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【私の小沢一郎論】奥島貞雄元自民党幹事長室長「小沢氏はワーストワンの幹事長」 (2/2ページ)
■首相になってほしくない
民主党代表選で小沢さんの無投票3選が決まりましたが、これはだれも対抗できないからで、参院第1党がそんなだらしない状況では困ります。一方、自民党も元気がないですね。「自分がやらなければ誰がやる」という迫力あるリーダーがいません。
福田康夫首相も、どうして消費税率を上げてから辞めなかったんでしょうか。竹下登元首相は政権をかけて消費税を導入しました。それが今、国家、国民のためになっています。国民が嫌がっても、国のために必要ならやって辞めるというのが政治家です。
早期に衆院解散・総選挙が行われるでしょうが、願望を込めて小沢さんが首相にならないことを祈ります。小沢さんには吉田茂元首相の「己を知り己を愛し、また敵を知り敵を愛する寛容があってこそ、民主政治が行われる」という言葉を贈りたい。政治には「寛容」が大事なんです。(高橋昌之)
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おくしま・さだお 昭和30年に自民党本部に入り40年から平成8年まで幹事長室に勤務、4年から8年まで幹事長室長を務め11年に退職。幹事長室勤務は32年間にわたり、田中角栄元首相から加藤紘一元幹事長まで、24代22人の幹事長に仕えた。1〜3年の海部俊樹政権は小沢幹事長だったが、著書「自民党幹事長室の30年」でも「ワーストワン」と評す。71歳。