金沢放送局

2008年9月18日 12時56分更新

医師不足解消に向けた取り組み


県は医師不足解消のため、臨床研修医や医学部の学生を対象に県内への就職を呼びかける初めてのシンポジウムを年内にも開くことになりました。

県内で研修医として働く医学部の卒業生は、自由に研修先の病院を選べる新しい臨床研修医制度が始まった平成16年度以降、3年連続で減り続け、県の医師不足の主な原因となっていました。
この制度が始まるまでは、県内では卒業生およそ200人のうち90人程度、45%が臨床研修医として働いていましたが平成18年度には55人、28%まで減っていました。
このため、県では、金沢大学や金沢医科大学などと連携して県内の病院で臨床研修を受けるよう卒業生に働きかけを強め、その結果、今年度は卒業生200人のうち86人、43%が研修を行うまでに回復したということです。
県では、さらに医師不足の解消に向けて、臨床研修医や医学部の学生を対象に県内への就職を呼びかける初めてのシンポジウムを年内にも開催することになりました。これについて谷本知事は「臨床研修医については以前の水準まで戻りつつあるのでさらなる医師の確保に向けて今後も努力していきたい」と話し、臨床研修医の県内への定着を進めたい考えを示しています。