(cache) 落雷事故で学校側に3億賠償命令 差し戻し審の高松高裁
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  •  記者会見で感謝の気持ちを伝える北村光寿さんと、父親和満さんの遺影を抱いて笑顔で見守る母親のみずほさん=17日午後、高松市

    落雷事故で学校側に3億賠償命令  差し戻し審の高松高裁

     1996年、大阪府高槻市で開かれたサッカー大会で落雷に遭い、重度障害が残った高知市の北村光寿さん(28)と家族が、当時在学していた私立土佐高校(高知市)と主催者に約6億4000万円の損害賠償を求めた訴訟の差し戻し控訴審判決で、高松高裁(矢延正平裁判長)は17日、学校と、高槻市体育協会に総額3億円余りの支払いを命じた。

     矢延裁判長は判決理由で「引率教諭が試合の延期を申し入れていれば、事故を避けることができた」と指摘。学校の使用者責任を認めた。

     体育協会も、主催者として事故発生の責任を負うとした。

     判決によると、選手だった北村さんは96年8月のサッカー大会の試合中、頭部に落雷を受け、両目失明や手足のまひなど重度の障害が残った。当日は接近中の台風の影響で断続的に強い雨が降っており、大阪管区気象台が雷注意報を出していた。

     1、2審は北村さん側が敗訴したが最高裁は2006年3月、「教諭は落雷を予見できた」として、審理を高松高裁に差し戻した。

      【共同通信】

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