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リーマン破たん:国民年金、66%の評価損(下)

 しかしリーマンに投資するファンドに加入した投資家らは多額の損失を被る見込みだ。例えば2007年10月から総額で81億ウォン(約7億4000万円)が販売されたサムスン投信の「TOP5IBリーダース」は多額の損失を出す可能性が高いという。

 国民年金も損失が避けられない。国民年金公団はリーマン、メリルリンチ、AIGに総額で7216万ドル(約76億1000万円)を投資しており、15日時点で66%の評価損が出ている。中でもAIGに対しては4190万ドル(約44億2000万円)の債権や株に投資し、なんと84%もの評価損を記録している。

 金融業界の関係者は「われわれが投資した分以外にリーマンが韓国で保有している資産はおよそ1兆ウォン(約910億円)に達する。今後リーマンが韓国国内で資産売却に乗り出す場合、資金の流出で韓国の金融市場に大きな影響が出る可能性もある」と述べた。

 AIGは韓国国内におよそ7兆3000億ウォン(約6641億円)の資産を保有しているが、そのうち6兆4000億ウォン(約5820億円)分は保険契約により保護されており、ソウル汝矣島で建設が進められている国際金融センター(SIFC)も別のファンドに組み入れられている。そのため本社での資金難の影響が韓国に及ぶことはないという。またメリルリンチが韓国で保有する資産はバンク・オブ・アメリカがすべて買収するため、清算される可能性は低い。

チョン・チョルファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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