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【自民総裁選】どうなる財政政策 三つどもえ論争 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:国会
自民党総裁選は、経済財政政策をめぐり党内で反目を続けてきた「積極財政派」「上げ潮派」「財政規律派」の「三つどもえ」の様相を帯びてきた。論争は自民党に国民の関心を引きつける効果がある一方、党内の亀裂を深めかねない。自民党の路線闘争はどこから始まり、どう収拾していくのか−。(加納宏幸)
「麻生太郎幹事長も小沢一郎民主党代表もバラマキだ。聞こえのいいことばかりいってたら10年後に財政は破綻(はたん)する」
総裁選出馬を目指す棚橋泰文元科学技術担当相は7日の民放番組で激しいバラマキ批判を展開。山本一太参院議員も同調した。
麻生氏は地元・福岡の講演ですかさず反論した。
「財政出動と言った途端に『バラマキだ』というのはためにする論理だ。何も公債をバンバン出せと言っているわけではない。『増税』『上げ潮』と単純に二者択一化するのは経済を知らない人たちだ」
総裁選候補のうち麻生氏と石破茂前防衛相は景気対策を重視する積極財政派。与謝野馨経済財政担当相は税財政改革を掲げる財政規律派のリーダー。石原伸晃元政調会長、小池百合子元防衛相は規制緩和や霞が関改革を優先する上げ潮派に近い。3派が出そろったことで、経済財政政策が最大の争点となった。