評配信中

芸能ホーム > 芸能 > 記事詳細

  • イザ!ブックマーク
  • はてなブックマーク
  • livedoorクリップ
  • ブックマークに追加する

あれれ?“ダー苦ナイト”夏休み映画興行「邦高洋低」

「ダークナイト」興収伸びず13億円

 映画会社の稼ぎ時、夏休み興行。今年は明暗が分かれた。宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」が興行収入130億円突破と絶好調に対し、鳴り物入りで公開されたバットマン映画「ダークナイト」が大苦戦。最近の傾向「邦画好調、洋画苦戦」が色濃く出た格好だ。

 ファミリー色を強く打ち出した“ポニョ”は「スタジオジブリ側は興収150億円以上が最低ラインと設定。メッセージ色が薄くファミリー層以外に広がるか少々疑問で、ずいぶん強気だな、と思った」(映画ライター)という心配を主題歌の軽やかなフレーズが吹き飛ばしてしまった。

 年内ロングランも決まり、目標クリアどころか200億円に限りなく近づく見込みだ。「花より男子ファイナル」が75億円、定番の「ポケットモンスター」も46億円の大ヒットと邦画の好調が目立った。

 洋画の稼ぎ頭は夏休み映画のトップバッター、「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」で最終的に57億円の見込み。「100億円を計算していただけに配給会社は頭が痛いだろう」(興行関係者)。B級テイストの「ハムナプトラ3」の20億円突破は予想外の声もあがった。

 洋画不振の象徴が「ダークナイト」。北米では記録的大ヒットで累計興収5億ドルを突破。「スター・ウォーズ」(1977年公開)の4億6099万ドルを破り、興収ランキング歴代2位に躍り出た。「『タイタニック』の6億ドルを超えるか注目が集まっている」(配給のワーナー・ブラザーズ)上、アカデミー賞狙いで来年の再公開も決まったばかり。

 「北米での快進撃、批評家の絶賛もあって、バットマン映画が弱い日本でも20億円は確実と予想していた」と宣伝関係者。だがフタを開けてみると若者以外に客足が延びず、「12−13億円が最終目標」(配給関係者)と後退した。

 全米でメガヒットのアクション映画大作が日本でコケるのは異例のこと。スクリーンで見ないのはもったいないレベルの秀作なのだが…。

 【2時間半は必要…「ダークナイト」ノーラン監督を直撃】

 「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督(38)に見どころを直撃した。

 −−上映時間が長い

 「2時間半は確かに長いが、同じ料金なら長く楽しめる方がトクだろ?」

 −−長さのワケは

 「登場人物の数がかなり多く、必要な時間。スピード感を持ってエンタテインメントとして描ければ、この長さでも見てもらえる」

 −−悪の権化・ジョーカーの存在感が圧倒的だ

 「人間が一番恐ろしいと感じる予測不可能な怖さ。そういう悪人を映画に登場させることはリスクが高いが、現実に怖いんだからね」

 −−全米での大ヒットは社会状況の反映なのか

 「意識的に現状を反映させたいと思っていたわけではないが、結果的に今の社会を映し出していると言われる。映画の作り手にとって、これはとても重要なポイントだ」

 −−亡くなったがヒースの演技が素晴らしかった

 「彼は素晴らしい役者だ。あれだけの一方的なキャラクターを演じるには、すべて自分をさらけだしてくれる役者じゃないと無理。彼がやってくれると思ったので起用した」

 −−タイトルから「バットマン」を外したのは

 「ダークナイトすなわちバットマン。物語の全体的なトーンがタイトルでも伝わるようにしたかった」

ZAKZAK 2008/09/16

芸能ニュース

もっと見る