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2008年9月17日(水) 19:25 |
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クマゼミの増加から見える環境問題
岡山市街地を中心に急激に増えてきたクマゼミ。そのクマゼミが全国で行われた調査でも、その数が増えてきていることが明らかになりました。
東京の民間気象情報会社が一般の人から集めたレポートを元に、全国で行った分布調査で明らかになったものです。 クマゼミは寒さに弱いため東日本では珍しく、生息場所について、これまでは南は九州地方から北は関東南部までと言われていました。 今回の調査結果で、生息している地域が北は北陸地方まで広がって、全国的にもクマゼミが増えてきていることが分かりました。 7月31日に岡山市の西川緑道公園で環境学習が行われました。セミの抜け殻から種類を確認するもので、全国の調査と同様にクマゼミが増えているということが分かりました。増加の原因には、都市部の環境の変化などが関係していると思われます。 2004年から3年間の東京の平均は、30年前の大阪の平均を上回っており、これが生息地が北に広がった原因の一つと考えられます。 都市部の気温上昇の原因には、自動車の排気ガスやクーラーの室外機から出る人口熱が増えたことなどがあげられます。 クマゼミの生息地が変わるほどの環境の変化が、ほかの生き物や農業へ影響を与える可能性もあります。 クマゼミの増加から見えてくる環境問題について、改めて考える必要がありそうです。
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