東芝の業績が急速に悪化している。2008年4―9月期は本業のもうけを示す連結営業損益が300億円前後の赤字(前年同期は825億円の黒字)になる見通しだ。世界的な景気減速で半導体部門の採算が悪化、これまで見込んでいた700億円の黒字から約1000億円の下方修正を余儀なくされる。年間で3670億円を計画している半導体設備投資の減額も検討する。
同社が4―9月期に営業赤字になるのは5年ぶり。連結売上高は前年同期比2%減の3兆6000億円強と従来予想を2000億円近く下回る。半導体は携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどに使われるNAND型フラッシュメモリーの販売が伸び悩み、供給過剰から価格が急落している。
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