2008年9月17日 18時32分更新
14日、奈良市の県有地に生えている木が倒れ、歩道を歩いていた3人の子どもに、折れた枝が当たって、3人が重軽傷を負った事故で、この県有地には、倒木するおそれのある木と竹が、50本あまりあることが、県の調査でわかり、県はこれらの木をできるだけ早く伐採することにしました。
この事故は、14日午後5時ごろ、奈良市の奈良公園の近くで、歩道を歩いていた、5歳から3歳の男の子と女の子、合わせて3人の頭に木の枝が当たり、男の子が大けが、女の子2人が軽いけがをしたものです。
警察などによりますと、子どもに当たった木の枝は、移転した奈良家庭裁判所の跡地に生えている木が自然に倒れ、歩道沿いの塀にぶつかって折れたとみられています。
県によりますと、奈良家庭裁判所の跡地は、平成17年に、県が国から買い取り、およそ1点2ヘクタールの敷き地内にある、およそ1000本の木は、県が管理しているということです。
事故を受けて、県では、16日、緊急に、風致景観課の職員が歩道沿いの木を1本ずつ調べ、傷んだり腐ったりして、倒れるおそれがあると判断した木に、ペンキで線を引いて印を付けていきました。
調査の結果、「かし」や「こなら」など39本の木と、12本の竹は、倒れるおそれがあることがわかり、県ではできるだけ早く伐採することにしています。
奈良県風致景観課の清水敏彦課長は、「管理が十分ではなく、責任を感じています」と話していました。