青森市のあおもり協立病院で今年7月、不整脈治療で入院中の70歳代男性患者に、看護師が麻酔薬イソゾールの知識を持たずに過剰投与し、男性患者が意識不明となっている事故で、県は17日までに、同病院に対して立ち入り調査の結果を通知した。
 調査は8月22日に行ったもので、県は薬効など情報共有の徹底、医療安全確保に向けた院内電子システムの改善と補完手段の検討、看護師らの研修・教育の充実を求めた。
 県は「薬効を知らないのであれば聞く、確認するのが基本。(暗黙の了解事項とされている)ルールの“見える化”が必要。医療行為は細かくなっており、以心伝心は通用しない時代」と述べた。
 あおもり協立病院側は「県の指摘に従い、10月中にも対策をまとめたい」と語った。