ハイブリッドカー導入した大統領府で不満続出
大統領府は今年7月15日以降3回にわたって、ベルナ・ハイブリッド7台、プライド・ハイブリッド2台、軽自動車のモーニング1台を購入した。政府が打ち出した環境配慮型自動車の普及拡大政策によるものだ。
このうち、モーニングは朴宰完(パク・ジェワン)国政企画首席の好みで採用されたという。大統領府の関係者は「ハイブリッドカーは値段が2400万ウォン(約228万円)だが、環境部から支援金1400万ウォン(約133万円)が支給されるため1台当たり1000万ウォン(約95万円)で、モーニングは1100万ウォン(約104万円)でそれぞれ購入した」と明らかにした。ハイブリッドカーは、排気量1400ccクラスのガソリンエンジンと電気モーターを搭載しており、公認燃費は1リットル当たり19.8キロとされている。
しかし、大統領府の関係者は「後部座席がとても狭く、首席秘書官たちから不満の声が上がっている。一部の首席秘書官は、後部座席に座る代わりに助手席のシートを最大限後ろに下げ、運転手の横に座っている」という。
首席秘書官は大統領と行動を共にすることが多いが、ハイブリッドカーでは動きの速い大統領一行についていけないという不満もある。
大統領府総務秘書官室のユン・サムス局長は「ハイブリッドカーはスピードが出ないため、大統領の一行から遅れ、置いてけぼりに遭った首席秘書官もいた」と話す。
このため、ハイブリッドカーは首席秘書官らの通勤や市内の走行にだけ使用され、地方への出張や大統領と行動を共にする際は、これまでと同様にグレンジャーやチェアマンをそのまま使用している。これまではグレンジャー1台で済んでいたが、今ではグレンジャーとハイブリッドカーの2台を使用しなければならないというわけだ。
また、実際の走行燃費が公認燃費(1リットル当たり19.8キロ)を大幅に下回っているという点も不満の種となっている。大統領府に勤務する運転手たちによると、ハイブリッドカーで通勤する際の燃費は1リットル当たり10-11キロ、グレンジャーを使用した際の燃費は1リットル当たり7-8キロ程度だという。
まだテスト水準であるため不完全なのは仕方がないにしても、「予想をはるかに下回っている」というのがこれら運転手らの共通した印象だ。
これにより現代自は、運転手らの不満を解消するため、秋夕(中秋節:今年は9月13日から15日まで)の連休を前にハイブリッドカーの整備チームを大統領府に派遣し、説明会を行った。現代自の関係者は「ベルナやプライドのハイブリッドカーは、車体が小さい上、試験車両であるため実際のものとは違って不便な点が多い。問題点は今後も引き続き補っていく考えだ」と明らかにした。
崔源錫(チェ・ウォンソク)記者
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