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歌舞伎:幸四郎が弁慶役1000回 来月15日「勧進帳」--東大寺大仏殿前で

 歌舞伎俳優の松本幸四郎が弁慶を演じて1000回を達成する「勧進帳」が10月15日午後7時から、奈良・東大寺大仏殿前で上演される。1958年に16歳で初演して以来、50年がかりの快挙だ。

 平城遷都1300年記念の東大寺奉納大歌舞伎。「勧進帳」は、山伏に身をやつした源義経一行が、安宅関で富樫に見とがめられ、弁慶の機転で切り抜ける、という内容。

 弁慶は「東大寺の勧進(寄付)のため諸国を回っている」と言い、富樫に「勧進帳を読め」と迫られ、白紙の巻物を読み上げる。幸四郎の祖父七代目も弁慶が当たり役で、千数百回演じたという。

 幸四郎は「本家本元の東大寺で上演でき、しかも1000回目というのは奇跡」と喜ぶ。大仏の前では「永遠の時間の流れを感じた。私の『勧進帳』は、大仏様には一瞬の間かもしれません。しかし、その一瞬をお客様の心の中で永遠にしたい」と話した。

 問い合わせはSAP(03・5226・8537)へ。【宮辻政夫】

毎日新聞 2008年9月17日 東京夕刊

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