クラスの一番かわいい子レベルがマックでバイトしない問題
知り合いのものすごく可愛い女の子の話 - ハックルベリーに会いに行く
僕が10代の頃、クラスで一番かわいい子レベルの女の子たちって、マックやロッテリアでバイトしていた。ひょっとしたらまだ地方だとそうかもしれないけど、高校生ができるバイトの中で、もっともステイタスが高かったのがファストフード店の店員だったから。
そういったステイタスがなくなったのか、マックのバイトっていうのは、そういう憧れの対象ではなくなってしまったなあ、とは常々思っていた。
では、マックの店員がなぜあこがれの存在だったのかというと、かつてはマクドナルドがそれ相応の努力をしていたからと考えることができる。
例えば下のブログに写真があるけど、リカちゃんのマクドナルドショップという、リカちゃんがかわいいマックの制服を着た商品が発売されていたりする。
この制服は人気が高かった90年代のバージョン。このように、おもちゃメーカーとのタイアップを行い、子ども時代からマックの店員にあこがれるような下地作りをしていた時代があって、ステイタスが保たれていたということの証拠でもある。
リカちゃんとマクドナルドのタイアップがいつからはじまったのかはわからないが、1984年にリカちゃんのマクドナルドショップが発売。香山家の年表にも、リカちゃんがマックでバイトをはじめたという項目が記録されているようだ。
ちなみに、いまのリカちゃんがタイアップしている先はミスタードーナッツのようだ。
http://licca.takaratomy.co.jp/products/10/20/post_63.html
この制服は可愛いかも。将来的に、可愛い子を探しに行くならミスドという時代になるのか、すでにこういったタイアップは功を奏さない時代になっているのか。答えは10年後。
先日、『カンブリア宮殿』を見たらキッザニアを特集していたが、収益の約4割が企業からの広告費らしい。子ども時代からあこがれの企業として認知してもらうことに価値を見出す企業はまだ多い。
さて、マクドナルドに話を戻す。マックのスタッフにはランクがある。「クルー」と呼ばれるスタッフと「スター」と呼ばれるスタッフの違いは、制服のデザインとして現されている。
マクドナルドでは、ランクが上がると違う衣装が着られるシステムが採用されているのだ。つまり、女の子の可愛い制服が着たいという思惑をモチベーションに変換する装置が用いられている。
この辺の詳細は、マックの歴代制服が見られる素晴らしいブログで確認できる。
これを見ると、いまのマックが採用している制服は10代の女の子やリカちゃん人形を買うような、もっと小さい女の子が憧れるような可愛いデザインではない。
素人の憶測に過ぎないが、おそらくマクドナルドは、この人材確保が難しい時代に対応して、広い年代のスタッフでも着られるようなデザインにシフトしたのだろう。実際、いまのマックのカウンターにいるのは、近所の主婦と思われる年輩の女性たちである。
ちょっと思いつきレベルでマックの制服やリカちゃんの企業タイアップに触れてみたが、研究対象として興味深いテーマかも。現在のリカちゃんの企業タイアップの相手には、なんとサッカーチームのレアルマドリーまでが含まれている。その時代ごとにリカちゃんがタイアップしてきた企業を調べるだけでも、おもしろそう。
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