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【語れ】『逆襲のエヴァンゲリオン』スレ【笑え】

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 05:11:34 ID:???
『逆襲のエヴァンゲリオン』三目スタジオ 著 コスミックインターナショナル 版

世間がエヴァバブルに踊っていた頃に出版されたトンデモ本を語り明かそう。
読んだ事がある輩、所有している輩大歓迎!あの当時に出たエヴァ本の中でも
トンデモ度は1・2を争うであろう本書。凄いのはこれに賛同する香ばしい連中
が居るってことだな。



2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 05:17:12 ID:???
http://yakubahairu.hp.infoseek.co.jp/nx/sins01.html
逆襲のエヴァンゲリオンを取り上げてるサイト

3 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 05:21:51 ID:???
三目論への誘い
世の中には運の悪い人がいる。
ギルティア発売直後に開発元のケイアートが吸収合併を受け、映像販売ケイアートブランドに所属してしまう奴もいれば
エヴァの劇場版公開後にエヴァ本を出版したがためにさっぱり売れないという人 正直「エヴァとかアンノにこだわらずにゲーム音楽作ったら?」と彼に言いたいが、やはりあそこまでエヴァの謎を解いた手前、彼としてはもう一度チャンス
が欲しいらしい。彼の名前は「三目正人」他ならぬ、三目スタジオの社長である。代表作は「逆襲のエヴァンゲリオン」
少なくとも深夜番組でおネエ言葉でインタビュアーを辟易させた「兜木敬吾(マダム兜木)」の「エヴァンゲリオン研究序説」よりはるかにマシであるが、マスコミの論調とシンクロしていたために売れなくって。
三目さん。とっとと潰れてくれ。

さてと解いたエヴァの謎ってのだがw

4 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 05:32:20 ID:???
2.エヴァは全てシンジをリーダーにするための「つじつま合わせ」?

いったい0.999999%の確立で動くというロボットをネルフは作らねばならないのか?
どうして初号機だけピンチに陥ると「ぐおおおおん」とばかりに「暴走」するのか謎はつきないが、「シンジを無理矢理リーダーにする話」という三目氏の仮説を鵜呑みにすると妙につじつまが合ってしまうのではないかな。

例えば、マグマダイバー。エヴァ弐号機は重装備しなければ溶岩に入れないのに、シンジの乗る初号機はそんな装備がなくとも溶岩に入って弐号機を救出することができた。
普通にシンクロが働いていれば、初号機が溶岩に入ったと同時に「あっちっちぃ」となる。
他にも例はあるがそれは、次回以降からのライターの反論を待ってからにする。

いや〜〜ATフィールドが本作において、どういう使われ方したか見てきてこんな事書いてるんでしょうかね?
実は本書は一事が万事この調子で進んでいる。当然、当時のマスコミの論調ともシンクロしている訳がありません。
なんせトウジ・ヒカリ・ケンスケがエヴァの主役だなんて主張してるのはこの『逆襲のエヴァンゲリオン』だけですから(笑)
で、興味深いのは現在の断罪厨よろしく論調にヘイトミサトが見受けられる事。

とは言え主人公があの3人だって主張する位なんだから、アンチシンジの匂いもぷんぷんするんだよね。
それでいてレイとゲンドウにはどうした事かというほどに寛容だったりするんだな、これが。

5 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 05:44:12 ID:???
>>3-4>>2のサイトに書かれていた事だが、書いた通り『逆襲のエヴァンゲリオン』
は常にこの調子で進む。と学会でもエヴァ関連は取り上げられてたけど何故本書が
現在に至るまで無視されてるのか不思議な位の出来栄えのトンデモ本である。

ともかく語りたい人は集まれ。興味ある人間は知って笑うべし。
とは言うものの元がクソだから、このスレもクソスレにしかならんだろうなw
とスレ立てた俺が言ってみる。

6 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 05:53:08 ID:???
うんこ

7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 19:17:41 ID:???
>>4
>0.999999%の確立で動く
ダウト

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 20:08:14 ID:???
初号機の中にいるのはユイ。だからシンジでないと動かせない。弐号機も中に
いるのはキョウコ。だからアスカでなければ動かせない。それだけの話。
なぜシンジを無理矢理リーダーにする話になってしまうのか?

9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 21:02:47 ID:a7HLK8K5
http://choco.2ch.net/doujin/kako/1024/10243/1024317429.html

これのこと?

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/24(日) 21:09:39 ID:???
59 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/08/15 21:59 ID:TOUdLA9m

懐かしい…三目…。
うちのスペースにも現われました。3年前の夏コミだったかなあ。
ずーっとわけのわからない話をして、
しまいにはエヴァの主人公は実はトウジなんですって…藁
こんな本だしてるんですって例の2000円の本売りつけられました。
あれってスタッフに言った方が良かったのかなあ。
さすがに買うのは嫌だったのですが帰ってくれそうもなかったので
うちの発行物と交換なら…といったら交換してくれて帰って行きました。
去年の夏にもみかけました。

な〜るほど。
>しまいにはエヴァの主人公は実はトウジなんですって
これから察するに本人だな。なにせ主人公はトウジですってのは『逆襲のエヴァンゲリオン』
の主張だから(笑)
やっぱり、こういう人だった訳だ。>>9さん、サンクス!

11 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/25(月) 19:11:49 ID:???
あんな可愛い少年を戦場に送り込んだのが許せない
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1209960122/l99-201
シンジとレイが合体してた訳だが
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1189985108/

電波を発信するのが大好きな人達って沢山いるんですね、やっぱり

12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/26(火) 11:23:01 ID:???
沢山って言うか、電波は一人でも延々語るからな…困った事に

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/26(火) 23:53:59 ID:???
自分の受信機を疑わないの?
あさっての方向を向いてるよ>>12

14 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/26(火) 23:55:15 ID:???
普通の人は電波を受信しないから受信機なんて無いよw

15 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/27(水) 15:30:21 ID:???
受信機のない人には、何を発信してもムダという事か

16 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/27(水) 15:36:09 ID:???
怪電波受け取って貰えないからってスネるなよw
サイトでも作ってシコシコ頑張ってな

17 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/27(水) 19:27:08 ID:???
アホ丸出しの自動書記ヤローに受信できる電波はねーよw
早く両親を殺せ

18 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/27(水) 21:36:57 ID:???
>早く両親を殺せ

19 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/27(水) 23:22:21 ID:???
親殺して自分も死んでネ

20 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/27(水) 23:33:33 ID:???
>親殺して自分も死んでネ

21 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 00:53:13 ID:???
まだ死んでなかったの?

22 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 03:04:53 ID:???
>まだ死んでなかったの?

23 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 04:35:19 ID:Eu3GFoz9
http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n56954346
オークションに出品されちゃってますね。実際の本の写真付きだったので興味のある方はどうぞ(笑)

24 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 11:31:15 ID:???
実際に読んだヤツか、持ってるヤツだけ書き込めよウザイな

25 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 11:34:34 ID:???
必死w

26 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 11:47:14 ID:???
作品を文化的遺産として残すために 
219ページ定価本体1300円(税別)
1997年12月1日 発行

>作品を文化的遺産として残すために 
表紙に本当に書いてあるよw

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 18:21:29 ID:???
三目てヒトは、音楽から入った人なんだよ。
今のヘヴィメタルの原型は、古代エジプトですでに出来上がっていたが、
宗教による弾圧で譜面ごと消去されてしまった。

それらを、中世ヨーロッパの音楽家たちが復元したんだ。

文化的遺産とは、そういう意味。
宗教(という法律)によって消されてしまった文化があるので、
良アニメのエヴァもナンセンスな法律によって規制されぬようと、
こうして真面目に本を書いた人なの。

笑ってるそこのお前。深夜アニメでシコれるのも、規制が甘いお陰だろ?

28 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 18:27:56 ID:???
お?いい感じに香ばしいのが来てくれた♪
本人降臨なら、なおよし

29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 23:19:55 ID:???
本著からの引用だよ

30 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 23:24:03 ID:???
>>29
ワロタ

31 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 23:39:30 ID:???
済んだ?

32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 23:46:26 ID:???
読んだことないけど、磯野家の謎みたいな本か?

33 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/28(木) 23:49:26 ID:???
そんなにセンスのある本じゃないだろ

34 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:18:44 ID:???
1. ルシフェルとかイブとか、劇中に登場してない名前は出てこない。
2. 用語集でページを稼がない。
3. カルトクイズなど以ての外。
4. 性格分析もない。
5. セリフや演技への着眼が、他のエヴァ本と比べて群を抜いてる。

色々あるけど、一日2ページづつまる写しでもしてあげようか?

35 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:27:07 ID:???
>セリフや演技への着眼が、他のエヴァ本と比べて群を抜いてる。

あれは妄想を膨らませた分だけ、書き連ねてると言うやつだ

>色々あるけど、一日2ページづつまる写しでもしてあげようか

いいね、是非やってくれ
手元にあるから、しっかり読み比べながら楽しませてもらうよ♪

36 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:29:31 ID:???
P3

〔序文〕

 人間は誕生したばかりの時は、道具も言葉も満足に使えなかったはずである。

 そんな最初の人類が、お互いに触れ合い、子孫を残して来られたのは、
人間の最初の心「まごころ」があったからではないだろうか。

 人間が使う道具はすでに人の力を越え、地球をも滅ぼせるようになってしまった。
言葉は氾濫し、人々は「まごころ」をどこかに忘れてきたのではないだろうか。

 エヴァンゲリオンは人類が失ってしまった「まごころ」を取り戻すお話だったのでは
ないでしょうか。そして補完計画は、そのためのステップだったのかも知れません。
みなさんも、本書とともに「まごころ」について考えてみませんか。

 本書は、「新世紀エヴァンゲリオン」の人物に焦点を当て、心の触れ合いや
嫉妬・葛藤・人間の絆などを、作品中のセリフやフィルム上の顔の表情、
視線の向きなどから考察し、作品中の事件と照らし合わせて、登場人物の
嘘と真実を探り出していくことにより、みんなが現実を生きることをどのように考え、
行動しているのかを開設している。

 そしてドラマを通して、現実に生きてゆくことの辛さを知ってもらい、
それを生きることの面白さに変えてゆくエネルギーに使ってほしい願う。

 人生には必ず、初めての出会いがある。それはすべてが、未知で嬉しいはずだ。
しかしお互いが未知であるがゆえに、無用の衝突やいらぬ誤解も起こる。
その先にあるのは、全てを知ってしまったあとに起こる衝突だ。
妥協することができなくなってしまったその先にあるのは「絶望」、そして
悲しい「別離」である。

 人生の「サードインパクト」を未然に防ぐためにも、本書を利用して欲しいと思う。

37 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:41:46 ID:???
P10

エヴァンゲリオンとは

「新世紀エヴァンゲリオン」とは一九九五〜九六年に、テレビ東京で放映された
連続体がTVアニメーションドラマ。その斬新な映像と入魂の作品内容で、
多くの話題を提供してくれている。

 しかしメディアで取り上げられるのは、経済効果やネタにしかすぎない
カルト用語だけ。はたまた便乗の記事というシロモノがほとんどで、
作品内容に真正面から取り組んだ記事を目にすることは皆無といって
いいように思われる。

 われわれはキャラクターや設定に心を奪われ過ぎてはいないだろうか。
作品の本質であるテーマや脚本・演出の妙を見過ごしてはいないだろうか。
ドラマの流れ、エヴァと人物の動き、音や色彩などあらゆる角度から見すえる
ことではじめて「新世紀エヴァンゲリオン」の世界が見えてくるはずだ。

 エヴァの演出で特筆すべきは、監督の庵野秀明が十四歳の少年になりきって
物語を創っていることではないかと思う。それでいて、カメラ目線は二十九歳の
お姉さんである。この両者のすれ違いがドラマを生み出していく。


38 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:42:35 ID:???
 エヴァの本当の主人公は、鈴原トウジを中心とした壱中の三賢者(三バカトリオ)
トウジ・ケンスケ・ヒカリではないだろうか。彼らは自分の将来の夢や恋愛、
そしてファッションにと、いつも希望を失わずに持っている。それは彼らだけの
ものではなく、人類の希望でもあるわけだが、二十九歳の女性はそのことに気づこうとしない。
見えているはずなのに認識できないでいる。

 三人は当初から日本の将来を担う人材としての債務を背負わされている。
日本を統治する力、日本を建築する力、そしてそれを支える希望の光。

 大人たちは、彼らにプレッシャーをかけないように、注意深く、温かく見守っている。

 三人に与えられた課題とは、子供らしく生きること、人間らしさを取り戻すこと。
これこそが終局を迎えつつある人類の希望であり、「たったひとつの、冴えたやりかた」
なのではないだろうか。

39 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:50:56 ID:???
P11〜12

三つの世代

 物語は、おやじの世代・若者の世代・子供の世代の三つの世代によって展開する。

 おやじの世代はセカンドインパクト後、たくましく生きていくために、きれい事
はいわない。新しい時代の基礎を作り、次世代の子供に夢を託す世代である。

 若者の世代は、セカンドインパクトが大きなトラウマになっている。
生きることより死ぬことのほうが大きな価値観を持つ。生きることに前向きに
なれないのだ。罪を犯すより死んだほうがましだと考える一方で、ミサトのように
自分の目的を達成するために、他人に無理強いをさせることもある。

 現実からの逃避と無責任さを持っている。したがって大人たちからは根本の
ところで信用されていない。

 子供の世代は、悲惨な過去を知らないので、苦労や努力といったものがわからず、
おやじたちを理解できない。その一方で、若者のひたむきな姿勢に憧れを抱いている。

 物語は、三者三様、それぞれの世代の立場から見ることによって、全然違う話しに
変化するだろう。この三つの世代のギャップは、見事に表現され、描かれている。
それぞれの世代は自分の主張をはっきりと言い、そこに埋め合わせのできない
深いギャップが出てくる。人生の深淵とでもいうべきか。

 しかし作品は、どちらの世代が正しいかを問うているのではない。ここに主眼を置いて
注意深く見ていくと、ストーリーの面白さは倍加するだろう。少し離れた
立場から視線を注ぐと、各々自分なりの解答を導き出すことができるのではないか。
だれもが必ず、当事者になるのだから。

40 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:51:04 ID:???
OK!嘘偽りなく書き込んでくれた事に感謝しよう♪
勿論、順番に書き込んでくれるんだよね?
トウジ・ヒカリ・ケンスケ主人公論が早くも出てるんだよな、この時点で(笑)
さあ、最後までやってくれよ
お前さんが待望の著者降臨かどうかは分らんが、今のところ文章改竄はないからな
しっかり2chの皆様に読んでもらえるぜ、みんなもお見逃しなく(笑)
そうそう、これやってもレス数は心配するな
お前さんが全部やり続けるなら、スレは立ててやるから♪

41 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:54:25 ID:???
読んでる人も突っ込みたい、この人に質問してみたいって人はどんどん質問してあげて
何せ実は>>9-10で本質的には終わっちゃってるスレだし、何でもありでいいよ♪

42 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 02:59:18 ID:???
 エヴァの物語を注意深く見ていると、現在十四歳の子供は二十九歳の若者として
描かれている。また、現在二十九歳の大人は、十四歳の子供として描かれているのである。
もちろん現在三十代の若者は、オヤジ・オバサンとして描かれているのだ。

 パラレルワールドと言うのは、そういう意味なのである。

 かつて十四歳だった者は現在の十四歳に向かって、苦しい時、困難な立場を
どう乗り越えてきたのかを話してほしい。気晴らしの方法や予想される結末の
ありようを示してほしい。たとえば、エヴァを見た子供がゲンドウは悪いおやじ
だと思ったとき、そう思っている君も悪いおやじなるかも知れない、と教えてほしい。
悪いおやじにならないためにはどうすればいいか、という話をしなくてはならない。

 子供だった者はそう遠くない先、必ずおやじになる。それは人類は生存する限り、
次々とくり返されていくのだから。古代エジプトのパピルスに、――最近の若者は
少しも親のいうことを聞かない、何を考えているか正体がわからない、とのおやじの
愚痴が書き残されているそうだ。それは古今東西、どこの世界、どの時代でも
繰り返される慣例句だ。その解決口を見つけるのは容易なことではないが、
エヴァを見ることで何かの暗示は得られるかもしれない。

43 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 03:02:34 ID:???
ほら、2ページと言いながら3ページ目に突入してるぞ
でもその調子だ、まずは書き込んでもらわないとなw

44 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 03:06:12 ID:???
切りのイイとこでやめたい。あとは気分と事情。
改竄はないけど、誤植は勘弁を願う。
二言はないから、全て書き切る。二ヶ月は費やす。
ただし質問には答えない。他者の著書だから。

著作権なら心配ご無用。
出版元の編集者とは、3年前から顔見知り。

45 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 03:11:10 ID:???
>エヴァの本当の主人公は、鈴原トウジを中心とした壱中の三賢者(三バカトリオ)
>トウジ・ケンスケ・ヒカリではないだろうか。

トウケツが泣いて喜びそうだなw書くまでもないが三馬鹿トリオとはシンジ・トウジ・ケンスケで
あり、ヒカリは入ってません、念の為
鈴原トウジを中心とした壱中の三賢者ってのは、この著者の目にはそう映るってことなんでしょうね
聞いた人がどう思うか、ガイナックスがどういうかは全然関係ないみたいです(笑)

46 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 03:25:35 ID:???
シンジ達パイロットがやって来るまでは、学校の中核だったトウジ・ケンスケ・ヒカリが、
席巻してたんだよ。
そこにパイロット3人が来て、学校を滅茶苦茶にし、街から出ていかねばならなくなり、
平和を乱した。

トウジ 弐号機以上のポテンシャルを持つ参号機パイロットに選出された。
ケンスケ 父が流してくれる情報と自身のハッキング能力により諜報部から目を付けられた。
ヒカリ 「またそうやってすぐ仕切るー!」とあるように、推薦ではなく立候補だと分かる。

この3人こそ、平和だった頃の第壱中の中核であり、親御さん達の理想だった。
それをシンジがぶち壊した。

三賢者は、単にMAGIに当てこすった遊び心。
額面通りに受け取ってはならない。
「掴み」だよ。これは本なんだから。

47 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 03:48:53 ID:???
>三賢者は、単にMAGIに当てこすった遊び心。
>額面通りに受け取ってはならない。
>「掴み」だよ。これは本なんだから。

ふ〜む、 他者の著書と言っておられる割には著者の代弁しておられるかの
様に見受けられますな〜?いけませんよ、他人ならもっとまろやかに行かないと(笑)

そうそう

>トウジ 弐号機以上のポテンシャルを持つ参号機パイロットに選出された。
参号機の性能は弐号機と同等、と言う設定だったと覚えてるね。それ以上なんて
聞いた事はありません。

>ケンスケ 父が流してくれる情報と自身のハッキング能力により諜報部から目を付けられた。
第何話のどの場面かな?具体的に説明して欲しい。何より諜報部に目をつけられるような情報
を流すような親父じゃな、その通りだとしてもシンジのせいではない。

>ヒカリ 「またそうやってすぐ仕切るー!」とあるように、推薦ではなく立候補だと分かる。
キャラの存在を視聴者が意識した時には「委員長」だったしね。でもそれ話の趨勢に影響を
及ぼすものなのか?

それに第三新東京市は、使徒迎撃を前提に造られてる街だったろ?
シンジが来る前から綾波とは同級生なのだが?
この三人が出て行かなければならなかった理由は劇中では疎開だね。
でも使徒との戦いという、お話の中でそれはシンジ一人に責任を負わせられる
内容ではおおよそなかった。





48 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 03:53:53 ID:???
それより、いけないよ
まず書き写す事に専念してもらわないと(笑)12ページ目の続きを書き写しなよ
それ確かに本著での主張だけど10ページも先に出てくるやつじゃない(笑)
ちゃんと順番を守ろうね、落ち着いていこうよ♪

49 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 04:16:35 ID:???
>代弁
じゃもうしない。

>参号機の性能は弐号機と同等、と言う設定だったと覚えてるね
アスカは弐号機を「制式タイプのね!」と豪語したけど、
参号機こそが量産機の花型だった。S2機関搭載モデルを予定してたし。

>第何話のどの場面かな? (自身のハッキング能力)
第6話「パパのデータをチョロまかして見たんだ。この時間に間違いないよ」。
2nd前から米軍との関係があった父の情報が、息子にダダ漏れというのは解せない。
故意に流してやっている。さもないと無茶をしでかす。

第17話「新横須賀。今日も戦艦の追っ掛けや。妙高とか言うんが入港しとるんやと」。
ケンスケは、妙高の見学ではなく、「4号機の損失」の裏を取る為に足を運んだ。
そしてシンジに突きつけた。

また、ケンスケはシンジ宅の電話番号を入手している。これは、ミサトの電話番号でもある。
一介の中学生に入手できるはずがない。葛城宅の門は監視されてるし、電話も傍受されている。

>第何話のどの場面かな? (何より諜報部に目をつけられるような)
第4話。諜報部員は、シンジがケンスケに接触するのを待ってから、身柄を確保した。
第3話でシンジが身分を暴露したので、諜報部の顔に泥を塗られた。
お灸をすえる意味で、諜報部は、「シンジがネルフ機密を誰かに喋ってしまうのを待ってから」
確保する事で、刑罰を故意に重くした。
仮に、ケンスケと会う前に保護していたら、機密漏洩の罪は赦免だった。

ケンスケとしては、演習ごっこと、「シンジとの遭遇」が、仕組まれていた事に気づく。
「相手はプロなんだよ。マタンキは関係ないの」と、必要以上に落胆してるのは、
「シンジが連れて行かれた事」ではなく、「自分が諜報部にマークされた事」への失意。

50 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 04:18:08 ID:???
第6話で第壱中の校舎の横から、これ見よがしにエヴァ2機が出撃した。
当然、近くには監視カメラがあるハズだが、ケンスケはこれを承知で屋上から見送りをした。
以降、ケンスケと諜報部の情報戦が垣間見れる。ケンスケが、諜報部にケンカを売った。
結論として、第19話で、諜報部の傍受も構わず開き直って直接電話をかける始末。
軍配は諜報部にあがった。

>キャラの存在を視聴者が意識した時には「委員長」だったしね。でもそれ話の趨勢に〜
「プリント。届けてくれって先生が言ったでしょ?」
「何や委員長、相方がおるやろ?」
「綾波さんは今日休み」
トウジは、「相方の具体的な名前」を出してないのに、ヒカリは「相方=レイ」と直観した。
不思議だ。トウジが鎌をかけたシーンです。
つまり、ヒカリは「リーダーの威厳」がなく、レイに日頃から仕事を押し付けてたからです。
トウジにすれば、ヒカリは委員長の器じゃない。一年以上も、例をクラスに溶け込ませてやれなかった
という前科もある。

>シンジが来る前から綾波とは同級生なのだが
レイは、シンジが正体をバラすまで、レイ自身も正体を明かさずに努めてた。
だから最初に正体をばらしたシンジが、ぶち壊した事になった。
ゆえ、シンジがトウジに殴られても、レイは「あなたは殴られて当然のことをしたのよ」
といった態度で示した。

>シンジ一人に責任を負わせられる内容〜
街の命運を、シンジひとりに背負わせることが忍びないと、トウジは考えている。
だから第4話ラストでは、
「シンジを引き止めに来た」 のではなく、
「シンジを送り出しに来た」 が正しい。トウジの高説を見直そう。

51 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 04:19:48 ID:???
>まず書き写す事に専念してもらわないと


その通りだよ。住人が少ないウチは、たった一人のために書くことになる。バカだよ。

52 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 05:00:48 ID:???
>>51
いやいや、彼はそれもお構い無しに書き写してくれるってありがたくも言い出してくれましたのでw
ただ、この程度の突っ込みが入っただけで脱線してはいけないですね。何故なら、彼が反論してる事も
逆襲のエヴァンゲリオンの主張からの引用ばっかりなんですよ。彼はページを順番に全部まずは書き打つ
してもらわないと♪

まぁ、エヴァ自体どうとでも取れる演出を多用してるし、後からの説明もハッキリしないものが多いのは
認めますが。それでも本編の視聴者の見たものを基準にしないとw
ただ>>49-50で解説してる三キャラですが、とても

>この3人こそ、平和だった頃の第壱中の中核であり、親御さん達の理想だった。
そんな大層なのにゃ思えない。要するに俺様ルールじゃないの?
ケンスケがシンジの電話番号を自宅・携帯両方とも知っていても「友達同士」と
言う設定の延長線上だと思うし、学校にゃ現実に連絡網ってのがありますから。
後のも画面から理解するより、想像つうか妄想を働かせないと言い出せない
内容ばっかりですしね。


53 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 12:22:27 ID:???
>ケンスケがシンジの電話番号を自宅・携帯両方とも知っていても
第3話で素性を明かし、囲み取材になるほどのヒーローなのだから、
連絡網なんかあったら取材攻め。
連絡網なんてないよ。
「コード707を調べて見るんだな?」「707。シンジ君の学校?」
これほどの機密だから、連絡網はなく、学校のネルフ関係者から一人ずつ通知されるって。

「ほら、転校生の電話番号。心配だったら、掛けてみたら?」
これが、連絡網からの抜粋だと?

>そんな大層なのにゃ思えない
主観


54 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:07:30 ID:???
12ページ 〜 13ページ

エヴァの世界は三のパラレルワールドである

 一つは現実。もう一つは日本文化の象徴の世界。さらにもう一つは架空のSF世界だ。
そして、そのそれぞれの世界に過去・現在・未来がある。つまり3×3の9ステージが
存在するのである。

 物語は、その九つのステージのどこかに飛翔して進行していく。それを一つの
世界として見てしまうと混乱が起きる。目にしている世界がどのステージなのかを
正しく認識していないと、わかるものもわからなくなってしまう。

 特に劇場映画版では、SF世界における40億年後の未来世界というとんでもない
スケールが展開しており、さらに友人関係、親子関係、社会が現実世界と同じ状況で
現われてくる。それに対して制作現場の内輪話やスポンサーの話、アニメファンを
象徴した話が連続的に飛び交っている。たくさんの目を持ち、あらゆる視点で注目し、
その全方位のアンテナ受信で頭を切り替えて見ていかないと、エヴァの世界は理解できないだろう。



55 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:12:16 ID:???
13ページ 〜 14ページ

先生のいない学校

 フィルムには、老教師と校長しかいない。これはセカンドインパクトで子供が
いなくなり、学校が成り立たなくなり、生き残った先生も人手不足のため
他の仕事につかなければいけない、という状況があったためだと思われる。

 子供がいないということは、新たに教師になる若い人がいないということ
でもある。わずかに残った若い人間はほかの必要な仕事につかなければならないのである。

 セカンドインパクト後に生まれた子供が大きくなり学校が再開されれば、
リタイアした老教師しか先生のなり手がいないのではないかということも考えられる。

 シンジたちを担当している老教師が、シンジたちに向って、

 「父や母がセカンドインパクト後の日本を支えている」

 という内容を語っていることから、この老教師が教師の職
を失ったあと、肉体労働に従事していたことがうかがわれる。
このように何げないフィルムの描写の中から、この時代の
厳しい様子が見えてくるのではないだろうか。

56 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:16:36 ID:???
14ページ

EVAをどう見るか――フィルムの中にある現実を見つけよう

 連続大河TVアニメーション「新世紀エヴァンゲリオン」は、本来はとても
難しいテーマを、短い時間の枠の中で、見事に編集してくれている。専門家が
素人にも理解できるように説明してくれている側面があると思う。これは報告としては
、非常に貴重なものではないだろうか。

 現代は情報社会である。インターネットは世界の情報を限りなく提供してくれる。
新聞、雑誌、電信電話、ファクシミリ、テレビ、ラジオなどマルチメディアは日進月歩
どころか、秒速で情報を流し続けている。

 まさに情報の洪水。大洪水である。だが、情報の洪水のなかで、溺れかけているのが
現状ではないだろうか。

57 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:25:24 ID:???
15ページ

われわれが普通に生活していて、TVやラジオをつけていれば、だれにでも
情報は入手できる。しかし、その情報をいかに選択し、利用するかが重要
なのだ。それに気づいている人ときづいていない人とでは、生き方に差が
でてくるのではないだろうか。生き方の差といっても、何も点数で優劣を
つけるつもりはない。いかに上手に生きるか、と言い換えてもよい。
必要な情報を、選択するかの問題でもある。現代人に必要なものは、いかに
情報を選択するかである。

 そのためには、不必要な情報はどんどん捨てていかなければならない。
「見ない」「聞かない」という選択肢が必要になってくる。

 エヴァンゲリオン(EVA)は難しい専門書を読まなければ理解できない
だとということはほとんどないと思う。難しい専門書をたくさん読まなければ
解説できない、というのはすでにナンセンスなのである。

 映画やTVでもそうだが、みんなが同じようなものを見ているはずなのに、
感じ方によってそれが有効に使えるか、ムダに時間を過ごしてしまったかの
差が出てくる。その差はかなり大きいような気がする。

 エヴァンゲリオンを見て、わかる人とわからない人が出てくる。なぜだろうか。
同じ作品を鑑賞しながら、人それぞれによって評価も異なるし、感動や印象も違う。

 難しい書物を読まなければ理解できない内容のものを作ったとすれば、それは
偉大な駄作というべきである。よい作品とは、まず第一に面白く、大人でも子供でも、
その面白さに引き込まれてしまう。それを見た人、読んだ人が永い月日を経ても
やぱり面白いと思う。それこそすぐれた作品といえる。

58 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:37:22 ID:???
16ページ

 われわれは通常、日本にいるわけだが、海外の情報、もしくは日本の過去
の情報はほとんど入ってこない。これだけ情報が氾濫している状況でありながら、
よくよく注意してみれば、それはとても狭い範囲での情報でしかないことに気づく。
世界のどこかで凄い事件が起こっていても、その情況の詳細はまったく認知できない
状況にいるのではないだろうか。

 エヴァンゲリオンは、過去のことがわからなければ解けない、という側面は
あるかもしれない。だがしかし、どうなっているんだと質問を発するより、
どうなんだろうと検証する処理能力が問われているのだ。昔、起った事件に関しては、
われわれはすでに接することはできないわけだが、数少ない情報の中から
検証していくとか、比較討論するとか、その情報選択の能力さえあれば、きちんと
処理できるのではないか。その意味ではあくまで比較論にしかならないが、
いま現在、身近にあるものを検証していくことで比較材料になるであろう。

 エヴァンゲリオンの場合、登場するのは主に少年少女。物語の中で、
彼らは何を考え、どのように行動するのか。それを見るのは、同年代の
少年少女である。

 作家と呼ばれる“芸術家≠ヘリアルタイムな対象(登場人物)に何を、
どのように表現するのか。方法論は違っていても、表現しようとしている
こと、伝えようとしていることは、他の多くの作品とあまり変わらない
のではないか。そういう視点で捉えれば、同時多発的なアーティストの
感情をもっと注目してもいいのではないか。現に私自身、参考文献
など難しいものはいっさい読んでいない。TVを見て、マンガを読んで
いるだけで、一般的な本、小説すら読んでいない。このような私でさえ、
エヴァンゲリオンのを解くことができる。

59 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:39:26 ID:???
17ページ

 エヴァンゲリオンのの世界は、すべて身近な近似体験の事件の連続である。
観ている人が体験できるものばかりである。戦場に行って体験しなければ
戦争がわからないとか、病院に入らなければ重病の意味がわからないとか、
宗教団体に入って修行しなければ理解できないとか、そんな話とは無関係である。

 むしろ、そんな事柄とくっつけて話をすることがナンセンスなのである。

60 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:47:02 ID:???
17ページ

本書を使っての補完計画発動!

 エヴァの答えを見つけられない人の間違った考え方に、自分の欠けた
部分を補完するというものがある。

 それは、なぜ間違っているのか。

 欠けた部分はある意味で、その人の個性である。欠けた部分を補完する
ということは、その個性をなくすことになる。あるいは、できもしない
部分をどうにかしろということになる。これは、アイデンティティや
プライドの否定である。違うものを除外してしまうことである。

 そうではなく、自分の優れたところを伸ばしていき、足りないところは
コミュニケーションという手段で補えばいいのではないか。

 エヴァを見て満足した人間でも、実はそれとあまり変わりはない。
「ああ、面白いアニメだったな」と思う、また次のアニメを見るだけである。
しおれを見たことで何かが変わったわけでもなく、自分が進歩(変化)
するわけでもない。

 しかし、ここが大事な点だと思うが、半年一年経てば、人間はどう進歩
したのかを必ず問われるはずだ。エヴァはこれを見て、これを体験した
ことによって、いままでの自分ではない自分を発見することができるのだ。
自分史の発見である。本来ならば、自分の力で見つけなければならないのだが、
エヴァはそのお手伝いをちょっとだけしましょう、というのだ。

61 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 00:54:34 ID:???
18ページ

 一人の人間が何回見ても、その都度に違った印象を与える。自分の浅はかさ
を知るということでもあるが、それがわかっただけでも十分価値があり、
それは同時に自分の成長を意味する。

 自分が分からなかった部分は他者の見方と互いに補完することによって
コミュニケーションが広がり、自分もまた大きくなれるのではないか。
そして本書によって完全に理解できるようになってほしい。

 補完計画とは、コミュニケーションそのものななのではないか。見知らぬ者
同士が話をするためのネタがエヴァにはたくさんある。

 会話に使ってくださいというように考えた場合、こんな素晴らしいネタは
ないであろう。

 エヴァは本来、完結した話であり、作品中にある個性をどうやって
生かしていくかを語るはずだったのだ。

 つまり、話しの出発点が間違っていたのではないか。エヴァで語られる
コミュニケーションは、もっと具体的で実用的なものになるはずだった。

 子育てをどうするか、会社での上司と部下のつき合いをどうするか、
同僚との関係をどうするか、恋愛etc‥‥。しかし、そういった表面的にしか
語られないのである。しかもメディアは、きちんと解説するのを放棄してしまった。

 本来あるべき補完計画がまったく発動しない。したがって、これを知った
人間が大きく成長するとか、飛翔するといったことがない。私はそれが嫌いだった。
だったら補完計画は、われわれが発動しよう。

62 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 01:00:12 ID:???
19ページ

 この本を読んで、ただ感動したというだけではいけない。人間が生きて
いくために必要な話を、具体的に、エヴァを通してできる状況を作って
いきたいのだ。

 セカンドインパクトの日に、この本をぶち上げたのには、私のこの願いが
込められている。「補完計画」はコミュニケーションであり、いかに友人
をたくさん作るかということである。「エヴァンゲリオン」を見ていろいろと
考え、語りあうこと、それが補完計画なのかもしれない。




 〔注〕
本書は、九月十三日完成予定だった未発表同人誌用の原稿に加筆修正を
加えたものです。なお本書出版にあたり、同社より出版の『死海文書の謎』
の筆者浜洋先生より、貴重なアドバイスをいただきました。この場を借りて
御礼申し上げます。



未発表同人誌は声優の清川元夢氏に捧げられる予定でした。


本書のタイトルは一九九三年に庵野秀明監督が製作した、
伝説の同人誌を意識してのものです。

63 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 01:03:29 ID:???
おっ脱線して戻ってくれなかったら、どうしようかと心配だったけどしっかり書き写しは
やってくれてるみたいだね、これは素直に感謝しよう。それから反論したくなったら>>53
みたいな感じでお願いするよ。まだまだ先は長いんだ、逆襲のエヴァンゲリオンの主張を
そのまま使ったら興醒めだからね。
ま、お前さんがどうしてもケンスケが持ち前の諜報能力をもって、シンジの電話番号を割り出した
事にしたいのは理解できた。連絡網で納得出来ないなら、身もふたもないけど言っちゃおう。
つまり、シンジ・トウジ・ケンスケが出会って友達になるまでの話。そこまでの演出、それ以上の
意味は見受けられない。これでおしまい。
もちろん、そこに受け手である視聴者側の想像が介入するのは、よくある話出しそれ自体も否定しない。
だが、それを「真実だ!」と突きつけられて同意するかどうかは別問題よん♪
>主観
これに関しては別にそれで構わないよ。ただし俺は映像から感じた内容でそう思ってる訳だしね。
俺と同じ「主観」を持つ人は多いと思うよ。


64 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 01:12:20 ID:DO1hmJGa
>特に劇場映画版では、SF世界における40億年後の未来世界というとんでもない
>スケールが展開しており、さらに友人関係、親子関係、社会が現実世界と同じ状況で
>現われてくる。

お前さんには存分に書き写して貰わないと困るから、俺からの突っ込みは控えめにさせてもらおうかと
思うけど一応これは突っ込んでおかないと。劇場版という事は旧作EOEまでのことだよな。
いつ「SF世界における40億年後の未来世界」なんて舞台設定になったかな?
著者じゃなければ返答はいらないよ♪
そうそう、この板の住人にゃ迷惑かも知れないけど、ほかの人間の意見も聞きたいだろ?
ageとくからね。そっちもage進行で行ってくれていいよ♪

65 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 01:37:14 ID:???
著者じゃないけど、見落としてるなら‥。



>いつ「SF世界における40億年後の未来世界」なんて舞台設定になったかな?

「例え50億年経って、この地球も月も太陽すらなくしても残りますわ」

「40億年後の未来」とは、単に「太陽の寿命」。
S2機関があれば、宇宙空間でも生きてられるし、太陽にも頼らない。
50億年と40億年は、単なる四捨五入。

↓ 太陽の寿命。知らなかったら目を通して
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1018183840

66 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 05:09:06 ID:???
電波本過ぎてフイタw
三賢者wシンジがそれをぶち壊したwのところで爆笑

これマンセーしてるのって本人か、でなきゃどうしようもないバカだろ

67 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/30(土) 05:22:38 ID:???
シンジとレイが合体してた〜スレと同じで、
あまり突っ込まず電波隔離&オチスレとして機能させればそれでいい

68 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 00:43:26 ID:???
>>66
次の読め
それで分からなければ、お前がどうしようもないバカ

 ↓

69 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 00:46:38 ID:???
21ページ

 時に西暦二〇一五年、第3新東京市にある第壱中は平和な時を過ごしていた。
将来日本の首都となるこの街には、優秀な人材が集まり画期があふれていた。
壱中にもこれからの日本を背負って立つ若者が集まっていたが、中でも
トウジ、ケンスケ、ヒカリの三人は「末は博士か大臣か」と期待されていた。
彼らは希望の光で満ちていた。

 そんな彼らの元に、謎の転校生がやって来る。転校生は自らのことを、
世界を救うエリートパイロットだという。トウジだちは秩序を乱す転校生と
初めは衝突するが、やがてうち解け合い、あこがれや孫圭を持つようになった。

 しかし転校生は、町に戦いを持ち込み、街を壊し、学校を壊し、友人を
傷付けていった。

 ケンスケとヒカリのあこがれと孫圭は現実へと変わっていった。そして
二人は、自分たちには、エリートパイロットも戦闘ロボットも必要ないことに
気がつく。

 二人は自分達の未来は、自分達で築いていこうと誓ったのだ。

70 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 00:50:12 ID:???
21ページ

洞木ヒカリ

 ヒカリの父は都市計画と仕事をしていて、第壱中の設計にも大きく関わっている。
政府とのつながりもあるらしく、「未来を担う人材を育てる」という目的で、日本中
から優秀な人材を集めるプロジェクトの責任者もしているそうだ。もっとも、
ヒカリの父にいわせると、

 「自分たちの子供にハクをつけるためのプロジェクト」

 なのだそうで、子供のために多額の寄附をして子供を入学させる親も
少なくないのだという。傑出した人材がこの中から排出すれば、
このプロジェクトは成功といえるわけで、そのための環境を
ヒカリの父が設計しているのだ。

71 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 00:51:53 ID:???
↑ ページ数まちがえた

22ページ 23ページ

72 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:04:13 ID:???
24ページ

 ヒカリの父にいわせると、人間を育てるためには「自然が不可欠」で、
壱中が郊外に位置して、建物の造りも近代的からはほど遠くレトロな造り
なのも、その考えが反映されたものだ。

 壱中の校風「独創」や「自由」をうたっていて、校則なども少ない。
詰込みの記憶方式の勉強は役に立たないとして、人間教育や道徳教育
を中心に個性的な活動を推奨している。

 しかし、立場上委員長を強制させられている洞木ヒカリにとっては迷惑な
話で、ジャージ姿で授業を受ける少年や授業を休んで戦艦を見に行く少年が
いたりし頭が痛いのだった。

 父からは、「才能のある人と友人になるのは、ヒカリの将来にとって大きな財産」
になるはずだから、できるだけ友だちになるようにしなさい」といわれていたが、
いまのヒカリには「規則を守らない変な人たち」としか思えなかった。

 校長先生からも、「才能のある生徒は大切にして、よく面倒を見てあげてください。
そして彼らの行動や態度は先生に報告するようにしなさい」と指示されていた。
ヒカリは「いやな仕事だな」と思いつつ、「公務だから仕方ないか」と割り切る
ことにしていた。

 ヒカリ姉妹は幼い頃から、「これからの時代は君たちが作っていくんだよ」と
父にいわれ続けていたし、常に学校や子供会の代表を務めさせられていた。
そのせいか自分でも気がつかないうちに、大人の顔色をうかがうような子供に
なってしまっていた。大人が作った規則を守ろうとするのは、大人のプレッシャー
を受けてしまっているからなのかもしれない。ヒカリは、自分たちが次の時代
を担うという実感を持てなくなっていた。

73 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:12:51 ID:???
>>65
それは回答にはならないな
40億年後の未来世界なんて、いつ旧劇場版の中で描かれたのか?という問いだよ

>「例え50億年経って、この地球も月も太陽すらなくしても残りますわ」
ユイの台詞だけど、これは40億年後の未来世界を描いてる場面ではないから
大体、著者じゃなければ返答はいらないって書いてるじゃない(笑)

>次の読め
>それで分からなければ、お前がどうしようもないバカ
まぁまぁ、また〜りといきましょう、心に余裕を持ってね♪


74 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:19:15 ID:???
25ページ

 第壱中とその周囲の様子を考察するために、ヒカリの手記や周囲の人たちの
手記の一部を見てみよう。

 「いつも友だちと学校とで避難訓練ばっかりやってたから、いまさらって感じで、
実感なかったです。男の子は遠足気分で騒いでいたし、あたしたちも恐いって
感じはしませんでした」 (手記より/一部)

 「ヒカリはお金持ちのお嬢さまで、わがままっていうか、自分の思いどおりに
ならないとイヤって感じなのよね」「やさしくて世話好きなんだけど、おせっかい
というか、相手がいやがっているのに新設を押しつけちゃうところがあって、
それでいて自分は正しいことをしてるって思いこんでるから、いまいち人気ないの
よね……」 (友人の手記より/一部)

 「委員長は、トウジのことを心配しているふうだったけど、あのロボット事件
から二週間も何もしてないなんて、あいかわらず事務的な奴だと思う。僕らは
あれから何十人も疎開する同級生を見送っているのに、委員長は引越して転校
するぐらいにしか思っていない。UN関係者はほぼ全員が疎開してしまっている
ということは、容易ならない事態だということだ。みんな家族と離ればなれになって
しまったり、家族を失ってしまったりしているのに、委員長はまるで他人ごとにしか
思っていないようだった」 (相田ケンスケ手記より/一部)

 「碇君が転入してきてからは、学校がもう滅茶苦茶って感じ。わけのわからない
ロボットは暴れるし、非常事態宣言で授業はできなくなるし、怪我人は出るし、
パイロットがだれかって大騒ぎになるし、鈴原と碇君はケンカしちゃうし、
街は壊されちゃうし……」「静かに勉強させてくださいって思いました」
(洞木ヒカリの手記より/一部)


75 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:20:22 ID:???
 「今日、第3新東京市を襲った怪物を、初めて間近に見ました。あんな
怪物と碇君が闘っているなんて、なんだか信じられません。人類を救うヒーロー
って本当にいたんだなあって、碇君を見直しちゃいました。鈴原と碇君が
仲直りしたのはいいんだけれど、相田君と一緒に増長しちゃって、いまでは
壱中の三バカトリオと呼ばれています。だれか何とかしてほしいです」
(ヒカリの手記より/一部)

76 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:21:48 ID:Qxa3qAT4
>>69-70
少なくとも実際のエヴァの場面から、そんな話だと本気で思い込む人間は極少数だな。
>>70>>72も想像力が介入した産物としか言えないな。そもそもヒカリの家族は本編には
登場してこないし、当然台詞もない。

それから、『逆襲のエヴァンゲリオン』の主張で反論したいんだったら、書き写すペースを上げていく
のが一番だよ。だってそれで意味が通ると考えてるなら、それが一番無駄なくていいじゃない?
じゃぁ、またageておくからね、そっちもage進行でどうぞ♪

77 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:31:38 ID:???
 「今日、惣流・アスカ・ラングレーさんがクラスに転入してきました。彼女は
日・米・ドイツのクォーターで、ずっと海外に住んでいたのに、日本語が上手
なのには驚きました。他にも七ヶ国語は完全にマスターしているそうですが、
彼女は、「国連の仕事をしているのだから、本当はもっとたくさんの言葉を
使えなきゃいけないの」と自慢する様子もありません。私なんか外国人と話した
こともないのに、彼女は世界を相手に活躍したいといっているのです。とっても
感激してしまいました。彼女の陽な人と友だちになれたらと思いました」
(ヒカリの手記より/一部)

 「本日、トウジと一緒にシンジを見舞いに行く。途中、委員長と出会う。
委員長は惣流を見舞いに行くのだという。綾波やトウジやシンジが休んだ
ときは知らん顔だったので、意外な気がした。孤独な優等生同士で
気が合ったんだろう。それだけにシンジと惣流が一緒だったのはショック
だったようだ。もしかしたら、委員長はシンジのことが好きだったのでは
ないだろうか。
 考えてみれば、エヴァのパイロット同士が一緒に暮らすのは、むしろ自然
といえるのではないだろうか。シンジが責任を取らなければいけないことでは
ないように思えるからだ。いずれにしろ、委員長にとって今日の事件は、
大きな収穫があったのではないだろうか。委員長と対立していたトウジや
それまで話をすることもなかった綾波との接点ができたことで、これからの
展望が大きく拓けたのではないだろうか」 (相田ケンスケの手記より/一部)

 「修学旅行で沖縄にきています。アスカさんたちがこれなくて、男の子たち
はみんなガッカリしていましたが、女の子の中にはチャンスが増えるって喜んで
いる人もいるみたいです。事実、何組かのカップルがここで生まれたようです」
(ヒカリの手記より/一部)

78 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:36:54 ID:???
いい感じだ、その調子でお願いするよ。
ところで下がってたら上げておいてくれていいからね。

79 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:46:12 ID:???
27ページ

 「スキューバダイビングを初めて体験しました。沖縄の海はたいへん美しく
別世界のようです。沖縄は前のセカンドインパクトで最大の被害を受けた処で、
そのほとんどが失われてしまったのだそうです。いまは政府が管理していて、
許可がなければ立入りができなくなっているので、自然が手つかずの状態のまま
残されているのだそうです」 (右同)

 「今日、アスカさんから家事さんを紹介されました。かっこよく素敵な人だと
聞かされていたのですが、私はどうもなじめませんでした。歳が離れすぎているし、
女性にだらしなく不潔そうな感じがしました。それに加持さんと連れの女性は
いい関係なのではないでしょうか。アスカさんは適当に子供扱いされているような
気がしてなりませんでした。
 アスカさんは同い歳の男が苦手のようですが、鈴原もいいとこあるんだなあと
思いました。鈴原は、修学旅行に行けなかったシンジたちのために、パーティを
開いたんだと思います。だから葛城さんがシンジの代わりに、アリガトウっていったんです。
それを相田君が葛城さんのためにやったように装っているのです。本当にやさしさと
思いやりの気持ちがなければできないことだと思いました」 (右同)

 「ヒカリから男の子を紹介されました。このあいだ加持さんを紹介したお返し
のつもりなのかな、年上の美形が好みだと思いこんでいるようだけど、男はみんな
嫌いなだけなのに。たぶんその男はヒカリのことが目的で、ヒカリはそれを断わり
たいのね。まあ、これも人助けだと思って引き受けたんだけど。本当はヒカリは三バカ
の鈴原が好きで、それで私とカチ合うのがいやなのよね。これも私が加持さんと
うまくいってくれればこんな面倒なことにならなかったのに」 (byアスカ)

 「ヒカリが鈴原のことで悩んでいるようだけど、自分の気持ちをストレートに伝えれば
いいのに。日本人は相手に気持ちを伝えるのがほんとにヘタね。でも鈴原のことを
<やさしい>」って思う感覚がわかんないわ。シンジのことをナイーブって思ったり、
鈴原と優等生が仲いいって考えたり。……鈴原もチルドレンに選ばれちゃうし、なんか
先ゆき不安よね」 (Byアスカ)

80 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:55:39 ID:???
28ページ

リーダーとしての自覚

 「委員等は何かというと、規則を守れとか、プリントを届けろとか、掃除を
まじめにやれとか日誌をつけろ、机を並べろとか、うるさいことばかり言うので、
絶対に嫁にはしたくないタイプやで」

 「それにアイツのいい方には愛情ちゅうもんが足りないんや。この中にはそいつなりの
理由で規則を守れんかったり、みんなに追いついて行かれへん奴もおるんや。それを
頭越しに叱っても、そいつを否定するだけで何も生まれへんのや。そいつの立場に立って、
そいつにとって必要なことを、認めてやらなあかんのや」

 「シンジはいま、綾波を必要としとるんや。心の支えが必要なんや。自分から綾波に
何かしてやらなあかんのた。それに阿多波も支えたい人を捜しているんとちゃうやろか。
綾波はこれまで独りでエヴァを支えてきたのに、いまはそうでなくなっとる。綾波は
他人のために何ができるかを模索しとるんや。だから独りでいる綾波の所に男女で仲良く
押しかけて行ったら、綾波が傷ついてしまうやろ」

 「わしにとってメシ食うことは、机や日誌よりも大切なことなんや。これはわしの
新年なんや。委員長は、わしが昼メシを食いそこねたことを、心配してくれてないんや。
けど委員長の厚意を無にすることはでけへん。これも、わしの信念や。けど委員長の弁当は
わしのために作ったものではないかもしれんのや。
 そなまごころのこもってない弁当は、わしにとっては残飯みたいなもんや。なんで、
わしのために作るといえんのや。せやないと弁当を学校に持ってこれにわしがみじめやないか」

 「委員長は人に命令するけど、一緒に手伝うということをしたことない。委員長は
クラスの代表であって、管理者でも支配者でもないんやで。代表は他人の立場になって、
みんなの声を代弁せなあかんのや。せやないと、みんなからリーダーとは認められんのや」

81 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 01:57:52 ID:???
29ページ

 「わしらが委員長のことを名前で呼ばないのは、委員長が公務のことから頭が
離れへんからや。学校からわしらのこと監視するようにいわれてるのやろけど、
わしのために見舞いにきたというてくれたら、どんなに嬉しかったことか。
最後まで委員長のこと、洞木ヒカリって呼ぶことあらへんかったなあ」 (鈴原トウジの手記より)

82 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 02:06:09 ID:???
29ページ

ヒカリとアスカ

 「私はEVAに乗って勝ち続けることによって、自分の未来を見つけられると思っていた。
 EVAに乗ることで自分の将来が約束されると思い込んでいた。
 でも現実は違っていた。
 EVAに乗っている私は、このTVゲームのようなもの。いくら勝ち続けてもTVの外に
出ることはできないもの。そしていつかは、ゲームと一緒に捨てられるの。その時が来るのが怖いの。
 シンジにEVAで勝っても、何にもならないの。私の望んでいたモノはもう手に入らないの。
でもシンジに負けたらシンジにも捨てられるの」 (アスカの手記より)

 [解説] 残酷な天使
 ヒカリは傷心のアスカをなぐさめてしまう。今のアスカに必要なモノは希望なのだ。なぐさめの
言葉が、その優しさが、アスカを絶望へと追いやる。
 EVAにしか乗ったことのないアスカは他のことが何もできないし、その自信がないのだ。
そしてEVAに乗ってるかぎりだれもがそのことを気にも留めてくれない。人とのつき合い方が
わからなくても、料理ができなくても、おフロの沸かし方すら知らなくても、だれも何も言わない。
ヒカリでさえも気がついてくれないのだ。他人とわかり合えることができないアスカに
希望など持てるはずもなかった。優しさは時として残酷な結果をもたらすことがある。それは、
ヒカリが、本当の辛さを知らないからなのかもしれない。

83 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 02:20:19 ID:???
30ページ

 碇シンジに絶望したアスカ残された最後の希望は、フォースチルドレン鈴原トウジ
だけになってしまった。

 トウジは女であるアスカに対していろいろと注文を付けてばかりいた。アスカは、
トウジがいやなヤツだとばかり思っていた。

 しかし、トウジはアスカをEVAのパイロットとしてではなく一人の女の子として
扱ってくれていたのだ。そしてアスカにとってもトウジははじめて出会った等身大の
男の子だったのだ。アスカは男の子がみんな嫌いだっただけなのだ。だから男である
トウジを蔑視していたのだ。それに自分のほうが優れているといううぬぼれもあったのかも
しれない。

 トウジがフォースチルドレンに選ばれた時、アスカは加持さんがパイロットとしても
アスカよりシンジやトウジのほうに興味があると分かった時、どうしてこんなヤツらと
比べられなければいけないのかと、イラついてしまった。しかし現実にはアスカはトウジ
にも負けてしまった。そしてシンジはそんなアスカを見捨てて、EVAを放棄してしまった。

84 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 02:21:08 ID:???
30ページ

 人間のクズみたいなシンジにすらアスカは及ばないのだった。

 アスカはシンジにばかり気を取られ、トウジの存在に気がつかなかった自分に、
後悔していた。「トウジが自分のことが好きで、チョッカイ出しているってことに
何で気がつかなかったんだろう。人とのつき合い方知らなかったのは私のほうね。
でももう遅いの」アスカにはヒカリからトウジを奪い取ることなどできるはずがなかった。

 アスカにとって加持さんは、すでに現実の人ではなかった。加持さんはアスカの
心の中にいた。アスカは加持さんが「自分は人を殺してまで生き延びようとは思わない。
それが僕の生き方なんだ」と言っていたことを憶えていた。

 アスカは自分が加持さんを汚してしまう前に、きれいなままで死にたいと考えていた。
でもいくら洗っても心の汚れは落ちないのだった。「加持さん、私の心が汚れてしまったのよ」
心の汚れが落ちないアスカは死ぬこともできないのだった。

85 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 23:27:32 ID:???
31ページ

日本の未来を担う少年・少女の育成に関するプログラム

(ヒカリの父が作成した人類補完計画・日本政府素案)

 セカンドインパクトとその後の状況については、あらかじめほとんど予想
されていたことである。その原因は生き残ったわれわれが、この問題を解決
していくのはむずかしいであろう。間違いを犯した老人を排し、新しく生まれて
くる老人に希望を託そうではないか。

 セカンドインパクトを体験した者にはトラウマがあり、前向きに生きられなかったり、
他人を信じることができないからだ。他人に疑惑を抱きながら、どうして明るい未来を
創造できるだろうか。原因を作ってしまった老人たちは退きさがり、
新しく生まれた人間が、これからの世界を構築していけるように、われわれは
準備しよう。

 これからの日本は、新しい若人の手で作られるべきだ。第3新東京市を
新首都とし、新しく生まれた人たちが、新しい町を作っていくことを望む。
セカンドインパクト後に生まれた少年少女に、日本の未来を託す。そこに
優秀な人材を集めて、その中からこれからの日本を背負って立つ人間が
生まれてくるのだ。第3新東京市は君たちの町だ。未来を作っていくのは
君たちで、それは確実に君たち自身の手でやれるのだ。それをすべて、
そっくり君たちにあげよう

86 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 23:30:16 ID:???
32ページ

 実はこのことから、あの話が始まるのである。当然、その若者たちの中から
総理大臣が誕生し、政治家も建築家もエンジニアも生まれるし、彼らが国家の
基盤になってゆくのである。

 土岐に二〇一五年、十四歳に成長した子供たちは、古き良き日本の伝統を
守りつつ、新しい未来を築いていけるのだろうか?

「公式発表や見せかけの情報にだまされてはいけない。信用できるのは、正確な
情報収集と自分の分析能力だ」

87 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 23:35:55 ID:???
32ページ

相田ケンスケ

 ケンスケの父は特務機関ネルフに勤務していて、情報関係の仕事をしている
らしい。表向きは総務ということになっているのだが、幅広い交友関係や豊富な
知識は、ケンスケの推理を確信するに至らしめていた。

 セカンドインパクト前は在日米軍に勤務していて、現在も旧友との交流を温めて
いる。園管圭でケンスケは、幼い時から米軍の戦艦や戦闘機に乗りこむという特権に
あずかっていた。当然、ケンスケの軍事知識はハンパなものではなく、父もケンスケに
惜しみなく必要な物を買い与えていた。

 しかしケンスケの特技はなんといってもコンピュータである。ケンスケのプログラミング
能力は天才的として知られており、ハードウェアの技術も相当なものである。彼の名を
世界中に知らしめたのは十二歳の時。侵入不可能とされていた米国国防総省のメインコンピュータ
のハッキングに、やすやすと成功してしまった大事件である。これによりケンスケは、
UN関係者の目にとまることになる。

88 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 23:45:30 ID:???
33ページ

 ケンスケは人見知りする性格ではなかったが、思ったことをストレートにいう
ところがあり、また彼の明晰な頭脳と大胆な行動に追いていける友人も少なく、
ケンスケは孤独になりがちだった。

 そんなケンスケにとって、トウジの存在は特別なものだった。トウジは当初、
自己中心的で、仕事や授業をサボリがちなケンスケに敵意を持っていたが、ケンスケ
の事が少しずつわかってくると、ケンスケに好意的になった。

 「ケンスケにとっていいと思うことは、思い切りやればいいんや。わしが応援したるから
安心せい」といって、トウジはケンスケを励ましてくれた。そのトウジも恐そうな外見と、
間違いを許せない性格から、近寄りがたい奴と思われていたが、人見知りしないケンスケとの
接触によって、実は他人思いのいい男だということがみんなに知られるようになり、
クラスの人望を集めていった。

 しかしケンスケにとって、トウジは必ずしも親友というわけでもなく、他に適当な友人が
いないので仕方なくつき合っている、という感じだった。

 ケンスケは委員長にいわれて、プリントをトウジに届けていないことを思い出した。
トウジがずっと留守なのは知っていたので、届けに行ってなかったのだ。トウジの家族のことは
興味がないのでよく知らないし、こないだのロボット事件で怪我したのだと思ったが、
心配したところで怪我が治るわけでもないので、気にも止めていなかったのだ。

 それよりもケンスケは、ロボットのパイロットがだれなのか。それが気が気ではなかった。
国連が密かに戦闘用ロボットを作っているらしい、ということは父のデータから予測できて
いたから、そのパイロットになりたいと考えていたからだ。

89 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/31(日) 23:54:04 ID:???
34ページ

父が勤務するネルフは非公開組織で、活動内容は最高機密だが、そのことはケンスケ
に「ここで戦闘用ロボットを作っているに違いない」と確信させる材料になっていた。

 また、壱中は優秀な子供が集められていると委員長から聞いていたので、「自分には
その資格がある。いや自分こそ適任者だ」と、勝手に思いこんでいた。
 謎の転校生は二週間、だれとも会話をしないようとしなかった。そのことはかえって、
転校生が例のロボットの関係者であり、秘密を外に漏らさないようにしているのだ、
とみんなに思わせていた。

 ケンスケは明らかに転校生に対して嫉妬していたが、それよりも問題なことがあった。
前の事件で、軍の信用はガタ落ちになっていたのだ。三沢(青森県)や九州の部隊まで
出動したということは、UN軍が大苦戦をしたことを意味している。軍関係の友人も
みな疎開してしまい、ケンスケは理解者を失ってしまっていた。

 軍が当てにならなとわかると、現金なものである。昨日まで人気者だったケンスケに対する
風当たりも一変して強くなってきた。例のロボットが<正義のヒーロー>なのか、反対に
事件の張本人なのか判断しかねていた。いずれにしても、ケンスケの存在価値に
関わる重要な問題だった。いま、転校生の正体を明かすことは得策ではないと思えたし、
それにそんなことはリーダーであるトウジに任せたほうがよいと考えていた。

 E事件の生き証人であるトウジが久しぶりに学校に出てきた。相田ケンスケの手記は、
彼とトウジとの関係やケンスケ自身の性格や情報分析能力を知るうえで貴重だから、
しばらくその手記を眺めてみよう。

90 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:04:33 ID:???
35ページ

 『例の事件で妹が大怪我し、ずっと看病していたのだという。二週間も放ったらかしておいて、
すまないと反省している。しかしロボットのパイロットがヘボで大暴れしたというのはビッグニュース
だ。これなら自分がパイロットになるチャンスが十分にあるということだ。それに奴もみんなの前では、
大きな顔はできないだろう。願わくば自分にだけこっそりとロボットの秘密を教えてくれないだろうか』

 『今朝、クラス編成があった。人数が減ったため、ABCの三クラスを合わせたのだ』

 こういう場合はえてして縄張り争いが起きるものだが、トウジの存在がそれを許さなかった。
トウジは学校中に認められていた。先生もトウジには一目置いていて、服装のことも注意しようと
しなかった。それどころか、「末は親文か総理大臣」と妙なほめかたをする始末であった。

 今朝のクラス編成も、トウジが登校するのを待って行われたと見るべきだろう。事実、トウジは
喧嘩やいじめを許さなかった。

 「みんなで仲良くすればいいんや」とトウジにいわれたら、だれも逆らうことはできなかった。
 しかもトウジは常に弱い者の味方をするのでみんなから愛され、そして信頼されていた。

 そんなトウジだけに、妹の怪我は辛いのだろうが、転校生がトウジに詫びを入れれば
「おまえも辛いだろうけど、今度から頑張りや」と、許すだろうとケンスケは思っていた。

 「トウジが学校に出てきてから一週間たったが、転校生は相変わらず沈黙を守っている。
女子生徒の話題はロボットのことばかりだが、話しには尾ひれがついてヒーローあつかい
してしまっている。情報を公開しないから、こんなことになってしまうのだろう。もっとも現在、
戦争をしているのだという認識にとぼしいから、この街に止まっているわけなんだけども」

 今度は、みんな死んでしまうかもしれない。トウジもそのことはわかっているから、我慢している
のだと思う。しかし、あいつがヘボな操縦をしてみんなが死んでしまうのは、どうしても納得がいかない。
せめて自分の手で、あのロボットを自由に操って、それから死にたいものだ」

91 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:12:20 ID:???
36ページ

 転校生は授業中、みんなにロボットの秘密をバラしてしまう。

 「どうして、俺だけにこっそりと教えてくれないのか」

 ケンスケは不満だった。軍事マニアの自分が知らないことがある、ということが
許せなかった。自分の密かなプライドを大きく傷つけられた思いだ。操縦が未熟で
大きな被害を出した奴が、無意味にホメられているのも納得がいかなかった。

 「みんな本当のことを知らないんだ。これも全部、報道管制がいけないんだ。ああ、
俺は本当のことを知りたいんだ」

 ケンスケはいらいらしていた。

 「それにしても、最高軍事機密を簡単にもらしてしまうとは、まったく信用のおけない奴
だなぁ。場合によっては、極刑もあれることではないか」

 ケンスケは、トウジに転校生をなぐってほしいと思っていた。

 「トウジはよく我慢しているよな。パイロットがヘボだということをだれにもいわないで
いたし、転校生を吊し上げるなんてこともしない。むしろ、かばってやっていると思える
ほどだ。悪いのは大人のほうで、アイツに罪はないということなのか? それをアイツは
トウジの恩を仇で返すような真似をしやがった。これは万死に値するということだ」

 そしてケンスケの思いが通じたように、トウジは転校生をなぐってくれた。

92 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:20:54 ID:???
37ページ

 「君はルールを破ったのだ。君はなぐられて当然のことをしたんだよ。まあ、トウジの名誉
のため、妹の怪我のせいだってことにしとくけど、これは君のためでもあるんだよ。トウジは
さっぱりした奴だから、君があやまりさえすれば許してくれるはずさ。もしトウジがシカトする
ようなことにでもなったら、君は学校のだれからも相手されなくなることになっていたんだよ」

 だが転校生は、トウジに悪態をついてしまう。これは、信じられないことだった。

 「なんということだ。せっかくトウジがうまく収めようとしているのに、トウジを本当に悪者に
してしまうなんて。これでは、トウジがあまりにもかわいそうだ。トウジはあえて汚れ役を買っている
というのが、わからないというのか? なぐるほうだって辛いはずなんだぜ。なぜ、トウジの心を
わかってやろうとしないんだ」

 転校生はトウジを完全に怒らせてしまったようだ。それにしても転校生は、みかけによらず強情なようだ。
たぶん、他人のいうことは聞かないだろうし、自分の間違いも認めないだろう。トウジと転校生の関係修復は、
容易ではないように思える。

 トウジは転校生のことを気にしているようだった。というよりも、奴に理解されなかったことと、転校生が
トウジに心を開いてくれなかったことが大きいようだ。トウジはああ見えても、本当は転校生を温かく迎え入れて
あげたいのではないだろうか。

 その理由は、綾波レイだ。彼女が一年の時、転向してからずっと友だちができずに独りで
いるのを、トウジは気にかけていたに違いない。だから今度は、うまくやろいうと思っていたのだろう。
転校生はすべてを独りで抱え込んでいるようであった。

93 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:24:40 ID:???
37ページ 〜 38ページ

 ――本日、謎の敵、再び襲来するも、われわれ民間人はまたしてもその姿を見ることは
許されない。

 トウジは、謎の敵と転校生のロボットの戦いを見たいと思っているようだった。いや、トウジは
真実を見なくてはならない。誘いをかけるとトウジは、あうんの呼吸で受けてくれた。さすが
親友というべきか。「しゃあないなあ」などといいながらも、本当は誘われるのを待っていたはずなのに、
見かけによらずシャイな奴なんだよ、トウジってさ。

 それに意外なことに、トウジはネルフのことを信用しているみたいだった。妹の怪我とは
別のことだ、と割り切ることができるということか。

 かくして、相田ケンスケとトウジはこの機を逃がすことなく、決死の冒険に旅立ったのだ。

94 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:35:38 ID:???
 38ページ 〜 39ページ

[解説]

VTOLの模型
 第壱話で、ジオフロントでUNが直接指揮をとっていたことになるから、UNの幹部(五十歳前後)
は、第3新東京市に住んでいたはずである。そしてその子供は中学生くらいだから、第壱中学で
ケンスケと友達だったはずである。
 ケンスケが第参話でUNのVTOLのプラモを持っていたことからケンスケはUN派の
リーダーであり、学校のネルフ派とは対立していたことが、うかがえた。
 そしてロボット事件によりケンスケはすべての友人と自分の立場を失ってしまう。

「まあね」 その一
 生のドンパチが見られるのはいいが、UN軍がやられたのではシャレにならない。実は
あまりうれしくないのだった。

シンジの方を向いてない四人
 第参話。シンジがパイロットの秘密をバラした時、ケンスケ、トウジ、ヒカリ、レイの四人だけが、
シンジの方を向いていない。
 このとき四人の気持ちは一つにまとまっていたのだろう。後にこの四人が恋愛の感情を持つように
なることの伏線になっている重要な場面の一つだ。

「二度もどったりして」
 トウジに殴られたシンジに「悪いね…」と言いながら片目だけつぶるのは、本音は「ザマーみろ」
と思っているからなのだ。そのあと自分が悪いわけじゃないと言い訳しているのである。
 一発殴られるのは当然と考えていたケンスケだが、二発目は余計だと考えるあたりが
ケンスケの憎めないところなのだろう。

95 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:41:49 ID:???
 39ページ 〜 40ページ

空の教室・その一
 空席の目立つA組 → クラスがいっぱいになる → 空の教室
 このことからクラスを統合したことがわかる。
 A組の空席が多かったことからA組はエリートクラスであり、パイロット候補者も、
旧A組だけだったと考えてよいだろう。同時にケンスケは、友人のほとんど(二十人以上)
を失い、トウジへの依存が大きくなったこともわかる。
 後にクラスでの立場を回復していることに注目したい。(第六話でクラスの友人とEVAを見送っている。)

「俺たち死ぬぞ」
 トウジが「シンジを信用して任せたのだから責任もってみんなを守らんかい」という
考えなのに対し、ケンスケは、パイロットとしてのシンジをまるで信用していないことがわかる。
シンジが苦戦したほうが都合がよいと考えているのか。

ケンスケの欲望[素直なヤツ]
 ケンスケの思考と行動はかなり矛盾しているのだが、悪意がなく、自分に素直なので、トウジは憎めないのだ。
 本人はシンジにとってかわってEVAのパイロットになりたいと思っているくせに、
トウジとシンジを仲直りさせようとしていること。

「乗りたくて乗ってるんじゃない」
 シンジの「乗りたくて乗ってるんじゃない」に対応して、乗りたい人(自分)が乗るべきだと
考えるのはケンスケにとってみれば、当たり前のことだろう。ケンスケにとってみれば、チャンスなのだ。
 さりげなくシンジの電話番号を調べてあるケンスケだが、シンジから聞いたとは考えにくいので、やはり、
NTT(?)のデータをハッキングしたと考えるべきだろう。

96 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:44:58 ID:S5fXtoxT
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94


97 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:46:40 ID:S5fXtoxT
下がってたからあげといたよ。それから本書の書き写してくれてる部分
ピックアップして読めるようにしといたから。

98 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:51:55 ID:???
40ページ 〜 41ページ

ケンスケの独白

 ――エヴァンゲリオンとの歴史的な出会いから三日がたった。あのあと、二人とも
こってりしぼられたが、苦労の甲斐はあった。最大の収穫は、エヴァンゲリオンの操縦席を
見ることができたことだ。エヴァンゲリオンのの操縦はかなりの苦痛をともなうようだが、
操作がむずかしいわけではないようだ。

 あの転校生にできるのが、いい証拠だ。転校生は何か悩みを抱えているようだが、しょせん
自分自身の問題でしかない。それは精神が鍛えられていないということであり、要するに、
お話しにならないってことだ。命令違反をしたり、指示どおりに作戦を遂行できなかったりするのは、
指揮官との信頼関係が不足しているということで、問題があるといわざるを得ない。つまり、
勝算はこちらに十分あり、ということだ。

 ――当時と一緒に転校生を見舞いに行った。トウジは一人で転校生に会うのが恐いようだ。
どうやって謝ったらいいのか、わからないのだろう。

 碇シンジの家にいた女性は、エヴァンゲリオンの指揮をしていたネルフのスタッフに間違いないだろう。
トウジは舞い上がってしまっていたが、ネルフの指揮官と碇シンジが同居しているという事実は、予想外の
できごとだ。(このことが持つ意味はけっして小さくない。)

 少なくとも碇シンジに対してネルフが、大きな期待を持っていることは確かだろう。碇シンジは、
僕らが思っている以上の人物なのかもしれない。

 ――家に帰ると、パパからの朗報が入った。敵の襲来で禁じされていた軍事演習が許可になったのだ。
もちろん、パパのコネで特別に許可してもらったのはいうまでもない。しかも前から頼んでいた
モデルガンまで調達してくれている。パパ、ありがとう! 早速、明朝より作戦行動に移ることにする。
碇シンジには負けられない。

99 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:55:07 ID:S5fXtoxT
突っ込みは控えたいんだけどね
「修学旅行で沖縄にきています。アスカさんたちがこれなくて、男の子たち
はみんなガッカリしていましたが、女の子の中にはチャンスが増えるって喜んで
いる人もいるみたいです。事実、何組かのカップルがここで生まれたようです」
(ヒカリの手記より/一部)

>アスカさんたちがこれなくて
この時点でヒカリは「アスカさん」とは読んでないよ、「アスカ」と名前で呼び捨ててる。
つまり、二人の距離がそれだけ短期間に親しくなって名前で呼び合うようになったという
演出だと思うけど?

100 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 00:59:30 ID:S5fXtoxT
後は>>95>>98も加えておくか。しかし
>「いつも友だちと学校とで避難訓練ばっかりやってたから、いまさらって感じで、
>実感なかったです。男の子は遠足気分で騒いでいたし、あたしたちも恐いって
>感じはしませんでした」 (手記より/一部)

これ以外は本編に登場しない手記とかが、並んでいるなぁ………

101 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:02:28 ID:???
41ページ 〜 42ページ

期待されるケンスケ

それまで戦争体験のないケンスケにとって、「戦闘」は疑似体験しかなかった。エアガンや
バーチャルシステムの戦闘や、テレビ・映画などのメディアがすべてだといってよかった。
そのなかでもケンスケのお気に入りは、優間で部下思いの小隊長と、曲者ぞろいだが気のいい
小隊の物語だった。

 ケンスケにとって、小隊長と隊員の信頼関係は絶対的なものでなければならなかった。
それだけに、命令を聞かない碇シンジという男が歯痒かった。また、葛城ミサトというネルフの指揮官は、
優間で部下思いの理想的な人なんだ、と勝手に思い込んでいた。

 あれほど待ちこがれていた野戦訓練なのに、なぜかケンスケの心は満たされなかった。
ケンスケは少しだけ大人になってしまった自分をうらめしく思っていた。

 「ああ、むなしい。やはり実戦を目の当たりにしてしまっては、こんな子供のお遊びなど
やっていても意味がない。葛城体長の指揮下で、命を賭けてエヴァンゲリオンで戦ってみたいものだ」

 こんな思いが、ケンスケを虚無感におとし入れるのだ。心身ともに充実感がないのだ。

 ケンスケは周囲から大きな期待をかけられていた。だからこそ、ケンスケが希望することは、大抵が
かなえられた。「温かい家族がほしい」という願いはかなえられるはずもないので、最近では
口にすることはなくなった。それを見抜いている父は、「軍に入りたければ希望する隊に入れて
やるし、ネルフならいつでもOKだ。政府の役人になりたければ、大学さえ卒業すれば大丈夫」と、
ケンスケの将来を約束してくれている。

 とはいってもそのことは、周囲がケンスケをどうしても必要な人材と期待していることを
意味するものではない。「ケンスケでなければできないこと」「おまえしかできないんだ」
というわけではないのだ。

102 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:09:00 ID:S5fXtoxT
>しかし現実にはアスカはトウジ にも負けてしまった。
>そしてシンジはそんなアスカを見捨てて、EVAを放棄してしまった。

18・19話の時点での話だが、それはおかしい。アスカが敗北してるのは参号機を
乗っ取った拾三使徒バルディエル相手で、トウジは参号機に搭乗はしてはいたが
操縦可能な状態ではなかった。だからトウジに負けたはおかしい。
また、シンジがエヴァを降りているのは、ダミープラグ使用により、自分の意思に
関係なくトウジに片足切断の重傷を負わせてしまった事が原因。
アスカを見捨てたは、かなり強引な見方だと思う。


103 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:11:30 ID:S5fXtoxT
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
よし、こうやっておくと良いね♪
本書の内容が知りたい人はアンカをクリック


104 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:15:00 ID:???
42ページ 〜 43ページ

 ケンスケがトウジと親友になったのは、「おまえ、どこ出歩いとんじゃい。ちゃんと
学校出てこんかい」と、ド突かれたことで、自分の存在価値に気がついたことがきっかけだった。

 ――作戦中、偶然に碇シンジと出会う。いや、偶然ではこんな所で出会うはずがない。第一、
碇はネルフの訓練施設にいるはずではなかったのか?

 碇シンジは何も話そうとしないけど、暗い顔をしているところを見ると、恐らくネルフから
脱走してきた、というところか。何か理由があって、無理矢理にロボットに乗せられているというのは、
本当らしい。やはり殴られたことを、まだ恨んでいるのだろうか。

 トウジの妹のことに話を振って探りを入れるが、反応はない。せっかく人があいだに入って仲直り
させてやろうとしているのに、碇という男は無神経な奴だ。それに、殴ったのは俺じゃないんだぜ。
すかさず話題を変えてみたら、返ってきた答えは、ミサトさんのことだった。

 ふーん。ミサトさんねえ。なんだ、碇はそんなことで悩んでいたのか。それじゃ以前の俺と同じじゃないか。
碇は、ミサトさんに必要とされているのを実感できないでいるのだ。恐らく敵をやっつけたのに、命令違反
をしたことを怒られて、自分でどう対処すればいいか、わからないのだろう。怒られたり命令
されたりするってことが、ミサトさんから必要とされていることの証だってことが、碇はまだ
理解できないでいるのだ。要するに、まだお子様ってことさ。

 母親のいないケンスケは、子供の頃から怒られるという経験がなかった。子供は、親に甘えたり、
反抗したり、すねたりして、母親の小言を耳にしながら育つものだが、ケンスケにはそれがなかった。
父はケンスケの才能に惚れこみ、やりたい事はなんでもやらせてくれたし、学校を休んで戦艦を
見に行くときも、先生に根回しをしてくれていた。また、頭脳明晰で、他人に暴力をふるったりすることがない
ケンスケが、学校で怒られるなど考えられないことだった。

105 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:16:45 ID:???
43ページ

 それだけに壱中でトウジに初めてド突かれたときは、大きなカルチャーショックを受けた。だが
ケンスケは、それは他人から自分が必要とされていることの証しだ、と気づくのに時間はかからなかった。
いまでは、うるさいことをいうのは委員等だけになってしまったが、ケンスケはむしろそのことを
嬉しく思っていたのだった。

106 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:20:58 ID:???
43ページ 〜 44ページ

碇シンジとケンスケ

 ――次の朝、転校生はネルフの諜報部に連れて行かれる。ということは、畜生、わざと
泳がせておいて、だれと接触するかを調べていたんだ。

 恐らく、碇がここに立ち寄ることも織り込みずみのことだったんだろう。他にも武器を持った
人間が退路を塞いでいるはずだ。いや、前の事件で俺の方がマークされていたのかもしれない。
くそっ、パパもグルだったってことか。いや、パパのコネがなければ、こっちの方がとっくに
消されていたかもしれない。そういうことなら、今度はこちらからネルフの情報をハッキング
してやる。武力なら負けるけど、情報戦なら十分に勝算はあるんだ。これからは、
正確で速い情報を持たないと生き残れないということだ。

107 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:29:45 ID:???
44ページ

 ――結局、碇シンジはこの街を出ることになった。というより、ネルフに追い出されたと
いうことか。命令に違反したり、任務から逃げ出すような男の居場所は、ネルフにはないというわけだ。

 トウジを連れて、碇シンジの見送りに行く。碇の忘れものを返さなくてはならない。トウジも
謝ることができないままでは、気持の整理がつかないようだ。碇に、殴ってもらうなどと恥ずかしい
ことをいっている。碇が逃げ出したのは、自分のせいだと思い込んでいるようだ。

 しかしこの野蛮な儀式が、碇シンジにとっては壱中においての、たった一つの心の触れ合いだったとは、
皮肉なものだ。碇は生涯の友を得て、そして失ってしまうのか。俺は碇がネルフに連れて行かれるのを
黙って見ていただけだし、碇には何も与えることができなかった。せめて、トウジの本当の心を
伝えてやる事が、俺が碇にしてやれる唯一のプレゼントというわけだ。

 しかし、どうして碇シンジは自分を責めるのだろう。内罰的というかペシミズム(悲観主義)
というか、碇の心のなかに何があるのか俺たちにはわからないが、それは碇自身が自力で解決
しなければならない問題なのだ。原因を他に押しつけることは卑怯者がすることだ。
碇シンジの言葉は、トウジの心に一生消えない傷をつけてしまった。「殴られなあかんのは、わしの方や」

 ――またもや、せっかくの苦労が台無しになってしまった。

 碇シンジを見送りにミサトさんがやてきた。「ネルフは碇を見捨てたのではなかったのか?」
 ネルフはまたしても僕の目の前で、碇シンジという少年の世界から大人の世界へと連れ去ってしまった。

108 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:34:31 ID:???
江頭2:50さんが恵まれない子供たちに2億円寄付してたことが判明
http://etc7.2ch.net/test/read.cgi/esp/1219161078/


109 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:39:19 ID:S5fXtoxT
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
104-107
はい、また新たに追加っと♪ま、二次創作なら?ってところかね、ここまでは。
でも各人物描写が本編と比較して???????くらいになっちゃうけど。

110 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:50:02 ID:???
45ページ 〜 46ページ

[解説]
「綾波と話しをしていないシンジ」
 中一のケンスケやトウジにとって、転向してきた綾波は、大人の匂いがする、実に
魅力的な存在だったに違いない。二人とも(特にトウジは)綾波に憧れていたのは
間違いないだろう。ただし、今は、ミサトがいるために興味はミサトのほうにいって
しまっている。(レイにとって、ミサトはライバルだったりするのだ。)
 ケンスケは、シンジと綾波がうまくいっていないことを、鋭く見抜く。
 ここでもチャンスなのだが綾波よりもヒカリの方がお気に入りのようだ。

「テレビニュース」
 ケンスケは、公式発表がニセの情報であることを知っている。そして、人間も
外側と内側とは違うのだということを知っているのだ。
 正確な情報と分析能力がなければ、この時代生き抜いてゆけないことも知っているのだ。

「パパのデータ」
 ケンスケのパパが、いくらネルフの高官だからといってケンスケに情報が「ただ漏れ」
というのは解せない。やはり、ハッキングしているのを承知で、わざと情報を流していると
見るべきだろう。
 ネルフ諜報部とミサト、そしてケンスケの情報戦はEVAの隠れた見所だ。

「壱中はネルフの敷地内に有る?」
第六話で、エヴァは壱中のすぐ側から出てくる。これは壱中が、ネルフの守るべき
対象であることを、暗示させる。エヴァのパイロットがここにいることがバレて
しまったので、ここも敵の攻撃対象になってしまったのだ。自衛隊による壱中皆殺し
という事態もありうるということなのだ。
 「戦場だからね」
 またネルフが口封じを行うことだって十分考えられるのだ。
 「ネルフならやりかねない」
 どちらにしても、壱中でパイロットになれなかった者は、死ぬ運命にあるのかも知れない。

111 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 01:53:42 ID:???
家族
 ケンスケもトウジも、ミサトが自分たちに本当の姿を見せないことを知りつつ、
自分たちの本当の姿をミサトには見せないようにする。それがミサトに対するつき合い方だと
いうことを知っているのだ。お子様なシンジやヒカリはそのことに気がつかないので、
「バッカみたい」とか、拒否反応してしまうのだ。
 しかし、なぜミサトがネルフの作戦部長なのか知らないし、お子様で敵ではないと思っていた
シンジが、ミサトの寝像のことまで知っているとわかってショックを受けたりする。
 本当のミサトは誰も知らないのだ。三人はまだミサトがシンジにさらけ出している姿こそ、
まやかしであることには気づいていないのだった。

「持つべきものは友達」
 ケンスケにとってシンジは物質的な欲求を満たしてくれる存在でしかないようだ。

「セカンドインパクト前のビンテージ物」
 ケンスケにとっては価値があるが、米海軍がセカンドインパクトで壊滅的な打撃を受けた
ことがうかがえる。おそらく使用していなかった老朽船を直して使っているのだろう。現在も予算を
もらえずきゅうきゅうとしているのが、その事実を物語っている。
 しかし、米軍のプライドと人員の多さが米国のエヴァ建造への参加を遅らせた原因
になったのは皮肉というべきか。

カメラ
 オーバー・ザ・レインボーで米軍はケンスケのことをよく知っていたようだ。これは
ケンスケの天才ハッカーとしていろいろ悪さをしていたのがげんいんではないだろうか。
しかし米軍はケンスケの才能を認め、利用できると見ているようだ。ケンスケがカメラを
回していても怒られないのはそのためか? 本当なら、即、撃たれている? 少なくとも
カメラは没収だろう。米軍はその後ケンスケからフィルムを買ったりケンスケに米軍の
情報を故意に流したりしたのではないだろうか。米軍の参号機、四号機のパイロットを餌にすれば、
ケンスケはすぐに食いつくような気がする。

112 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 02:05:12 ID:???
47ページ 〜 48ページ

「彼女の寝相直ってる?」
 第八話で、加持のミサトん対する思いがけない発言に驚く三人だが、その内容は
三者三様である。アスカは加持、トウジはミサトであるのに対し、ケンスケはやはり
シンジとミサトの関係が気になるところだろう。
 「碇シンジ侮り難し」といったところか。
 アスカに一目惚れのケンスケとトウジだったが、アスカは加持に首ったけのようだった。
しかしそのおっさんが、先に逃げてしまったのを見逃すはずもない。「チャーンス」

「俺たちはもう会うことはないだろう」
そうなれば、アスカを知っているのは三人だけということになる。チャンスはあるということ
だったはずだが、同級生になってしまってライバルが増えるやらmこれからどうなることやら。
アスカがもてるのを嫉妬しながらアスカの写真をさばいている二人組。つまり、興味大あり
ってことじゃないの? そのうえ肝心のHな写真は一枚もないということはトウジが買い占めて
いることかな、やっぱり。そのうえ二人の間ではアスカには先に手を出さないという紳士協定が
結ばれていたようだ。だからシンジは「ウラギリモン」になるのかな。

オキナワ
ケンスケにとって人気者のシンジは邪魔な存在でもあるようだ。シンジがいなければオキナワも
快適というところなのだろうか?

113 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 02:06:09 ID:???
48ページ

ミサトの昇進記念パ−ティ
 ケンスケはミサトの昇進記念パーティを企画する。しかしついでに、トウジとアスカの仲を
取り持ってやろうと考えていたのだ。
 一方、トウジは転校してきたシンジ、アスカ、レイを歓迎するパーティと考えていたようだ。
ミサトがトウジにありがとうと言ったのはそのことを指している。それを謙遜してその功を
ケンスケに譲るトウジをヒカリは「やさしい人❤」と思うのだった。(本当は自分の目当てが
アスカだということを悟られたくないため)
 アスカはトウジ(本当はシンジ)に片思いしているヒカリのためにパーティに呼んだのだが、
そのことでアスカに接近することができないトウジは「なんで委員長がここにおるんや」と
ついにドタバタの喧嘩になってしまうのだった。

 〔注〕 このシーンはヒカリがトウジのことを本当に好きになる大切な場面なのです。

114 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 02:12:41 ID:???
48ページ 〜 49ページ

 「エヴァのパイロットになりたいんだよ」
 ケンスケはシンジに頼み事をするが、相変わらずシンジは他人の気持ちを思いやる事が
できない。自分がミサトさんから何も聞かされてない事ばかり気にして、ケンスケの要求に
応えようとはしない。それだけでなくシンジはケンスケを無視しているかのようだった。
ケンスケは当然おもしろくない。それは親友のとる態度ではないように思えた。

 碇シンジははじめて出会った時から何ら変わってはいないようだった。もっとも、ケンスケも
トウジがシンジろ親友になったのでつき合っているという感じだったし、エヴァに興味があったので、
つき合うことにメリットがあったのだ。今はそのどちらでもない。シンジとケンスケは
親友という間柄ではなかったのかもしれない。

 ケンスケは気を取り直して四放棄の話題に移すがシンジはこれも知らないという。
悪いこと聞いちゃったなあ、と思いつつ「これはビッグチャァーンスだ」と内心ほくそ笑む。

 「こんな大事な話が伝わっていないということは、ミサトさんとシンジの関係も相変わらず
ぎくしゃくしたままだということに間違いない。シンジはネルフの人と満足なコミュニケーション
を取ることができないので、情報をもらえないのだ」

 「これは自分をネルフに売り込む絶好のチャンスだ。逃す手はない」
 「自分をエヴァのパイロット参号機のパイロットにして下さい!」

115 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 02:18:43 ID:???
49ページ

[解説]
「なぜいまさら……」
 ケンスケは自分は普通の弱い人間だということを思い知らされていた。ケンスケは
自分の夢や希望をシンジとエヴァンゲリオンに重ね合わせてシンジにそのことを
押しつけていた。それだけにシンジの逃げはケンスケに対する不信、裏切りというふうに
思えてしまった。ケンスケとシンジの信頼関係は、もはや修正することはできないようだった。
イヤ初めからそんなものはなかったのかもしれない。

空の教室その二
 エヴァに憧れていたケンスケだが、その戦闘により再び教室に空席が目立つようになる。
「今や学校どころじゃないんだな」
 ここにきてケンスケのエヴァに対する不信と失望が見て取れる。そして憧れの世界から
抜け出て、目の前の現実を見なければならないことに気づき始める。
 この街で戦いをしてはいけないということが、そしてい分の目の前にはヒカリがいるということ。
ヒカリもまた、トウジやシンジから目の前のケンスケに目が行くようになってきたようだ。

116 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 02:24:40 ID:???
50ページ

現実は夢の終わり――ケンスケとヒカリ

 エヴァのパイロットになりたかったケンスケにとって、米国での四号機の事故は
大きな痛手だった。これがなければ米国でのエヴァ起動に米国とコネがあるケンスケ
が選ばれた可能性が高かったからだ。しかし日本ネルフは、参号機のパイロットに
トウジを選んでしまう。ケンスケは一人だけおいてけぼりを喰らってしまう。しかも
今ではケンスケをかばってきたトウジも、ケンスケのそばにはいなくなってしまったのだ。
ケンスケ波一人で生きていかなければならない。ケンスケはいま自分の置かれている現実を
見なければならない。エヴァという夢を捨て、現実を生きていかなくてはならない。
ミサトも零もアスカもシンジもトウジも、今は自分のそばにはいないのだ。ケンスケは
自分がゆくべき道を見さだめたのだった。そして自分にはヒカリが必要なのだということが
わかった。これからはヒカリと二人で生きていけるさ。……現実は夢の終わり。

117 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 23:37:25 ID:???
50ページ 〜 52ページ

「せめて人間らしく」――綾波レイ

 この本ではレイ1は、第壱話〜第六話までとしています。
 これは、今までの解説を覆す大発見なのです。
 レイの正体はアダムであり、不死であるレイは一度も死んでいないのです。レイが
「たぶん三人目」といったのは碇シンジに対してであり、それも確かなことではないのです。
(一人かもしれないし、四人かもしれないのです。)そしてその違いは植えつけられた
記憶によるものの差なのです。

 レイ1は、明らかにゲンドウそのものであり、レイ本人も自分をゲンドウの代理人だと
認識しています。

 そして綾波レイは、シンジの父親を演じていくのです。
 碇シンジは、綾波レイを通じて知らぬうちに、父ゲンドウのメッセージを受け取っていきます。
 そして綾波レイは人間なのです。
 レイは自分が人間であるために、彼女なりの努力をしているのです。
 レイは自分とみんなのつながりを、絆と言います。
 しかし周囲の人間はレイを人間として扱いません。決戦兵器として選ばれた彼女を人間として
扱う者はここネルフにはいないのです。
 ただ一人、碇司令をのぞいては。

 「ここにいてもいいの?」
 碇司令が、自分の事を愛していないとわかった時、綾波レイはどんな顔をすれば
よいのだろう?
 綾波レイのイバ所はどこにあるというのだろう。

 「せめて人間らしく」
 人間らしいって、どういうことなんだろう?

118 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 23:47:52 ID:???
52ページ 〜53ページ

レイとゲンドウ

 綾波レイは、碇ゲンドウと長年苦労を共にしてきたせいか、ゲンドウの思考を
写したような性格をしている。レイとゲンドウはまさに、一心同体というべき関係に
あった。レイは、科学者としてはゲンドウと同格であり、E計画の推進者である。
人造人間エヴァンゲリオンの研究には多大な貢献をしていると自負し、そのことを
誇りに思っている。それに対しゲンドウは、

 「レイ、エヴァは私一人の力でできたものではない。エヴァの素体と基礎理論は、
われわれの偉大な祖先が残してくれたものだ。赤木ナオコ博士のMAGI理論や
冬月教授の生物学の知識も欠かすことはできない。国連はネルフに対して莫大な資金を
提供してくれているし、大勢のネルフスタッフにわれわれは支えられているのだ。
だからエヴァの開発スタッフであることを、決して他人に自慢してはいけない」

 と諭していた。そんなゲンドウをレイは尊敬していた。またゲンドウに、

 「レイ、私はレイのおかげで部下を愛すること、部下を信頼することの大切さを
知ることあgできた。だから葛城一尉や赤木博士の命令は、私の意思だと思って
従ってほしい」

 ともいわれていた。

 レイがこの世で信用できるのは、碇司令ただ一人だけだった。葛城一尉や赤木博士は
苦手だったが、二人を否定することは碇司令を否定するのと同義だということを
レイはよく理解していたし、碇司令の意志がネルフのすみずみにまで行き届いて、
みんながレイのためにいろいろとしてくれているのも知っていた。

119 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/01(月) 23:50:08 ID:???
53ページ 〜54ページ

 レイは、みんなとの絆を大切にしなければならないと自分に言い聞かせている。
なぜならそれは、みんなの碇司令に対する「愛」にほかならないからだ。レイは、
碇司令になり代わってエヴァのパイロットを務めることを嬉しく思っていた。
その座にみんなとの強い絆があった。現在の綾波レイを型どるものすべてが、
そこに集約されているようだった。

 その座は、レイの魂の座だった。そしてその魂は、碇ゲンドウによって導かれ、
創られたものだった。その座は、レイとゲンドウの二つの魂を連結し、連動するものだった。

 レイは、その座を手離したくなかった。
 レイは、碇司令との絆が永遠に続くことを願っていた。

120 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 00:00:01 ID:???
54ページ 〜 55ページ

レイのゼロ号機起動実験

レイは、零号機による初の起動実験に失敗する。その原因は、レイの精神的な
乱れだと考えられる。一体、レイのなかに何が発生したのか。

 レイが零号機の中で見たビジョン――それは楽しそうに微笑む碇司令と妻のユイ、
そして息子のシンジの姿だった。そこには、自分よりも碇司令にもっともっと
近い人の存在があり、それを見たレイは困惑する。そしてレイは、自分の内に
とてつもなく暗く凶暴なものがいることを感じる。
 じれは私自身なの? それとも零号機?
 「なぜ、私は創られたのか。私はなんのために存在するのか。私は、何者なのだ。
私を創った人たちを、私は許さない」
 さまざまな疑惑と不審がレイの脳裡を駆けめぐる。レイは零号機を大破させてしまい、
自らも重傷を負う。病室のベッドのなかでレイは不安に駆られる。
 「大切な零号機を、自分のミスで壊してしまった……。零号機はもう、動かないかも
しれない。私はもう、みんなから信用されなくなるかもしれない。エヴァのパイロットの座は
他のだれかに代わられるかもしれない。碇司令に捨てられるかもしれない……」
 いろいろな不安が錯綜するが、「けがをしてしまった自分には今、どうすることもできない」。
 そんなみじめなレイの耳に、悪い知らせが入ってくる。本当にエヴァの新しいパイロットが
選出されたのだ。新しいパイロットサードチルドレン、碇シンジ、碇司令の息子。
 「負けたくない。負けるわけにはいかない」
 がしかし、サードチルドレンが碇司令の息子であるという事実は、レイの上に
重くのしかかる。レイにとってサードチルドレンに負けることは、碇司令の愛情を
失うことと同義なのだ。

 そして、ついに使徒出現。エヴァンゲリオン初の実戦の時は迫っていた。

121 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 00:12:40 ID:???
55ページ 〜 56ページ

レイの本音

 サードチルドレン・碇シンジは初の搭乗を拒否する。
 「レイ、予備が使えなくなった。もう一度だ」
 「はい」
 レイは嬉しかった。またエヴァに乗せてもらえる。碇司令は、レイに再びチャンスを
与えてくれたのだ。碇司令はサードチルドレンを、あくまで予備として扱っている。
正規のパイロットは、ファーストの私であると認めているのだ。怪我はしているが、
今日来たばかりの少年に負けるはずがない。長い間ずっと、碇司令と苦労を共に
してきたのだから。

 しかし少年は、白く痛々しい包帯姿のレイを見て、初号機の搭乗を承諾する。
レイは、自分が役立たずだと思わされているようで口惜しかった。

 「ついさっきまで、乗らないといってたくせに……」

 本来、エヴァのテストパイロットは、碇司令の息子のシンジが務めるべきでは
なかったのか。それをシンジが碇司令の元から逃げ出したがために、その役目が
レイに回ってきたのではないか。面倒なことは他人に押しつけておいて、都合が
よければ乗るというのか。そんな人間不信が、レイの胸中に渦巻く。

 少年(碇シンジ)は、初号機の起動に成功する。そして、使徒の脅威は去る。が、
レイは自分が少年に助けられたとは思っていなかった。

 「なんてへたくそな操縦なの! 初号機壊しちゃったじゃないの。それに
民間人にも怪我人が大勢出たわ。私だったらもっとうまくやっていたわよ」

122 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 00:20:30 ID:???
56ページ 〜57ページ

 翌日、碇司令がレイを見舞った。
 「レイ、体の具合はどうか
 「……………」
 「そのままでいいから、私のいうことを聞いてほしい。レイ、物事には順序というもの
があるのだ、初号機が起動に成功したのも、使徒に勝てたのも、そしてパイロットが無事に
生還できたのも、すべてファーストチルドレンのレイやセカンドチルドレン、それに
ネルフのスタッフが長い年月をかけて研究しm実験を重ねた結果なのだ、私は、このことを
決して忘れたりはしない。レイはいままで、本当よくやってくれた」

 思えば、碇司令と共にこの数年間、プロトタイプの実験をしてきたレイの役割は、
神経接続方式による「イージーオペレーションの確立」、パイロットの安全を確保するための
「システムの開発」であった。兵器としての機能を優先しつつ、これらの内容を達成するのは
困難をきわめた。死と隣合せの実験は、どこまで苦痛に耐えられるか、どこまでやれば
死んでしまうのかを確認するための作業の連続だった。普通の少年がエヴァの操縦を
簡単にこなせたのも、その積み重ねがあったからなのだ。

 碇司令は、その労をねぎらってくれているのだ。レイは、碇司令のやさしさを感じ、
こみ上げてくるものがあった。自分は幸せ者なんだと思った。レイは、碇司令に
どこまでも追いて行こうと、改めて思った。碇司令が再び口を開いた。

123 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 00:39:24 ID:???
57ページ 〜 58ページ

 「レイ、改めて頼みがある。サードチルドレンは、パイロットとしてはまだ未熟だ。
先輩として、どうか面倒を見てやってほしい。それにシンジは私の息子だということで
甘えもあるようだ。私はネルフの司令官として、シンジを息子として扱うわけにはいかぬ。
必要があれば私に代わって、シンジを叱ってやってほしい、よろしく頼むよ、レイ」

 学校に復帰したレイは、シンジとクラスメイトになるが、レイは自分からシンジに声を
かけようとしない。レイがシンジと先に仲よくなってしまうと、シンジは他の友だちを
つくることができなくなる恐れがあるからだ。レイは、自分たちが外の世界からの来訪者
であるということを理解していた。
 そんな状況にありながらシンジは、自分がエヴァのパイロットであることを、授業中に
吹聴してしまう。当然、授業は滅茶苦茶になる。レイには、とても信じられないことだった。

 「エヴァのことは、最高機密のはずよ! ネルフのみんなに迷惑がかかるじゃないの!
あなたは、他人にほめられたくてエヴァに乗っているの」

 エヴァの敵は使徒だけとは限らない。学校がテロの対象にならないという保証はどこにも
ないのだ。前の戦闘ではクラスメイトにも被害が出て、その多くが学校を去っている。それに……
EVAには本当はレイが乗るはずだった。

124 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 00:41:31 ID:???
58ページ

 碇シンジは、鈴原トウジに殴られる。恐らくは、親友の相田ケンスケがトウジにたきつけたのに
違いない。クラス一の軍事マニアであるケンスケにとって、本物のパイロットの存在は
厄介で邪魔なのだ。非常招集がかかっていたので、止めようと思えば止められたのだが、
レイは窓からその様子を黙って見ていた。

 レイには、トウジがシンジを殴らなければならない理由があることがわかっていた。
トウジが手を出さなければ、シンジはクラスのだれとも友だちになれないだろう。
ヒカリに叱られることで、無用な争いが起きるかもしれない。そうなると、クラスが
バラバラの分裂状態になってしまう。トウジはそれを心配しているのだ。

 クラスのリーダー格であるトウジが手を下せば、他の者は納得するだろう。トウジは、
あえて暴力をふるうことで、責任は自分一人で背負い込むつもりなのだ。殴るほうも辛いのだ。
 レイは鈴原トウジのなかに、碇司令とは異なる男のやさしさを感じていた。
レイはシンジを叱らないですんだことを、どんなふうにされに伝えればよいのかわからなかった。
 「非常招集。先、行くから」といい残して、その場を去っただけだった。

125 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 00:54:45 ID:???
58ページ 〜 59ページ

 その日の朝、シンジは突然にレイを訪ねてきた。サードチルドレンの少年は、
碇司令のメガネを勝手にかけていた。そのメガネは、レイと碇司令をつなぐ
絆の証だった。碇司令がレイを護ってくれた魂の象徴だった。少年にはそのメガネ
がふさわしくないように見えた。こんな少年に、大事なメガネを取られてはならない。
取り返さなければいけない。偶然、重なり合う二人。
 「どいてくれる!」
 「なに!?」
 「どうしたの。用があったら早くいいなさいよ」
 レイにとって、この少年は謎だらけだった。突然、目の前に現れたり、突然いなくなったり……。
この少年は自分の行動が相手に何を与えるのか、その自覚がないようだった。まるで意思が伝達できない
゛使徒゛のように厄介な存在だった。そればかりか、少年は父である碇司令と敵対する者
のようにさえ思えた。

 「碇司令に信頼されているのは、私だけなのよ。碇司令は私が守るわ」

 レイは、碇司令の意思を自分にいい聞かせるように、メガネをケースにしまい込んだ。
そして、「今日の起動実験はなんとしても成功させなければ……」と胸に叩き込んだ。
 シンジは、「赤木博士に頼まれてきた」といっているが、赤木博士はそういう事を
忘れるような人ではない。恐らくは、赤木博士は少年に気を遣って、ここに行くように
仕向けたのだろう。自分の意思で行動できない少年を、レイは情けないと思って軽蔑さえしていた。

 「それとも赤木博士は、少年と自分が一緒になることを望んでいるというの?
碇司令と自分を引き離そうとしているの? わざわざ起動実験の日に寄こすとは、
赤木はじゃ背は実験の失敗を願っているとでもいうの?」

126 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 01:09:45 ID:???
59ページ 〜 60ページ

零号機の再起動実験

 少年はレイに向って、無神経な言葉を投げかけた。
 「今度はうまくいくといいね」

 まるで他人事のように、それは自分の成功を自慢し、レイを見下す態度ではないか。
 「綾波は怖くないの、零号機に乗るのが……前回の実験で大ケガをしたって聞いたから、
平気なのかなと思って」
 どうしてこの少年は、自分にそんな事が言えるのか。私が恐がって、またヘマをやるとでも
思っているの。私がそんなに信用できないの。私の能力をそれぐらいにしか評価していないの。
碇司令は決して、そんな言葉は口に出したりしない。
 「あなたは碇司令のコドモでしょ子供でしょ。信じられないの、お父さんの仕事が……」
 少年は、碇司令の仕事を拒否する。碇司令の仕事は、ネルフスタッフのみんなの仕事でもある。
そしてレイの仕事でもあるのだ。レイたちが長い歳月をかけてやってきた研究の成果なのだ。
少年の言葉は、レイの存在そのものを否定するに等しかった。

 レイは、少年をひっぱたいた。
 でも、レイは本当は不安だった。今日の再起動実験を失敗したら、エヴァのパイロットから
はずされるかもしれない。ネルフのみんなとの絆が断ち切れてしまい、碇司令に捨てられるかもしれない。
レイにはいまの自分が、壊れて捨てられたこのメガネのように思えた。碇司令のやさしい言葉
さえいまのレイには遠くに感じられた。レイは、碇司令が守ろうとしたものがなんだったのかを
考えていた。

127 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 01:10:41 ID:???
60ページ

 「これより、零号機の再起動実験を行う」
 碇司令の言葉には、もういままでのやさしさはない。冷厳な氷のような言葉に思えた。それまでの
レイに対するやさしい言葉は、厳しい現実のためにあったのだ。レイは、碇司令があの事故のあと、
メガネを変えたことの意味を理解していた。それまでのやさしいメガネは捨て、厳しいメガネに
変えた碇司令の決意を、レイはだれよりもよく理解していた。

 レイは、自分の分身であるそのメガネに目視を走らせ、「やさしさにすがてはいけない。
強く生きなければ」と、自分にいい聞かせていた。
 零号機の再起動実験は成功する。
 「再起動は成功した。戻れ」
 レイは極度の緊張感から解放され、安堵の表情を見せる。
 「これでまた、みんなと仕事ができる……」

128 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 01:22:31 ID:???
61ページ 〜 62ページ

 第5使徒ラミエルの加粒子砲により初号機は大破し、少年の心に大きなキズを負わせる。
そして今度は少年は、レイに向かって甘ったれた言葉を吐く。
 「ボクはいやだ。綾波はまだアレに乗って恐い目に遭ったことがないから……僕はもう、あんな思いしたくない」
 「じゃ寝てたら。初号機にはあたしが乗るわ」
 「……!?」
 「あなたはまた、逃げ出すのね。乗らないのなら、作戦が終了したらネルフから出て行けば……
あなたには失望したわ。もう、二度と顔を見せないでね」
 「サヨナラ」
 少年の言葉には、レイに対して 「初号機に乗って死ね」 というに等しい意味が込められているのだった。
それでもレイの決意波変わらなかった。もし少年が目覚めなければ、レイは一人で出撃するつもりだった。
もとより死ぬ覚悟はできていた。それにこれまで何度も危険な目には直面してきたではないか。
レイは、自らの手で碇司令の気持ちに応えたいと思った。

 「少年がそのまま目覚めなければよかったのに……」
 作戦会議で、レイは防御を命じられる。
 「なぜ砲手をやらせてくれないの。私にだってできるのに」
 レイは不満だった。が、赤木博士の説明で納得するしかない。
 「わかりました。私は“初号機≠守ればいいのね」
 少年は防御のほうが危険だということに気づいていないようだった。
 「これで死ぬかもしれないね」
 レイの怒りは頂点を通り越していた。
 「どうしてそんなことをいうの。私の役割は初号機を守ることなのよ! 私のことが、
そんなに信じられないの?」
 「あなたは死なないわ、私が守るもの」
 レイは自分の生きざまを、少年に見せてやらなければならないと思っていた。

129 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 01:30:42 ID:???
62ページ

レイの決断

 レイは自問自答する。
 自分はなぜ、エヴァに乗るのだろう。
 ネルフのみんなとの絆を守らなければならない。
 そのためには、この作戦を成功させなければならない。
 少年からファーストパイロットの座を取り戻さなければならない。
 しかしこの無謀な作戦は、すべてをこの少年に託している。少年が射撃をミスすれば、
零号機は死の危機にさらされてしまう。その反対に成功すれば、少年は自分だけを
自慢するだろう。増長するだろう。そしてレイは、自分の立場を失ってしまう。
 レイは、それまで培ってきたすべてのものを少年に奪われてしまっていた。
碇司令の信頼さえも、レイは失ってしまった。

 「私はほかに(奪われるものは)何もないもの!」

 レイは現在の自分が、少年に運命をもてあそばれる操り人形のように思えた。
こんな運命を断ち切るためには、少年に自分の死にぎわを見せつけることしか
残されていない。

 「時間よ、行きましょ」
 「じゃ、さよなら」

130 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 01:35:57 ID:???
63ページ

 ミサトの判断ミスから、、少年は射撃をミスする。
 迫りくる使徒の加粒子砲。
 盾がもう保たない。
 融けてゆく零号機。
 沸騰するLCL……。
 「負けてたまるか」
 うすれゆく意識の中で、レイは気丈な姿勢を取り続けていた。
 「綾波、大丈夫か、綾波……」
 その声で、レイは気がつく。レイには意識喪失直前の記憶がなかった。
 「私は、起動実験を失敗したの?」
 レイの目の前にいる少年は泣いていた。
 「なに、泣いているの?」
 レイは、少年がだれなのかわからないでいた。
 「こんなとき、どんな顔をすればいいのか、わからないの」
 「笑えば、いいと思うよ」
 涙で濡れた少年の顔は、だれかに似ていた。そうだ、レイはこの少年のことを知っていた。
 碇シンジ……。

131 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 01:48:50 ID:???
64ページ

 レイはあのとき、碇司令が守ろうとしたものが何だったのかを理解した。碇司令が
守ろうとしたのは、この少年、シンジだったのだ。碇司令はレイを犠牲にして、
傷つけてしまったことを後悔していたのだ。
 「自分は卑怯で、億秒で、ずるくて……」
 「それで、碇司令はシンジを呼び寄せたのね」
 レイはそれまで碇司令と敵対し憎みあっていたはずのシンジが、実は碇司令に
よく似ていたことにとまどっていた。
 「そしてたぶん、碇司令もこの少年と同じで、いつか私のことを捨てるのかもしれない」
 もうシンジと争うことなど無用なのだった。
 「初めから私はこの少年の替わりだったの、やさしくしてくれたのは、もういらないということだったの」
 「こんな時、碇司令ならどうするのだろう?」
 レイは碇司令から大事なことを教わっていた。それは 「まごころ」 だた。
 不器用なレイが生きてゆくためにはまごころが必要だった。
 まごころ、それは最初に人間が最初に通じ合わせた心のふれあい。
 人間が決して忘れてはならない大切な心。
 そして進化に行きづまった人類が忘れてしまった大切なモノ。
 「碇司令は私の中にいるから」
 「今はそれでいいの」
 「これからは、新しい二人目の綾波レイとして生きてゆこう」
 「そして自らに与えられた運命を受け入れてゆこう」
 レイは、そう決心したのだった。
 そしてレイもあの時の碇司令のように、少年に優しく微笑んであげれば良いのだと
きづいた。「今はそれしかできないから」
 「もう失ったモノは戻ってこないから」

 〔注〕
 碇シンジが射撃をミスったことを、笑ってごまかそうとしたのだとレイが気づいたのは、
後になってからのことだった。これは後にレイとシンジの関係が破綻することの伏線になっている。
 レイの行動や発言には、ゲンドウとは違う「男の強さ」が感じられる。この時、すでに
レイの中には、トウジに対する思いが強くあることをうかがわせている。

132 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 02:09:28 ID:v9CuOwQo
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
おっお疲れさん♪


133 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 02:19:56 ID:v9CuOwQo
さてとあげとくから突っ込みたい人はどうぞ。
>>110-131
こんな綾波は俺は嫌だよな。LRSになってないし。

>これは後にレイとシンジの関係が破綻することの伏線になっている。

劇場版まで見てなんで関係が破綻してるなんて思えるんだ?

>そして綾波レイは、シンジの父親を演じていくのです。

この本以外でそんなこと言ってる奴はいねぇよ

>レイの中には、トウジに対する思いが強くあることをうかがわせている。

そんな風に見えるのはこの著者くらいだろ

という具合でいいでしょう。





134 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 02:26:39 ID:v9CuOwQo
もちろん、突っ込むって言っても、この『逆襲のエヴァンゲリオン』の内容にですよ。
損得勘定抜きで書き写してくれてる彼は著者とは「別人」らしいので、温かく見守ってあげましょう♪
なに、大元であるエヴァはフィクションだってことを忘れなければいいんです♪

135 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 02:30:24 ID:???
>劇場版まで見てなんで関係が破綻してるなんて思えるんだ?

「碇君が呼んでる」

だから「レイはシンジを択んだ」
と考えるのは早計。

このとき、レイのはアダムサンプルが入っている。
このサンプルは加持が流した物で、著者にするとカヲルからくすねた物。
「碇君が呼んでる」は、レイじゃなく、カヲルの意思。

 ゆえに、「巨大レイ」が途中から「巨大カヲル」に入れ替わる。
 そう考えないと、「レイがなぜカヲルになるのか?」を説明できない。
 あのサンプルはカヲルの物。

136 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 02:45:12 ID:v9CuOwQo
>>135
>このとき、レイのはアダムサンプルが入っている。
>このサンプルは加持が流した物で、著者にするとカヲルからくすねた物。
>「碇君が呼んでる」は、レイじゃなく、カヲルの意思。

おいおい、別人だって言ってるんだから著者じゃなきゃ、言わないような事書いたら駄目よ。
ついでに言うと劇場版のみじゃなく、あそこに至るまででも関係が破綻と考えるのは無理だ
って言う意味なんだけど?精精レイが三人目になって、シンジの方が引いてしまったくらいでしょ?
お前さん自身が著者とは他人なら、考えの違うところは違うって書いてもいいんだから♪

それにこれは突っ込むときはこんなのでいいよってサンプルだからね。


137 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/02(火) 18:00:14 ID:???
なんかこんな感じの電波サイトなかったっけ
四字熟語を並べまくって同様にトウジをやたら持ち上げてたとこ

138 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 01:35:12 ID:kMVyuz8H
おや?今日は更新なしか。残念。
あげて待っておくよ。
>>137
これはトウジだけに留まりませんよ(笑)

139 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 01:46:28 ID:???
68ページ 〜 69ページ

エヴァのメカニック解析

第7世代コンピュータ

 第7世代コンピュータというのはもちろん、現段階では架空のものだ。一応、理論としては
第6世代コンピュータは――人工知能的なコンピュータと位置づけていいだろう。
第7世代はその延長線上にあり、人間ぽいっというか、神格を持ったコンピュータである。

 大きな特徴としては機能増殖だ。思考の増殖をし、コンピュータ自体が成長する。
これまでのコンピュータはデータを記憶する。記憶したものを組み合わせるといったような
ことしかできなかったが、第7世代コンピュータはは「思考する」キカイなのだ。
その第7世代コンピュータの集大成というかプロトタイプがMAGIである。

 MAGIがこれまでのコンピュータと大きく違うところは、三系統の思考が可能
という点だ。
 三系統の思考とは、単に同じものが三つあるというだけでなく、別々の三つの
思考ができるということだ。これが劇的に、飛躍的に進化したエヴァの世界では、
コンピュータの人格をコンピュータ自身が育てる。それがテクノロジー的に可能に
なったのだ。ざっくばらんにいえば、コンピュータに打ち込んでいると、打ち込んでいる
人間の人格が移植されるのだ。

140 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 01:47:17 ID:???
69ページ

 これまでの概念だと、人間がコンピュータのシステムを育てたが、エヴァの世界では
コンピュータが人間のクセ(性格)を読み取って自己コピーする。打ち込んでいる人間が
何を考えているかも解説できるのだ。

 現行システムだとプログラミングするときに、データを打たないといけないが、
人格移植昨日があると、実体化したものをイメージしただけで、そのプログラムを瞬時に
打ち込んでしまう芸当が可能になる。コンピュータのほうで翻訳して、自分のもの
として取り込むことができる。

 たとえば現在、コンピュータゲームがあって、それが画像を動かすのに現実的には
データを何十時間にわたって打ち込まなければならない。この第7世代コンピュータでは、
最初はそんな打ち込みをしなければならないが、二回目からはイメージを伝えただけで、
コンピュータが自動的に考えてそのとおりコピー、あるいはそのコピーを展開、発展
する形で、自動プログラミングする。人間が自然言語で入力すると、それをコンピュータが
翻訳してくれてプログラム化するのだ。だからおtk別なプログラミング言語は必要としない。
普通の言葉でコンピュータと対話できる。

141 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 02:00:21 ID:???
69ページ 〜71ページ

MAGIの三系統思考

 第7世代コンピュータは「思考し成長する」コンピュータだが、MAGIの場合は、
さらに三系統、つまり三人の人間の思考を同時に処理できるのだ。それにより
たとえば、司令官のミサトとパイロットであるシンジとの会話がコンピュータを通して
可能になってくる。あるいはパイロット同士のシンジとレイのデータのやり取りが
コンピュータを使って処理可能となる。

 問題となるのが三台目のコンピュータ。二台は一人づつの人格をコピーするが、
もう一台のコンピュータが二人のもっとも調和された形をそこから作ることができるのだ。
 たとえばAとBが仲が悪かったり、意見が合わなかったりしても、真ん中の
コンピュータがその意見がもっとも調和できる形で調節してくれるのだ。
 MAGIには基本的にその能力があるが、さらに人格も移していくということになると、
エヴァはいろいろな人間の人格の影響を受けることになる。まず、MAGIを作った人間、
ゲンドウ、ナオコ、ユイという人間の意志とか思想というものが作られた側に存在する。
こんなふうな使い方をするとか動きをするというようなふうにだ。これは構造上の問題が
大きいから、どんな形になった時点で、こういう動きをする、こういう使われ方をするという
のが決まっている。

 今度はそれとプログラムする人間、リツコとかミサトとか加持とかプログラマーとか、
そういう人たちの意志や成果kがプログラムに影響してくる。さらにそれに対して、
実際に動かすパイロットがいて、その三つの意志が調和しなければ有効には動かない。
 場面場面で違ってくるが、頭脳が三つあるということを利用して、三つの異なったものを
同時に動かす、あるいは同時進行させる。物語上ではシンクロ・ユニゾン・ハーモニクス
という三つの表現を取っている。

 また、戦っていくうちに人造人間エヴァンゲリオンという人格ができ上がってくるのだ。
エヴァンゲリオンの人格は、エヴァにかかわってきた人の人格が調和された形で出てくる。
ただしパイロットが非常に排他的な性格だった場合は、パイロットの個性的な性格になる
可能性もある。パイロット次第でエヴァンゲリオンは、神にも悪魔にもなりうるのである。

142 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 02:13:55 ID:???
72ページ 〜 73ページ

エヴァンゲリオンの素体

 エヴァンゲリオンは構造上、素体と呼ばれる人間状の生きものと、これを取り囲む
ような形でロボットの部分、それをコントロールするインターフェイスと呼ばれる
コンピュータとの接続によって動いている。これが末端及びMAGIからのコントロール
によって動いていると思われる。
 インターフェイスは直接的にはMAGIとはつながっていないが一応、MAGIの子機
といった性格のもので、基本的にはMAGIと同じ第7世代コンピュータの容量の
小さいものが入っていると思われる。

 パイロットはエントリープラグと呼ばれる筒の中に入って、素体の脊髄に入っていく。
これによって素体は麻酔がかかったような状態になる。この状態でMAGIのほうから
脳にかわってエントリープラグが素体に対して電気信号を流して、思いどおりに体を
コントロールする。原則的には脳の信号に似せた信号を少し出してあの巨体を動かすのだ。
それに対して外側の拘束具には、それにシンクロ、つまり同期する形で動かす――これが
基本的な仕組だ。拘束具や末端の意味合いというのは、素体の成長具合によって違ってくる。

143 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 02:15:17 ID:???
73ページ

 まず、非常に初期の段階。つまり素体がまだ生まれたばかりの時期だが、レイやアスカが
シンクロするのに7ヶ月かかっているということから、恐らく素体がまだ幼く歩行が
できないということと、脳が発達していないので、まだ乳児の状態だというふうに考えるのが
妥当かと思われる。シンジ少年がいきなり乗れて歩けたというのには、パイロットの能力
にはまり関係がないということだ。パイロットが優秀なのではなく、素体自体が
歩けるようになったからだということだ。

 ではこの時点で、パイロットの適正とは何かを考えた場合、これは明らかに
コンピュータ側との適正だということ。そしてパイロットはこの時点では、コンピュータ
を二次的に動かしているだけで、実際にはコンピュータが機体をプログラムどおりに
動かしているのだ。
 それによって素体の方はパイロットが動かしたことを学習して、次からはMAGIの
コントロールなしでもそういう動きをすることが可能になる。学習するということで、
パイロットからみれば慣れるといったようなことだ。

 現行のコンピュータでいうならば、何も書き込まれていない状態のコンピュータだと
考えていただければい。つまり動かすためには先にプログラムを入れなくれはならない。
そのためのプログラムがMAGI、つまりインターフェイス側のプログラムである。
そこで、少年はプログラムに対して適正があるかどうかが問われることになるが……。

144 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 02:15:33 ID:kMVyuz8H
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-141
キター!新たに追加してあげとくよ♪はい、いよいよMAGIに触れてますね(笑)

145 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 02:18:33 ID:kMVyuz8H
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-143
訂正。この後を見守っていきましょう♪

146 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 14:19:43 ID:???
>>137
俺もそれを思い出したわ
あと、「シンジとレイが合体してたわけだが」スレの電波や最近暴れてるアンチシンジも、
やたらとトウジにこだわるな
基地外電波を引きつける何かがあるんだろーかw

147 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 17:01:34 ID:???
俺は正常な人間だ と言ってるんですね わかります

148 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 17:03:49 ID:???
まぁ146に書かれてる連中よりはほとんどの人間が正常だろうな

149 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/03(水) 17:56:27 ID:???
いま流行りの トウケツ なるものでしょうか

150 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 00:31:36 ID:???
74ページ 〜 75ページ

適格者とは

 初期段階において適格者とは、エヴァのプログラミングをしたり、ハードとかソフトを
創った人間との適正のことをいう。わかりやすくいえば、作った人間と親子だったりとか、
プログラムした人間と恋人同士だったりとか、恋愛や信頼関係があるといった
人間しかうまく動かすことができない。

 シンジの場合でいうと、ミサトとのプログラムが一番重要視されるかということだ。
つまり戦闘用のプログラムは、ミサトが打ち込んでいる可能性が高いわけだ。基本的な
「殴る」「走る」「投げる」「蹴る」といった攻撃動作では、恐らくミサトが作戦を
立てる場合に、ミサトが考えられるような動きしか打ち込んでいないはずだ。

 そうすると技術的に見ると、ミサトが殴れとか走れとか蹴とばせといった命令に
対して、シンクロしなければ、事実上その動きしかできない。これは感情的な問題に
なるが、ミサトの命令に率直に従う人間でなければシンクロできないことになる。
そしてインターフェイス側としては、つまりパイロットがコンピュータに打ち込んだ
人間、ミサトであると勘違いする部分がないと、うまく働かないということである。

 気持ちを同じにすることによて、コンピュータ側の方がプログラムを打ち込んだ人間
と同じ者なんだと勘違いしてはじめて動くことになる。これは第7世代コンピュータが
人格や性格を移植されていて、それに対応して動くという性格を持っているからだ。
換言すれば、まったく人間的だということだ。
 だから相性がよくない人間とはうまく働かない側面があって、その反対に相性が
よければ、非常に早く適応が生まれる。ただし、エヴァの基本プログラムを打ち込んだ
リツコとのシンクロも無視できない。エヴァ起動に関しては、リツコとの相性が重要なのである。

 〔注〕
 リツコが「座っていればいいわ」と言ったのは、それだけで動くことを確信している。
つまり、リツコはシンジを愛しているということがうかがえる。

151 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 00:45:37 ID:???
75ページ 〜 76ページ

 この場合、シンジは使徒サキエルに襲われたところをミサトに助けられる。その後、
本部まで同行するというようなプロセスをへて、ミサトとまず仲よくなる。
で、今度襲われたときには、さっき助けられミサトを救わなければならない。
そういう関係にあるからシンクロできたわけだ。このような関係を知って、
はじめてストーリーの解釈が可能となる。単にユイの息子だから乗って動いた、
というものよりはずっと面白いと思う。そうすると、ゲンドウは実はそのことが
わかっていて、わざわざミサトを遣いに出しているとの戦略自体も読み取れるわけだ。

 そうでなければ、ミサトがあんな所まで呼びに行かなくてもいいはずだ。待ち合わせの
場所は山の上、それ自体が非常に不自然なわけで、これは明らかにミサトとシンジを
仲よくさせなければならないという戦略があったのではないか。それらを総体的に
考察すると、これは最初からゲンドウの策略であり、それを読んでいけば、ミサトと
シンクロが初号機を作動させるには、非常に重要なプロレスも読み取ることができる。

 素体は脳も体もあるのだが、完全には固まっていない。でき上がっていないから、
まず首がもげないようにカブトの後ろ側とアゴの部分が出っ張っている。逆にいうと、
生体にならないと首は非常に危険な状態ということになる(実際に初号機は初戦ですぐにもげてしまった)。
 まだ首が坐っていない状態だから、デザインもそのようにできている。素体そのものを
コントロールすることがむずかしいのだ。歩かせるためには、歩行器のようなものが
必要になってくる。実はそれが拘束具だ。初期段階においては素体を動かすのではなくて、
拘束具を動かして素体自体には麻酔をかけて感覚を完全に麻痺させて、無理矢理に動かして
いるように思われる。
 だから歩くというよりは、拘束具に歩かされている状態だと考えられる。
これを動かすために、ミサトがMAGIの端末に打ち込んだということもこれで証明される。
 素体が動いているのではなく、MAGIが拘束具を動かしていて素体がそれに
操られるのだ。これは明らかにMAGI側のプログラムによって動いているという
ことがいえると思う。このプログラムはまだベーシックの域だといってよい。

152 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 00:54:47 ID:???
76ページ

エヴァの学習と成長

 この段階ではエヴァの素体は「歩く」とか、せいぜいそんなベーシックな動きしか
できない。ただし初号機は、戦闘が必要なものを獲得するということ、進化・発達・学習・成長
してゆく。戦うために目が必要となり、噛みつくためには口と歯が必要だ。その他に
筋肉も発達して、取りあえず戦える体にでき上がった。それによって、当初はやられっぱなし
だったのだが、体が急激に発達して、サキエルを完全にぶちのめせるだけの戦闘能力を
持つに至った。

 冬月が戦いの途中で、「勝ったな」とセリフを吐くのは、エヴァンゲリオン素体が進化したことを
示している。これは製作者がエヴァンゲリオンの性格をよく知っていることの証である。
フィールドで戦ったあとに、目ができたり口が開いたりということは、同時に内臓が
できたことを意味する。まだ幼児ではあるが一応、ひと通りついているものはついている状態
になったわけだ。いうまでもないがこれは当然、パイロットの能力とは無関係である。

 サキエル自体が学習能力と自己修復能力を持っていることを考え合わせると、
同じ使徒から作られたエヴァ初号機にもこれと同様の機能がついていたとしても
おかしくない。あるいはサキエルと接触したことにより、その能力を獲得したという
見方もできる。いずれにせよ、初号機はサキエルと同等の機能を実戦で獲得して
いったのだ。つまり、自己増殖能力と学習機能の二つを獲得したということだ。

153 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 01:19:23 ID:???
77ページ 〜 79ページ

エントリープラグと素体

 この時点で、エントリープラグ自体は実は素体の成長を止めている側面があるかも
しれない。麻酔をかけて眠らせている役目を果たしている可能性もある。それによって
素体が勝手に動きだしたりするのを防いでいるのだ。ただしあくまでも麻酔だから、
これが途中で切れたりすることがあって、その時に暴走したり、急激にわけのわからない
力が出たりするようなことも起きるのではないか。

 エントリープラグの中の人間が、素体にとって気持ちのよい人かどうかも問題だ。
これは適正にも関係してくる重要なテーマだ。これは明らかに素体と同族であることが
望まれる。具体的には使徒だった人、使徒から作られた人、エヴァを作った人の肉親とか……。
 これはアスカとシンジがそれに当たる。レイは使徒の遺伝子を持っている人だ。
この三人はこの意味では、使徒を眠らせておくには必要だ。

 暴走というのは、MAGI側のコントロールと素体の動きがバラバラになってしまう状態。
ただし素体側がMAGI側のコントロールを完全に支配している状態というのは、
暴走とは状態が違うのではないか。
 呼び方は両方とも「暴走」だが、内容的にはちょっと違うのではないか、と個人的な
意見もある。暴走はあくまでも零号機の実験のように、動きがバラバラの状態だ。明らかに
素体側とMAGI側がバラバラな状態をいうのではないか。ところが素体側の脳が覚醒して、
エントリープラグとパイロットを支配するような事態が発生するのではないか。

154 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 01:20:43 ID:???
79ページ

 成長した素体はやがて、自分の体内に異物があることに気がつくようになる。その異物を
自分の体内に取り込もうとする動きが起こる。遺物だから、排出するか取り込むかの、
どちらかの動きをするようになる。トゲが入ったのを溶かして体内に入れるか
体外に出すかするようにだ。

 また、異物を感じたときに、エントリープラグからの命令を受け入れなくなるのでは
ないかと思う。アスカが動かなくなったのは、それに起因するかもしれない。シンジが
取り込まれたのもそれに関係していると思う。不明な点も少なくないが、
システムから考えてそうなる可能性が強い。

 取り込まれた感覚で考えた場合、一度取り込まれたシンジが外に出てきたのは、
生まれたということには当てはまらない。体内の異物とみなされ追い出された、
排出されたとみるべきではないか。

155 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 01:38:50 ID:???
79ページ 〜 81ページ

インターフェイスについて

 パイロットは、エヴァと直接シンクロしているわけではない。パイロットが「殴れ」
と命令する場合、その基本的動作をあらかじめプログラムしていなければならない。
そうすれば、「殴れ」と命令した時に、途中の思考をすべて省略することができる。

 「殴れ」と命令を受けたインターフェイスがあらかじめ用意されたプログラムを
引き出してきて、それを伝達するのである。「殴る」動作には何種類もある。
腰を入れたもの、フックなどなどだが、そのうちのどれが有効なのかをインターフェイス側
が選択するのだ。
 それによって、単純にプログラムされた「殴る」という動作を、相手の状況に合わせて
いろいろと繰り出していく。パイロットが単純に「殴る」という命令を下すと、
どんなパンチを出すかはコンピュータが瞬時に判断するのだ。
 MAGIの概念では「殴る」動作を各種パターンでプログラムしてあるバンクがある。
それはデータベースのようなものであり、他の「思考」「素体のコントロール」を連動し、
一つの動作になる。この時、パイロットはパンチの角度やタイミングを考える必要はない。
「殴る」と考えただけでコンピュータが判断し、もっとも有効なパンチが出てくるのだ。

 パイロットには動作がフィードバックした形で、どんなふうに動いているのか感覚的に
伝わる。つまり、パイロットが何もしていないにも関わらず、自分自身で有効なパンチを
繰り出したような錯覚に陥るのだ。と同時に、この動作はコンピュータのバンクに貯められる。
すると二回目のパンチを打った時に、これがパイロットのクセということになる。そして
状況に応じて、パンチや蹴りを出すというように、次に行うべき動作を判断できるようになっていく。

 これは戦いにおいて重要になってくる。エヴァンゲリオンは巨大なため、作動を命令されて
動くまでに非常に時間がかかる。そのために、実戦では役に立たなくなってくる。この時、
状況に応じてあらかじめ次の動作を予想し準備しておけば、早く動作できる。思考能力が
予想に変わるという成長をしたのである。

156 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 01:43:10 ID:iJrQsKr2
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155
お疲れさん。それじゃまた上げとくね♪


157 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:05:25 ID:???
81ページ 〜 82ページ

 三つのコンピュータは必ずしも、試行や動作やバンク専門というわけではない。
瞬時にアルゴリズムを変えていって対応するのだ。
 モードがコンビネーションモードに変わった場合を考えてみる。
 二人で対戦した場合。殴る次に休むといった動作。パイロットの調和を三つのうち
どれかが行う。この場合では、三つのうちのどれか一つが省略されるか、もしくは
瞬時切り替わっているのだ。三つのプロセスが同時に走っているとも考え得るが、
一人の人間の中に三つの思考があるというのではなく、三つの違った思考が同時に
動けると考えたほうがいい。もちろん、一つのコンピュータを三つの部分に分割して
動かすことはできるが、これではゲームセンターで通用する程度のものでしかない。

 基本的なプロセスを想定してみよう。まず、かなりベーシックな部分では、「殴る」
命令を下した場合に有効なパンチを出し、第二段階で次のパンチがくるのを予測する。
もちろん、パンチやキックのコンビネーションも可能になってくる。予想することによって、
パイロットの能力ではできない、命令しきれない動作までできるようになるのだ。
だからパイロットがパニックを起こした時にもシンクロして、パイロットの精神がもっとも
安定した時の理想的な動きを選択することができる。もともと同じ思考を持つものであるから、
シンクロするのはそうむずかしいことではないだろう。

158 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:08:15 ID:???
82ページ

 パイロットにすれば、わけがわからないうちに手足が動き、勝ってしまったという感覚に
なるだとう。パイロットが初期の素人段階では、非常に有効なテクノロジーだと考えられる。
パイロットが素体であることを前提すれば、コンピュータにはプロの格闘家の動きをプログラム
しておく必要がある。そして次に、コンピュータの中から使える技を選択する。そしてパイロット
が訓練を重ねて複雑な技を身につkていけば、より難しい技を使えるようになってゆき、
同時にパイロットのクセもバンクされてゆくのだ。ちなみに、もともとバンクされているプロの
格闘家のデータはミサトのものである。

 レイとシンジの場合、ミサトとシンクロしないと、ミサトと同じ動きはできない。ここでいう
格闘技のプロは、あまりにプロフェッショナルでも困るのだ。基本がしっかりしていて、
子供にも理解できるぐらいのレベルの方がシンクロしやすいからだ。

 性格的にも、精神修行を積んだ武闘家らしい武闘家よりは、ややちゃらんぽらんなところが
ある者の方がシンクロしやすい。そうでないと、ある程度の修行を積んだ子供しか乗れない
ことになる。設定は、まったく素人の子供が乗っても取りあえず動くのだから、
物語的な設定を含んだうえで、そのように考えられるのである。

159 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:12:02 ID:iJrQsKr2
>リツコが「座っていればいいわ」と言ったのは、それだけで動くことを確信している。

「座っていればいい」と言ったのはゲンドウです。リツコは「まずは歩いて」だったでしょ?
(漫画版ではミサト)

>つまり、リツコはシンジを愛しているということがうかがえる。

いや、 本編見てたら、無理のある解釈だよ。
二次創作で新たにそういう設定を加えるのなら、話は別だけどな。



160 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:13:17 ID:iJrQsKr2
>>36-39>>42
>>54-62
>>69-72
>>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
はい、新たに追加♪

161 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:14:12 ID:???
>二次創作で新たにそういう設定を加える

むしろそればっかりじゃん、この本

162 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:16:06 ID:iJrQsKr2
>>161
>>9のリンク先や>>2のサイトを見ると、エヴァの謎を解明したと本気で考えてるみたいです。

163 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:18:51 ID:???
82ページ 〜 83ページ

シンクロの相性

 次に第二段階のコンビネーションを繰り出す攻撃が必要になってきた場合、この二つ
の動作のあいだには、思考が必要となる。これは、インターフェイスがパイロットの代わりに
考えて動くことになる。そこで問題となるのが、パイロットとインターフェイスの相性である。

 戦闘プログラムはミサトだが、インターフェイスはリツコのプログラムしている。
シンジの場合はミサトではなく、リツコとの相性が問われる。格闘する場合にはミサトとの
相性が重要だが、思考するということではリツコとの相性が大切なのだ。レイの場合は、
リツコが育て上げたということから親子関係が考えられ、相性に問題ない。
 シンジの場合は、リツコがシンジの父ゲンドウを愛しているから、義理の息子という関係が
成り立つ。シンジは気づいてないかもしれないが、リツコの方から一方的な思い込みが存在する。
物語の前半の第六話ぐらいまでは、リツコは常にシンジのことを心配し、よい母親になろうと
対処している。このことから、シンジとリツコの相性は非常に良好と考えていい。

 シンジはリツコにあまりよい印象を持っていないはずだが、リツコの方からシンジに合わせた
プログラムを組めるのだ。リツコ側からの愛情だが、これはストーリー展開にも影響してくる。
このようなキメ細かい視点をめぐらせると、エヴァンゲリオンへの興味は倍加するだろう。

 〔注〕
 シンクロ率40パーセントの意味は、このあたりにある。

164 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:27:49 ID:???
>「座っていればいい」と言ったのはゲンドウです。リツコは「まずは歩いて」だったでしょ

「座っていればいいわ。それ以上は望みません。今は使徒撃退が最優先事項です。
その為には誰であれ、エヴァと僅かでもシンクロ可能と思われる人間を乗せるしか方法はないわ」

「座っていればいい」と告げたのはリツコ。


ゲンドウは
「父さんは僕が要らないんじゃなかったの?」
「必要だから呼んだまでだ」

「なぜ、僕なの」
「他の人間には無理だからな」

「無理だよ!そんなの、見た事も聞いた事もないのに、できる訳ないよ!」
「説明を受けろ」

「そんな出来っこないよ!こんなの乗れる訳ないよ!」
「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ」
です。

165 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:38:57 ID:???
>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163
はい、また追加。定期的にあげておかないとね♪

166 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:40:10 ID:???
>>つまり、リツコはシンジを愛しているということがうかがえる。
>いや、 本編見てたら、無理のある解釈だよ。

リツコはシンジを愛してます。

・ミサト宅への同居を断固と許さない。
・ミサト宅の玄関は監視下。白々しくちょうど2週間後に「彼氏とは上手くいってる?」
・「パイロットの補充は利かないという事ですか」。 (シンジ肩入れしている
・「シンジ君、やっぱり引っ越しなさい?ガサツな同居人の影響で一生を台無しにする事ないわよ」 『やっぱり』←予想が的中した。



少し飛んで、第16話 (これ重要)
「あれ? シンちゃん、お出汁変わった?」
「ええ、カツオ出汁。リツコさんのお土産」
ミサトの目の届かないところで、シンジとリツコが密会していた。
意図せず、貴重な作画を無意味なシーンに使うワケがない。ましてや一話完結のこの16話は、布石・伏線。

同話
「あの子達、勝手に…」
「…シンジ君、随分立派に成ったじゃない?」 ←『立派』とはフツー皮肉に使う。また、シンジだけを指している。

「ダメよ…。帰ったら叱っておかなきゃ」 ←生きて帰る事を前提していたら「戦闘教育」にならない。これから死ぬかも知れないのに。
「あなた、いい保母さんになれるわよ」 ←「母親にはなれないわよ」と言い換える。つまり自分が預かれば自信があった。他人を採点しているのだから。

ミサトは、リツコの皮肉にまるで気づいてない。子育てについて、ミサトよりリツコの方が博学ゆえの現象。

167 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:41:36 ID:iJrQsKr2
>>164
「座っていればいい。それ以上は望まん。」ってなかったっけ?
そこらの記憶は曖昧だから、それはそっちの言うとおりかもな。
あがってなかったので上げとくよ。

168 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:51:46 ID:iJrQsKr2
>>166
それは考察とか分析とかじゃなくって、そう考えることもできる(無理があるように
思えるが)って程度のものだね。つまり本編分析じゃなくて、二次創作の部類だ。

それから
>「あれ? シンちゃん、お出汁変わった?」
>「ええ、カツオ出汁。リツコさんのお土産」
>ミサトの目の届かないところで、シンジとリツコが密会していた。

リツコがミサトの家を訪れていたのは、本編で描かれていたけどな。
あの後も訪問することがあって、その時に土産を渡したくらいだよ。
密会の証拠などと考えられるのは、普通はない。

>「ダメよ…。帰ったら叱っておかなきゃ」 ←生きて帰る事を前提していたら「戦闘教育」にならない。これから死ぬかも知れないのに。
生きて帰って欲しいと願うくらいには、関係が進展していると考えてあげようね。
>「あなた、いい保母さんになれるわよ」 ←「母親にはなれないわよ」と言い換える。つまり自分が預かれば自信があった。他人を採点しているのだから。
この台詞から他人を採点していると言うのも、一般的には論理の飛躍だと思うぞ。


169 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 02:55:22 ID:iJrQsKr2
そうそう、リツコに関しても、この先で触れているよね。ならここで反論を
書き込むよりは書き写すのを先に進めたほうが、やっぱりいいよ。
だって本書の論旨で反論できるなら、それが一番だよね?
何より、お前さんは著者ってわけじゃないなら、それが一番いいと思うよ♪

170 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 23:46:55 ID:???
84ページ 〜 85ページ

 この場合は、パイロットは武道の達人でなければならない。ほとんどの人が、パイロットと
エヴァが直接シンクロしていると考えているようだが、それは違う。子供であるシンジが、
母であるエヴァを動かせうと思うのだろうが違うのである。

 パイロットとエヴァが直接シンクロするためには、武道の達人であること・コンピュータに
精通していること・思考能力が秀でていることの三大条件が不可欠だ。コンピュータプログラム
を自在に打ち込み、人間関係に秀れ、頭脳明瞭、そのうえに武道の達人という
スーパーマンのような人間が、現実にそれほどいるわけではない。

 少なくとも十四歳の少年に、これらすべてが備わっていることは、あり得ない。
仮にこれらの条件を持った人間がいたとしてもそれは大人であり、大人はパイロットに
なれないのである。シンジやトウジのような普通の少年が乗れなくてはならないというのが、
物語の大前提である。これらがあるから、物語は複雑多岐にスリリングな展開を見せる。

171 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 23:47:41 ID:???
↑ ページ間違い(一枚進み過ぎた)

172 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/04(木) 23:57:59 ID:???
84ページ 〜 85ページ

思考のずれとヒステリー

 ここで、コンピュータが優秀であるために起こる「思考のずれ」について考えよう。
 プログラミングするリツコと、データであるミサト。この二人のあいだで、思考のずれ
が現実的に起きてくるのだ。二人の思考が葛藤すると、MAGIの中で暴走する事態も
起こり得る。実際、二人が作戦をめぐって対立するシーンは何度もある。エヴァの中でも
それは起こっている。

 これを解決するにはどうするか。パイロットが双方の思考を理解し把握して、調和させる
ことである。この兆話能力があれば、コンピュータの力を借りずに処理できる。しかし多分、
シンジにはそこまでできない。すると調和という部分は、コンピュータが負担することになる。
ここでまた、ミサト・リツコ・コンピュータという三者の関係図式が出てくる。

 ミサトが感情的な行動を起こすのに対して、リツコはパイロットの心身の負担、エヴァの活動容量、
ファクターなどを考慮に入れて理論的な行動を起こす。この時、エヴァはこの二つの行動のどちらかを
選択したり、調和したりしなくてはならない。これは必要なモードである。調和するコンピュータが
なければ、エヴァは恐らく暴走するだろう。

 第七話に面白いエピソードがある。
 時田という民間のロボット業者が、「エヴァがヒステリーを起こして暴走する」といっているのだ。
事実、そのとおりにエヴァはヒステリーを起こして暴走する。時田は加持からシステム上の秘密に
ついて聞いていた。ミサトとリツコの関係を知ったうえで、リツコがヒステリーを起こしたのだ、
と皮肉っているのだ。
 リツコは、加持が時田に秘密をぶちまけたことを知っているが、ミサトはそのことを知らず、
「作った人間に似て失礼なやつね」と気がつかない。加持はすべてを承知のうえで言動したのだ。

 大人の人間関係がわかる人には、非常に楽しいエピソードである。これは作り手の巧みさに
カブトを脱がざるを得ない。

173 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 00:08:40 ID:???
85ページ 〜 86ページ

エヴァの実戦

 それでは、エヴァの実戦上の動きを検証してみよう。
 実戦では、相手の動きを予測したり、それに対応する作業が必要となる。それにはカンや
経験も必要だ。さらにインターフェイスは素体を動かすうえで、素体のクセ――つまり
エヴァの運動性能をリアルタイムで把握していなければならない。この時、素体自体が
不可能無命令も発生する。スピードやパワーなど素体の運動能力上の問題だ。
 この際、拘束具は動くが素体自体が動かない状態が起こる。これが暴走のきっかけともなる。
このことは物語にはあまり出てこないが一応、前提として存在する。これは、
「エヴァの暴走はどうして起こるのですか」との質問に対する回答である。

 思考型のインターフェイスはプログラミングした人間の人格に似てくるようだ。
前の時田のコメントにも、「インターフェイスに負担をかけすぎると(思考が
パンクしてしまって)ヒステリーを起こしてしまうんですね、(作った人によく似て)
手に負えなくなるんですね」というもんがある。
 インターフェイスがプログラムした人間の人格に似てくるのであれば、パイロットが
プログラムするのが一番いいと考えられる。アスカの性能がずば抜けていいのは、
アスカ自身がプログラムしているからだ。ベーシックなプログラムは加持がやって
いるだろうから、加持とアスカの相性は非常によいので、ほぼ完璧に動かせるのだ。
少なくとも、プログラムしたものは、ほぼ100パーセント出せるはずである。しかも
ズレなしに。

 さらにアスカは相当な戦闘訓練をしているはずだから、運動能力や武道経験も達人に
近い域にあると思われる。
 付言すると、ケンスケがパイロットとして選ばれなかったのは、リツコとの相性が
悪かったからだと思われる。ゲンドウがリツコと関係を結んでいたのは、リツコとシンジとの
相性のためだとすれば、そこに司令官としてのゲンドウの思慮遠謀を見ることができる。

174 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 00:17:10 ID:???
87ページ

レバーについて

 「エントリープラグにレバーがついているが、あれはなんのためについているのか」
 という質問があった。その回答で一番いい例が射撃シーンだ。射撃には静止と先進の集中
が必要である。しかし、子供にとっては、それはもっとも苦手で苦痛な状況だ。そもそも
子供に射撃させること自体が不自然だ。
 そこで登場したのが、オートモードだ。これには射撃のプログラムが入れてあり、パイロットは
撃つ瞬間だけを伝えればOKだ。それを命じるのが、あのスイッチである。その瞬間、
動いたり精神の動揺があっても支障がないように、パイロットの思考はエヴァに伝わらないように
なっている。スイッチを押すと、「ファイア!」というシステムだ。

 シンクロ率波タイミングにかかわってくる。スイッチを押すことと、ファイアのタイム差の
問題である。シンクロ率が悪いと、「ファイア!」といってから発射されるまでに時間がかかりすぎる
ことになりかねない。
 また、インターフェイスがパイロットの動作を記憶したあとは、攻撃のタイミングを測るトリガーの
役目をしている。
 たとえばパイロットがキックを命じた時、トリガーが押された瞬間にキックがヒットするといった
ことである。この場合のシンクロ率の問題は、レバーを押してからキックがでるまでの時間差だ。
シンクロ率がいいと、瞬時にキックは炸裂する。が、悪いと時間がかかり、
敵に逃げられることになる。

175 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 00:26:16 ID:???
88ページ 〜 89ページ

エヴァの反応速度

エヴァのテクノロジーで絶対に無視できないのが「反応速度」だ。エヴァは巨大な構造
のために、命令されてから動くまでには時間がかかる。時間を短縮するには、きちんと
予測して、作動しなければならない。予測どおりの有効な命令がなかった場合には、
逆にパイロットに信号を送る。フィードバックである。パイロットをコントロールする
必要があるのだ。コントロールされている時、パイロットは操られている状態になるが、
パイロット自体は惰性で動いているような感覚になる。

 ゲームセンターで格闘ゲームをやったことのある人ならばわかる感覚だ。その感覚は
「慣れた」といった感覚である。慣れたので、バーチャルキックが素早くできるようになった。
そんな感覚だ。素早く動くのだ。この時、パイロットの思考をインターフェイス側から逆ハック
してコントロールする必要がある。なぜか。インターフェイスからパイロットに命令がくるからだ。
 これが神経接続である。

 パイロットは命令を受けているのだが、あたかも自分が動かしているような錯覚を起こす。
僕の経験から、ピアノを早弾きするとき、いちいち指先の動きを認識しているわけではない。
訓練を重ねていると、指のほうが勝手に動くようになるのだ。脳のほうも命令を出して
いないのに、指が勝手に動いているといった感じで、指自体が動きを憶えてしまうのである。

 この時、脳が認識していないと考えると、別になんらかの形でモニターしなくては
ならない。視覚では追いつけないこの場合、それは五感神経を使うことになる。たとえば、
ドレミファという音階のパターンを聴覚で認識するのである。

176 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 00:37:48 ID:???
89ページ 90ページ

 スピードや調和を必要とする場合、聴覚によるフィードバックのテクノロジーは重要だ。
 そのテクノロジーを、エアの場合について考えてみる。

 エヴァの場合、確かに神経接続はしているのだが、何で接続されているかは説明されていない。
TV画面上では、手が折れた時、命令や運動が素体の能力を超えて危険な状態になった時、
痛みの感覚がフィードバックされていることが見られ、危険を避けるために神経接続されて
いることがわかる。

 楽器の演奏の場合は聴覚でフィードバックし、動物では嗅覚で行われている。視覚では
とうてい追いついかない敵までの距離を測るのに、この「聴覚」と「嗅覚」がもっとも
有効ではないか。聴覚と嗅覚は、近づいてくるものが敵か味方かを判断する時にも
非常に重要なキーポイントとなる、といった認識のうえに立つと、初号機、弐号機、零号機
のそれぞれ固有の『におい』をエヴァは認識していると考えられる。
(物語ではあまり語られることはなかったが)。

177 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 00:51:52 ID:???
90ページ 〜 91ページ

 聴覚と嗅覚の二つの感覚は、実際的立体的な戦闘で不可欠なもののはずだ。僕は専門家
ではないが、聴覚と嗅覚は平衡感覚にかなりの部分で影響している説がある。
エヴァ初号機は音波や電波を角に見える部分から発信して、それが相手からはねかえってくる
のキャッチして、相手を認識する。このようなシステムがあるのではないか、とも考えられる。

 このシステムは、現在の科学では認知されていない超科学の世界だが、――動物も人間も
ある種の電波を発信して、相手との距離を測っているのではないか、という考え方もある。
これはコウモリやある種の鳥の世界では科学的に実証されているが、人間の世界ではこれは
「超能力」という抽象的な用語で表現されている。

 人体も微量のデンパを放出してことはわかっている(ただし、感覚としては認知されていないが)。
恐らくエヴァにも進化した形でこれと同様の発信器官(装置)があるのではないだろうか。
MAGIでは認知できないが、エヴァにはそれがあるのではないか。
 このように考えてくると、パイロットには聴覚と嗅覚が必然的に要求されることが納得いく。
この感覚の秀れている者がパイロットのパイロットの適性があるのだ。物語の中にも、シンジが
「パイロットになるために生まれてきた子供だね」といわれるシーンがある。表面的には、
シンジに秀れた点は見られないが、目がよく耳がよく鼻が利くという特性があり、それがシンジを
理解するうえで重要だと思われる。

 綾波のにおいを感じたり、アスカとの実戦の時、飛行で目を回しながらも、すぐに使徒を
発見することから、シンジの特性をうかがい知れることができる。F1レーサーの中島が自衛隊の
飛行機に乗せてもらった時の逸話がある。普通の人が初めて乗る時には大抵、目を回してひっくり返って
しまうのだが、中島は宙返りした直後に、「9時方向に機体発見!」といって周囲をびっくりさせた。
シンジのエピソードは、この話と共通している。エヴァに限らずF1や飛行機のパイロットにも、
動体視力や平衡感覚が不可欠なのだ。

178 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 01:03:18 ID:???
91ページ 〜 92ページ

エヴァの音楽才能

 聴覚についていえば、シンジはチェロを弾いており、かなりの訓練もされているはずである。
シンジは幼い頃からチェロを習っている。幼い頃に「習った」というのがとても重要だ。
幼児期に訓練された秀れた聴覚を持つということは、それだけで人間が変わり得るということでもある。
 シンジが持つ特性である視覚・聴覚・嗅覚の三つの感覚は、エヴァのパイロットとして大変に重要な
器官である。もちろん、エア事態にとっても重要だ。

 楽器の演奏の一つにセッションがある。ジャズ演奏でよくみられるが、初めて出会った二人の奏者が、
どんな演奏をして、どんな動きをするのかまったくわからない状態で、即興演奏プラスアドリブ演奏を
始める。プロのミュージシャンはインスピレーション(想像力)と技を駆使して、見事に各々の
音を合わせて演奏してしまうのだ。

 これと同じようなテクニックが、エヴァの操縦にも応用されているはずである。そしてこれが、
「反応速度」につながってくるのだ。相手の動きを予測し、あらかじめあるパターンを組み込んむ
ことができる(たとえば相手がドを弾けば自分はここを弾く。相手が2/4といえば自分は8/16とったように)。
そのような魔術師のようなことが、聴覚によって可能になってくるのだ。

 これは思考ではない。
 エヴァのシステムには「ハーモニクス・ユニゾン」といった言葉がある。これは音楽に関係する
用語だ。これから推察しても、エヴァの場合は聴覚的な感覚が、複数の人間を調和していくために
なってくる――このような論理が自ずとクローズアップされてくるのだ。

179 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 01:15:05 ID:???
92ページ 〜 93ページ

 恐らくそれを狙ってのことだろう。エンディングのジャズの名曲「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」
もここからきているのかもしれない。思考という形が全編を貫いているが、思考できない
部分・感覚も決しておろそかにはしていない。

 フィードバックという形で、パイロット同士の感覚器官を刺激しているのではないかと
考えられるのだ。フィードバックは数字では表しにくい部分があるが、これは相性――相手の性格
を読み切る、自分がどんなことをするのか、相手にわかりやすく伝える――この要素が大事に
なってくる。
簡単にいえば、パイロットの感覚(センス)の問題だ。

 シンジがチェロを習い、S・DATを持っていたということは、感覚・センスを磨く情操教育に
他ならない。その教育をゲンドウが“指令”したと考えると俄然、興味が湧いてくる。
シンジを教えていた先生も、勉強も音楽も教えられるかなり優秀な人物だった。全人教育の
故人家庭教師だったのだ。シンジがいかに恵まれた環境でのびのびと育てられたかをうかがい知る
ことができる。チェロを弾くシンジを羨ましがるアスカの姿を見ることができるが、
情操教育を受けていないと思われるアスカは、その点で不利である。

 このようにシンジのキャラクターを創り上げたのは、詰め込みの英才教育よりは自然な情操教育
のほうがベターだ、という考え方によるところが大きいと思われる。

180 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 01:21:27 ID:???
93ページ 〜 94ページ

エヴァの三つのタイプ

 さて、エヴァん素体は使徒の能力に合わせて何タイプかに分かれていると考えられる。

 初号機は、機能増殖型。これは相手の能力を移し取って自分の能力にするというもの。
 零号機は、融合型と思われる。相手と同化するのだ。これは零号機が二度にわたって
使徒に侵蝕されたことから、もともと零号機に相手を侵蝕する能力があったと考えられるのである。
 弐号機は接触型と考えられる。第15使徒の場合は精神を侵蝕したと考えられる。弐号機には
相手の思考を移し取る能力があるのではないか。相手の考えを読み取ったり、自分の考えを
相手に伝える能力だ。

 第九話で、初号機と弐号機が完全にシンクロした状態になり、かなり高度な動きを同時にする
展開ができたのは、弐号機空初号機に思考(電波)を送り込んでいるのではないかと
思われる。このように考えると、説明しやすくなる。

181 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 01:34:34 ID:???
94ページ 〜 95ページ

 アスカが来日したとき、アスカとシンジが一週間くらしただけで、シンジの宇野銅能力が
飛躍的に上昇したのは、なぜか?

 アスカはドイツで戦闘訓練を行い、自分でプログラムお編成したがゆえに、完璧ともいえる
戦闘技術を身につけている。本来、シンジにはそのアスカの動きを行うことは不可能である。
ただし、人格コンピュータの処理を使えば可能になってくる。
 初号機に弐号機のデータプログラムを書き込むが、これはアスカの思考パターンでしか
動かない。逆にいうと、アスカの思考パターンを真似できれば動かせるのだ。したがって
シンジは、一週間ののうちにアスカの思考パターンを真似する訓練していたと考えられ、
訓練によってアスカのクセや動きなどを予測できるようになった。ただしこの場合、
アスカがシンジに合わせたのでは効果がない。
 これに関して、シンジの五感能力が弐号機から出ている。アスカの波長を読み取り、
これに対してユニゾンしていることに注目したい。シンジがチェロで培った感覚が大いに
生かされた、といえるのではないか。

 また15使徒と精神的会話をすることも行われているから、その能力があったと考えられるのだ。
昔の記憶で正確なことはわからないが、アスカの母キョウコが使徒と精神的な接触があったと思われるが、
そのことからも弐号機はキョウコと精神的に接触したと思われる。こtれはのちにストーリー展開上で
大きな意味をもってくる。レイ本人も同化型であると考えられ、弐号機、初号機がそれぞれ相応していると
解釈すると大変に興味深い。

 カヲルは相手の思考を読み取り、自分の思考を相手に伝える能力がある。そのように理解すると、ゆえにカヲルが
シンジに接触して、「君が好きだ」といったのは「君の心がほしい」ということではないか。
カヲルがシンジの心を狙うと、シンジは心を盗られた状態になって死に至るのではないか。
カヲルはシンジに対して、どちらかしか生き残れないという意味のことをいったのではないか。

 ただしカヲルは、直前に自分の意思をレイに移植している。だからカヲル自身の体は死んだのだが、
その意志はレイの心の中に残っている。さらに同化型のレイはカヲルの意思を自分の中に
同化させてしまっている。

182 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 02:57:01 ID:q5rCZYse
>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163>>170-181
よし、お疲れさん。

>アスカが来日したとき、アスカとシンジが一週間くらしただけで、シンジの宇野銅能力が
>飛躍的に上昇したのは、なぜか?

運動能力だね。本当に手書きで書き写してくれてる。その点に関しては素直に脱帽し、感謝しよう。
しかし、アスカとシンジのは第七使徒を倒すためのユニゾン特訓。アスカに特殊な能力があったために
シンジが感化されて飛躍的に運動能力を向上させる話ではありません、悪しからず。

>また15使徒と精神的会話をすることも行われているから、その能力があったと考えられるのだ。

あれは飽くまでアラエルの側からの接触だったと、解釈しておくのが普通。
想像を働かせても、精神感応による接触を図ったもののアスカに激しく拒絶され、アスカの側も精神
汚染に陥ったが限度だろうな。つまりあれはアラエルの能力によるものというのが一般的な見方。
大体、会話なんか成り立ってないじゃない(笑)



183 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 03:02:54 ID:q5rCZYse
>昔の記憶で正確なことはわからないが、アスカの母キョウコが使徒と精神的な接触があったと思われるが、

使徒と言うならどの使徒か具体的に名前を挙げてほしいよね。キョウコが生きてた時点で活動している使徒
(タブリス・リリス・胎児状態のアダム除く)融合回帰を目指して活動する使徒はあの時点では現れてないん
だよ♪

184 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/05(金) 04:07:30 ID:???
>使徒と言うならどの使徒か具体的に名前を挙げてほしいよね

カヲルだね。
「まさかゼーレが直接送り込んで来るとはな」

ここでいうゼーレとはドイツ第2支部であり、レイと同じくドイツで温存してあった物でしょう。
加持は、カヲルが胎児(?)の状態の時に細胞を切り出し、アダムサンプルにした。

カヲルが乗るのは弐号機だから、カヲルはキョウコに接触している。
これで発狂し、自殺した。
同じく、レイが零号機に乗れるのは、生前のナオコに接触したため。
そして発狂し、自殺した。

「零号機が殴りたかったのは私ね。間違いなく」
暴走した零号機は、レイに向かって殴りつけた。動機は‥、
Q 「自分の娘を目にしたらどうする?」
A 「迷うことなく殺す」
だからレイを殴り殺そうとした。
零号機にとって、自分の娘はリツコじゃなくレイに見えているから。

エヴァとパイロットは親子関係になければならない。
零号機に乗れるのはリツコであるが、14歳ではないので不可能。
だからレイが資格を移し取った。

同様に、弐号機の目には自分の子供がアスカではなく、カヲルに見えるようになった。
だからカヲルは弐号機に乗れるし、弐号機以外には乗れない。
乗れないから‥、
ミサトは「しかし使徒はなぜ弐号機を?」 と不見識。
侵攻するなら、S2機関を持つ初号機を強奪した方が便利だし、追手は弐号機になるので有利なはず。

185 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/06(土) 03:12:02 ID:C1ZqrMtP
おや?更新なしか、残念だな。でも>>184で独自解釈やっぱりやってるんだね♪
まぁ、これは著者じゃなくて、お前さんの意見だと思っていいんだよね?
しかし、これだと使徒に接触した人間は漏れなく発狂するという設定にしないと
無理だな。レイの名前を挙げてるが、ゲンドウ・シンジ・リツコ始め接触の多い
面々はみんな発狂してないとね。
そうそう、トウジ・ケンスケ・ヒカリを含む2−Aの面々もだな(笑)

はい、みなさん。新解釈というか新説が飛び出した模様です。
使徒に接触した人間は、発狂する(笑)レイも含んじゃってますから大変ですね♪

186 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/06(土) 03:25:52 ID:C1ZqrMtP
>ここでいうゼーレとはドイツ第2支部であり、レイと同じくドイツで温存してあった物でしょう。

ぜーレはネルフの上位組織です。ネルフドイツ支部がゼーレだなどという話は聞いたこともない。
それこそ本編では、全く触れられてないし、出ても来てない。

>加持は、カヲルが胎児(?)の状態の時に細胞を切り出し、アダムサンプルにした。
あのベークライトで固められた胎児状のアダムは、確かにドイツ支部にあったと考えるのが適当だが
カヲルが胎児の状態の時に、加持がドイツに居たなどという想像も本編の時間設定から考えて無理が
あるかと。あれはゼーレからドイツ支部→日本のネルフ本部と考えるのが妥当でしょ。

>「零号機が殴りたかったのは私ね。間違いなく」
これこそ、リツコの台詞ですよ。シンジとのシンクロテスト中に暴走した零号機の時だよ。

>カヲルが乗るのは弐号機だから、カヲルはキョウコに接触している。
ちゃんと見ようね、乗ってたんじゃない。あれは操ってたっていうんだよ。
大体、コアの書き換えなしにエヴァにシンクロ出来て、シンクロ率自在に操れたんじゃなかったっけ?




187 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/06(土) 03:35:16 ID:C1ZqrMtP
>同様に、弐号機の目には自分の子供がアスカではなく、カヲルに見えるようになった。
>だからカヲルは弐号機に乗れるし、弐号機以外には乗れない。
>乗れないから‥、
>ミサトは「しかし使徒はなぜ弐号機を?」 と不見識。

この解釈だとアスカがそれまで弐号機にシンクロ出来てた事の説明がつかなくなるでしょ。
駄目だよ、あの時は本部にはエヴァは2体しかないんだから、主人公の搭乗する機体を乗っ取らせる訳
ないでしょ、がイナックスが(笑)

>侵攻するなら、S2機関を持つ初号機を強奪した方が便利だし、追手は弐号機になるので有利なはず。

乗っ取られてるのが弐号機な訳は上で説明してるから良いとして、それだと弐号機はパイロット不在状態
だよね。コアを書き換えても、中にいる人が求めてる人間ではないし。




188 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/06(土) 03:39:04 ID:C1ZqrMtP
まぁ、本書を先に進めると出てくる事柄で反論しようとするより、こんな感じ
でやれば良いと思うよ。

>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163>>170-181

今まで書き写してくれた分は、こうやってまとめて置いてるからね。
それじゃ、この後の書き写しの更新、あげて待っておくからね♪


189 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/07(日) 02:56:31 ID:+RZjHOkM
あら、今日も更新なしか。仕方ない、あげて待っておくとしよう。
初めてこのスレを覗く人は、>>188に『逆襲のエヴァンゲリオン』の内容を書き写して
くれた部分をまとめてあるから、要クリック。

190 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/07(日) 10:12:21 ID:mkoGZ/d1
>>189
気持ち悪い・・・。

191 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/07(日) 10:37:40 ID:???



社長さんよ、最近ずいぶんヒマなんだね ププッ



192 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 02:36:54 ID:e1pGFNqv
また、更新なしね。仕方ない、あげておこう。
>>191
社長とは何者?

193 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:12:12 ID:???
95ページ 〜 96ページ

「すり込み」と「母性本能」

 エヴァには動物の本能を利用したいくつかのテクノロジーがある。
 それは、「すり込み」と「母性本能」だ。
 すり込みとは動物学用語で、動物の赤ちゃんは最初に接したものを自分の親だと
思い込む習性(本能といっていい)がある。ライオンの仔でも、生まれてすぐに人間の手で
育てられると、その人間を親と思い込んでしまうのだ。それと同じで、エヴァンゲリオンの
場合でも幼い素体が最初に乗ったパイロットを自分の親だと考える特性がある。
それゆえ、親の命令を素直に聞くように動く。
 したがってパイロットは、親と認知できるようなある程度の年齢に達していなければならない。
つまり大人でなければならない。
 同時に母性本能の方は、パイロットが危機に陥った場合、または素体が体内に
異物を認知した場合、それらを自分の子供だと思い込む特性だ。この時のパイロットは
子供でなければならない。
 この相反する「大人でもあり子供でもある」という年齢を考えると、十四歳しかない。
ちなみに、パイロットが子供ではないと認知した場合、パイロットはエヴァに
食べられてしまう危険性がある。あるいはパイロットを守ろうとする力が、時として
暴走として現われてしまうのかもしれない。逆にいえば、その時にしか力を解放しないのかも
しれない。見方を変えれば、一種のプロテクターの役目を果たしているともいえる。
つまり、子供であるパイロットが乗っている時には、親としてそれを守る力が働き、
本来の力を抑えているのだ。
 子供であるパイロットが乗っていれば、常に暴走してしまう可能性がある。ということは、
暴走させないために子供のパイロットを乗せているのである。
 エヴァにパイロットとして乗れるのは「十四歳」だけであり、成長し大人になった者は
自然にパイロットでなくなり、エヴァは動かなくなる。「十四歳の精神」を持った者しか
エヴァのパイロットにはなれないのである。

194 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:14:44 ID:???
96ページ 〜 97ページ

 アスカがなぜ動かなくなったかということで種々な推論がある。その一つに、
アスカが大人になったからという説がある。シンジはいつまでも子供であるために
パイロットでいられるのだ。

 〔注〕
 アスカのシンクロ率が最後にゼロになったのは、リツコ、ミサト、加持に対する
信頼関係がなくなってしまったからと思われる。

 パイロットには、いくつかの条件がある。まず第一に、強い意志を持つこと。
プライドとアイデンティティである。第二には、三つの方向を見渡せる広い視野を
持っていること。これには三人、三種類という意味がある。素体・コンピュータ・MAGIとか、
三人の連係プレーといったものである。常に三者が調和していなければうまくいかないのだ。
そして最後に、強い母子愛。

 母を愛する、自分の子を愛せるという意味である。エヴァの持つ特権である母であり子でもある
ということに適合できなければ、エヴァは動かないのだ。以上の三つを総合すると、
「まごころのある人」ということになる。

 映画のタイトルが「まごころを君に」。
 エヴァンゲリオンを操縦するには、「まごころ」が必要なのだ。この場合のまごころは、
温かい心というよりは、自分の心をストレートに伝えられる嘘いつわりのない真実の心
という意味である。それがプライドやアイデンティティにつながるのだ。自分自身が
こういう人間であると、自分で認めるという心である。同時に相手の心をストレートに
受け取れるということだ。愛や友情や調和ということである。

195 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:17:38 ID:???
97ページ 〜 98ページ

自動書記――人格代理プログラム

 成長したエヴァンゲリオンのコンピュータは三つの機能を追加する。一つめは「読み取り」、
二つめが「コピー」、三つめが「書き込み」である。
 これらは順に進化していった形であり、初期の段階では人の手で入力し、次の段階に
なると、メモリーしてある物をコピーできるようになり、さらに追加すると自動書記機能が
可能になった。

 自動書記では、パイロットの性格・人格でデータを処理できる。データバンクの中から
必要なものを読み取り、それを組み合わせて、自分にもっとも適した形で書き込む作業である。
自動書記機能が使えれば、書き込み作業を省略したり、技の伝授といったことも可能となる。
具体的には、アスカとレイのデータが入ってくる。また、アスカのたくさんの行動でデータを
シンジに移植する作業ができる。さらにそれは、シンジのデータバンクに移植するのみではなく、
シンジが使えるようにアレンジもしてくれる。このアレンジする機能が自動書記なのだ。
これまでの機能では、アスカのデータを丸ごと移すかピックアップするかしかできなかったが、
人格コンピュータでは瞬時にピックアップし、それまでのシンジの技と組み合わせることまで
可能になる。そこで合成された技は、新たにシンジのデータバンクに書き込まれていく。
これをくり返していけば、複雑な技をどんどん自主的に開発し、生み出していくことができる。
 要するに、コンビネーションである。

 余談になるが、このシステムはAとB二者の相性診断をやることもできる。
たとえばA(シンジ)の行動をB(アスカ)のバンクに移した時、Aの行動を見たBが、
「アンタバカ」「フケツ」「スケベ」と書き込むこともある。これこそ、人格コンピュータ
ならではの技といえる。

 トウジがフォースチルドレンに選ばれたというのも、MAGIがトウジとアスカの相性が良いと
判断したためだ。つまり二人ともお互いを好きだということさ。

196 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:19:38 ID:???
98ページ 〜 99ページ

 さらにシステムが進化すると、AとBとの未来のビジョンとして見ることも
可能になるのかもしれない。
 自動書記の利点は、戦闘中に書き込みができ、それを新たな作戦・戦術として
展開することが可能な点にある。戦闘中に新しい技を開発できないのであれば、
恐らく無意味で無価値なもので終わってしまう。開発できない場合、一度帰って
データを打ち直す必要がある。これは第参話の中であったことだが、これでは
現実的とはいえない。

 第参話の中で、ミサトが「出直しだから一度帰れ」といったのは、恐らく
この初期の時点では、自動書記機能が使えなかったためだ。使徒と戦うのが目的であり、
その戦いの最中にも関わらず、「帰れ」といわしめたかという疑問は、
このように考えれば解けるのである。

 第参話のあの時点で、敵の動きに合わせてデータを書き換えなければ書けない、と
ミサトは考えたのだ。ところがシンジは戦いを続け勝ってしまう。つまりこの時点で、
初号機に自動書記機能が働いたとも考えられるのである。必要だから、進化したのである。

197 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:23:10 ID:???
99ページ 〜 100ページ

認識について

 人格コンピュータによるパイロットの思考パターン分析能力を応用していけば、
エヴァには誰が搭乗しているかを、外部から認識できるのではないだろうか。
パイロットのクセ、動き、考えなどは外に表出しているし、さらにパイロットには
固有の音や匂いがあり、それらを嗅ぎ取って、誰が乗っているかを判断できると思われる。

 第18話では、綾波が参号機を見ただけで、トウジが乗っていることを直感できた。
という事は、綾波がトウジの固有運動を認識している証拠である。認知を可能にしたのは、
エヴァ自体の応用力と、綾波がトウジのことをよく知っていたからだ。よく知っていた――つまりは、
綾波がトウジを好きだったという事にほかならない。

 これに対してシンジは、最後までトウジが乗っていたことに気づかない。演出上のことで
あると考えた上でのことだが、シンジはトウジをよく知らないし、トウジの思考パターンや
性格を理解していないのである。だからシンジは、トウジを傷つけてしまった――という結果をまねく。

 この時、実際にはダミープラグが働く。今までのデータから推測すると、ダミープラグには
シンジの思考パターンが入っている可能性が高い。シンジの思考パターンがエヴァを通じて綾波の所に
バンクされているので、シンジの人形(ダミー)を作ることはそれほど難しいことではない。
そして初号機が人形をシンジと認識して作動したと解釈すれば、まったく不自然ではないだろう。

 では、あの狂暴性は何なのだろう。
 あれこそが碇シンジの本性である、というよりほかに適当な表現が見つからない。これまでは
初号機の中にバンクされていたシンジのデータを、OS機能を使って取り出していた。ところが
システムを完全に開放した状態になった時、OS機能が働かず、碇シンジその物が全て曝け出された
といえる。シンジの性格その物が解放されたのだ。

198 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:24:50 ID:???
100ページ

 シンジは、実は残忍で冷酷な少年であった。シンジはトウジを友人だと思い込んでいたが、
彼の本体内部では、トウジを真の友人とは認識していなかった。シンジ自身に対して、
「トウジはどんな男か?」「トウジの事をどれほど知っているか?」と問い掛けてみると、
恐らく何一つ答えられないだろう。こうなると、コンピュータシステム上では到底、
仲間とは認知できないのである。

 ところで、ダミープラグは綾波レイの人格である可能性も少しは考えられる。となると
初号機には綾波レイの人格(性格)が入っていいるという事になる。相互互換テストの時に
データを入れ替えているので、綾波にも初号機は取り敢えず動かす事ができると思われる。

 しかし書き替えはしていないはずだから、綾波がシンジのバンクを動かす事になる。だがやはり、
シンジのデータでシンジの本性が出てきたと考えた方が、演出的にはよいのではないか。

199 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:27:41 ID:???
101ページ 〜 102ページ

想像の脳と記憶の脳

 エヴァの素体からユイのイメージがシンジに送られてくるが、だからといって、
ユイの魂がエヴァの素体の中に入っていると考えるのは短絡的すぎる。
素体は、初め幼く、脳も体もできていない状態からスタートした。その状態で
仮に母親の脳がそこにあったとしても、人格まで母親の物になっているとは考えられない。

 歩けるようになり、脳が脳として機能するようになるまで、半年ぐらいかかっている事を
考えたとき、それが出来上がった時点で、ユイの魂がそこに入っているとは考えられない。
むしろ、シンジの中にある母のイメージがバンクの中に入り込んでいる――つまり、シンジが
勝手に作り上げた母親像ではないか。これは、すり込みに極めて近い物だ。

 母親像は、シンジが創り上げた物だが、ここにはミサトやレイやアスカの存在もちらちらする。
三人を合成したような母親のイメージではないか。もしも、母親のイメージがシンジの内に
伝わって来たのだとすれば、それはシンジ本人の脳細胞や記憶の中に入っているイメージだ。

 エヴァのインターフェイスが、シンジの脳の内に入り込んで、そのデータを引き出していると
推測される。忘れていた母親のイメージをシンジの記憶の底から引っ張り出して来たのではないか。
概念的には、シンジの中にもう一人のシンジがいると考えられる。
 つまり、想像脳と記憶脳という二つの脳が存在するという事だ。想像の脳は、ミサトやアスカから
実在しない母親を作り出し、記憶の脳からは実の母親を抽出して来るのだ。そしてもう一つ。
このどちらの母親像が正しいのかを考えるシンジ自身の脳が存在する。シンジの脳は、
想像の脳・記憶の脳・思考の脳の三つに分かれているのである。これもまた、MAGIシステムの
テクノロジーの応用の一つと言えるだろう。

 ここで一つの疑問が浮かび上がってくる。エヴァの中には、果たして本当に「母」が
いるのだろうか。パイロットを騙して育てさせ、成長した後はパイロットを食べてしまう、
なんて事はないだろうか。

200 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 08:30:57 ID:???
103ページ 〜 104ページ

魂について

 インターフェイスは、父のデータと母のデータ、そして適性があると判断
されると、インターフェイス内で心を象ってゆく。と同時に、体を動かすための技を
自動プログラムしてゆく。一方、ボディを管理するコンピュータはボディを成長させつつ、
心・技・体という形で、より成長発達させていく。こうして心・技・体の三位一体のコアが
形成されるのである。

 コアをパイロットが育てると魂が出来上がる。ゲンドウとユイとは血のつながりが無いので、
育てる事は出来ないのだ。ユイを育てることが出来るのはシンジだけなのだ。
魂のデジタル化を考えるとき、やはり父母両方の魂は不可欠なのではないだろうか。
綾波レイだけになぜ魂が存在するのかを考えると、ユイとゲンドウの両方の魂が介在して
初めてできる物で、ユイだけでは恐らく魂は形成されない。ゲンドウの魂を入れる事によって
初めてコアが形成されるのだ。

 綾波レイのボディを器にしたユイとゲンドウの合同体(のような物)、それがレイなのだ。
 最終段階に近くになったエヴァは、インターフェイスが心・技・体という形に変化(成長)してくる。

 アスカの技、レイの体、シンジの心――この三者が一つになれば、一体のコアとして完成することになる。
しかし残念ながら現実には、この三人は仲がよくなく、なかなか上手くいかない。そこで三人を纏め上げる人物が
必要となる。その人物が、他ならぬトウジである。アスカ、レイ、シンジの人格を模した疑似人格コンピュータの三体を、
トウジ一人で完全コントロールする事ができるのだ。

 トウジはシンジとは友好関係、アスカとは恋愛関係にあり、またアスカとレイにも恋愛信頼関係があることから、
相性は非常にいい。今までのプロトタイプであり、エヴァを作るために様々な鬩ぎ合いや事件もあったが、
最終的に出来上がったエヴァを動かすのがトウジなのだ。

201 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 09:44:11 ID:e1pGFNqv
おっ更新している♪
>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101
>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163>>170-181>>193-200
それじゃ、まとめてあげておくね♪


202 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 10:03:37 ID:e1pGFNqv

>トウジがフォースチルドレンに選ばれたというのも、MAGIがトウジとアスカの相性が良いと
>判断したためだ。つまり二人ともお互いを好きだということさ。

>綾波がトウジのことをよく知っていたからだ。よく知っていた――つまりは、
>綾波がトウジを好きだったという事にほかならない。

おや?LART推奨?実は十年以上前は、この手のカプ厨も少数ではあったけど
存在してたんだよね。ただし主流には結局なれなかったんだけど。ちなみにその
頃のトウジの絡まされ方は、当然相手はヒカリのパターンが多かった。でなければ
ケンスケと組んでの強姦ものが多かったかな。

> シンジは、実は残忍で冷酷な少年であった。シンジはトウジを友人だと思い込んでいたが、
>彼の本体内部では、トウジを真の友人とは認識していなかった。シンジ自身に対して、
>「トウジはどんな男か?」「トウジの事をどれほど知っているか?」と問い掛けてみると、
>恐らく何一つ答えられないだろう。こうなると、コンピュータシステム上では到底、
>仲間とは認知できないのである。

>トウジはシンジとは友好関係、アスカとは恋愛関係にあり、またアスカとレイにも恋愛信頼関係があることから、
>相性は非常にいい。今までのプロトタイプであり、エヴァを作るために様々な鬩ぎ合いや事件もあったが、
>最終的に出来上がったエヴァを動かすのがトウジなのだ。

気になった箇所なのでピックアップ。最近エヴァ板で出没する主張の雛型みたいですね(笑)
まぁ、この著者は「主人公は実はトウジです」と同人誌即売会でも他人のブース前で力説なさって
おられたらしいので(笑)詳細は>>9-10のリンク先。




203 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 10:19:04 ID:e1pGFNqv
>第18話では、綾波が参号機を見ただけで、トウジが乗っていることを直感できた。

17〜18話の流れを見れば、視聴者はシンジ(あとケンスケもかな)以外は全員フォースが
誰かを知っていると分かると思うよ。これを恋愛感情に結び付けようと考えるのは強引過ぎ。
どうしてもトウジがアスカとレイの二人から思われてるようにしたいらしいが、本編の映像
から、そうだと断定するのは普通は無理じゃない?だってそういった演出だってものがない
もの。それこそかなり強引なこじつけをしなくちゃね。

>エヴァの素体からユイのイメージがシンジに送られてくるが、だからといって、
>ユイの魂がエヴァの素体の中に入っていると考えるのは短絡的すぎる。

劇場版まで見たのなら、それで納得しましょう。魂が入ってるのは素体というより
コアだって考えておけばいいんじゃない?


204 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/08(月) 10:27:56 ID:e1pGFNqv
>第参話の中で、ミサトが「出直しだから一度帰れ」といったのは、恐らく
>この初期の時点では、自動書記機能が使えなかったためだ。使徒と戦うのが目的であり、
>その戦いの最中にも関わらず、「帰れ」といわしめたかという疑問は、
>このように考えれば解けるのである。

>参話のあの時点で、敵の動きに合わせてデータを書き換えなければ書けない、と
>ミサトは考えたのだ。ところがシンジは戦いを続け勝ってしまう。つまりこの時点で、
>初号機に自動書記機能が働いたとも考えられるのである。必要だから、進化したのである。

これもだな。あの時ケーブル外れて、あのままだったら活動停止に追い込まれちゃうって
状態じゃなかった?「疑問」じゃねぇよ。撤退を言い出したのはそれが原因って見てりゃ
そう思うだろ?実際にシャムシェルを倒した段階で活動停止しただろ。この点に関しては
新劇場版でも同じ。

それじゃこの後の書き写し期待してるからね♪


205 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:12:36 ID:???
>この著者は「主人公は実はトウジです」と同人誌即売会でも他人のブース前で力説
「作品」であり、書物だから、ビジネスとしての「つかみ」のつもりだったんでしょう。
額面通りに受け取った方がバカです。

>シンジ(あとケンスケもかな)以外は全員フォースが誰かを知っていると分かると思うよ。
ないね。
アスカは、搭乗者は知ってたけど、乗ってることの確認はできなかった。
弐号機が撃破されてからレイが詮索したから、「誰が?」より「乗っているのか?」
こそ重要のはず。
レイが参号機のプラグを観察した行動原理としては、「鈴原くんが不在であって欲しい」
という希望的観測による物でしょう。ところが、乗っていた、と。


>あの時ケーブル外れて、あのままだったら活動停止に追い込まれちゃうって状態じゃなかった?
それだと、トウジケンスケを回収する方が足手まとい。

206 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:18:46 ID:???
>どうしてもトウジがアスカとレイの二人から思われてるようにしたいらしいが、本編の映像
>から、そうだと断定するのは普通は無理じゃない?だってそういった演出だってものがない
>もの。それこそかなり強引なこじつけをしなくちゃね。

『そういう演出』
あるよ。

ミサト 「シンジ君は?」
リツコ 「あの後、レーザーカッターで非常ハッチを切断、強制排除されたらしいわ」
ミサト 「まいったわねぇ…今度は」

アスカ 「ダメかも知れないわね、あの馬鹿。立ち直れないわよ、きっと」
レイ  「…碇君は?」
アスカ 「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ。今頃、夢でも見てんじゃないの?」

ミサトとリツコは、シンジの話題だった。
アスカとレイは、シンジ以外の話題について語らっていた。
そして「碇君は?」と話題を変えたので、それまでの話題はトウジだった事になる。

演出の妙。

アスカの言った、「あの馬鹿。立ち直れないわよ」とは、トウジのこと。
シンジについては、「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ」と、他人事。

哀れ主人公シンジ、二大ヒロインに見限られ、トウジに奪われ、守ってくれるは年増の2人。

207 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:23:10 ID:???
104ページ

 物語では、この時点で主役交代だ。主役はアスカ、レイ、シンジから、リーダーシップの
あるトウジに代わったのだ。そこで初めて、最強のエヴァンゲリオンが誕生する。

 ミサトが、「シンジ君には言い辛いわね」という事からもそれが伺える。シンジの心が
トウジを傷つけ、殺そうとしたのも、主役(縄張り)を取られまいとした事の表れである。

208 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:26:13 ID:???
104ページ 〜 105ページ

ダミープラグ

 第19話で、「レイをベーシックに、ダミーをバックアップ」という場面がある。
これから推量して、ベーシックは明らかにパイロットの思考・動作をインターフェイスに
書き込んである物と思われる。第19話の場面では、レイの思考と動作が書き込まれて
いるのだ。ただし、動作しなかった事について考える必要がある。

 やはり、魂の問題にぶつかってくる。ここでは初号機に、不完全な魂(コア)が
生まれつつあるのではないか。そのために、データを入れただけでは対応しない物と思われる。
それ以前の段階では、データの書き換えだけで大丈夫だったはずだ。これは第6・18話で、
シンジの意志・殺意という性格や自我に関わる物が、初号機に生まれたのが原因だろう。
あるいはレイをシンジと違う人間と認識したのかもしれない。

 素体は、シンジの性格と本性を写し取っており、シンジの側からは理性で狂暴性を抑え込んで
やってきた。しかし、ダミープラグに代わって解放されてしまった時、狂暴なエヴァが生まれて
しまった。

 ところで、ゲンドウに「私を受け入れないのか」というセリフがあるが、これはレイ1が
ゲンドウの思考を取り込んで、ゲンドウ100パーセントになっている状態を示している。
一方、レイ2には、シンジの意志が入り込んでいて、ゲンドウ=レイではなくなっている。
この、ダミーを受け入れない事に対して、リツコと冬月の間に、次のような微妙なニュアンスの
セリフがある。

 リツコ「ダミーを、レイを(受け入れないのね)」
 冬月「(ユイ君)を受け入れないのか」

209 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:29:09 ID:???
105ページ 〜 106ページ

 これは、ダミー(レイ)の中に魂が生まれず、システムとして不完全である事を
意味する。つまり、リツコは人間を創ることに失敗したのである。
 冬月は、初号機に魂が生まれたために、(ユイが)シンジとレイの区別ができるように
なった事を言っている。つまり、冬月の研究は成功したのである。一方、マヤに対しては、
人形のような物に思考パターンを入れたという程度の説明しかなされていないのではないか。
マヤは、人道的に否定するだろうし、複数のレイが存在することを知らされていないのだ。

 ダミープラグは、実際にはレイではなく、シンジの魂が入っているのである。シンジの
思考パターンがレイを通じて入っているという事だ。
 ここでのシンジというのは、レイから見たシンジである。従って、ここではレイとシンジが
擦れ違っている。マッチングしなかったのだ。

 レイとシンジの心が通じ合っていれば、動作したはずである。レイの中にあったのは、
シンジの表層的部分であり、初号機の中に生まれていたシンジの本性とは食い違っていた。
ここで、レイとシンジの関係は破綻している。
 この二つの事から、のちにレイが初号機に乗った時に言った、「私の代わりは他にもいるもの」
というセリフの意味が了解できる。明らかにレイが、シンジやゲンドウとの関係を悪化させて
いるのだ。と言うわけで――
・ゲンドウから見たレイの代わりはシンジ
・シンジから見たレイの代わりはアスカ
・ミサト(ネルフ)から見たレイの代わりはトウジ
・トウジ(クラス)から見たレイの代わりはアスカ
・リツコから見たレイの代わりはゲンドウ父子
 ……と言うように、見る者が変わると様々に変わってゆくのである。つまり、
レイは誰の物でもなく、頼れる者が誰もいない存在である事がわかる。
死を思う心境になるのも当然だ。レイ本人は自分のパーツがあることは
記憶を消されて、忘れてしまっているのかも知れない。また、自分のことを
人間だと思い込んでいるもかも知れない。

210 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:31:43 ID:???
106ページ 〜107ページ

 人間ではない事を、薄々感づいていたかも知れないが、その後の爆発の時に
死んでも不思議はなかったのに、死ななかった。

 そこでレイは、「まだ、生きてる」

 死にたいが死ねない自分。自分の命(存在)には自由さえもない。死んだと
思っても、再びゲンドウに生き返さされてしまう。恐らくここでレイは、
自分が人間でないことに気付いているだろう。そして自由になりたい、
自分の意思で行動したい、と悩むことになる。

 こんなレイの中に、三つの意志が入っていた。一つは、レイ自身の意志。
もう一つはシンジの意志、そして、アスカの意志。アスカの意志については、
レイが「心を開かなければエヴァは動かない」とアスカに語ったシーンから、
レイがアスカの心を読んでいる事がわかる。レイの中に入っているのだ。

 第23話に、この三つの意志を言わしめたレイの行動がある。
 「シンジと一緒になるくらいなら死んだ方がマシ」という物だ。
 これは、レイの中の、レイの意志で考える、自分の意志で死にたい、
シンジの意志で考える自分で自分を愛したい、アスカの意志で考えるシンジは嫌い、
という三つの意志が多数決を取って、シンジを否定したものである。
「碇君とひとつになりたい?」「ダメ」

 第19話でシンジは、「僕はエヴァンゲリオン初号機のパイロット碇シンジです」
と言っている。
 初めてのシンジ自己主張だ。シンジの自我が形成されてきたのだ。しかし
この言葉は、「僕はエヴァンゲリオンです」と言っているのと同じ意味を持つ。
素体側から見ると、エヴァの一体化を望んでいるのだ、と受け取れる。それで
エヴァはシンジと同化したのだ。言い換えると、エヴァの能力である
相手の能力・意思を受けて実行するという事を、シンジに対して行ったのである。

211 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:34:54 ID:???
107ページ 〜 109ページ

シンジと素体との会話

 初期段階での素体は、外部との意志の交換はできないが、パイロットが夢を
見ているような状態の時だけは、会話が可能だ。素体は目覚めたばかりの状態にあり、
最初の会話は「あなたは誰?」「私は誰?」といった、お互いの確認程度の内容に
らざるを得ない。シンジがしっかりと自分を認識できていないから、まともな会話に
ならないのだ。

 母と子として見た場合、シンジが自らの意志で行動を起こして、自立しようとした
事件である。この時、「母」である素体は自立を促すために、「子」であるシンジを
助けようとしなかった。会話はここで、「外に出るのか、内に留まるのか」といった
ニュアンスの物になっている。これに対するシンジの答えは、「母さん、助けて」。

 素体には母性本能が働き、シンジを助けることになる。この時、素体がレリエルの
「ディラックの海」の能力を身につけていた事は言うまでもない。
虚数空間を中和し、破壊したのだ。

 シンジの性格を受け入れた素体は、それを自分の体の一部として認知し、同化する。
同化した素体と、シンジは再び会話をする。素体は完全な大人の人格をもって会話する。
明らかに、そこでは親子の会話である。それまでは、幼い素体が子で、シンジが親であった。
ここで、立場は逆転することになる。「母さん、助けて」とシンジがいった事で、
素体が上位に立ったのだ。大人になった素体は、シンジの自立を促すために、
彼を追い出すことになる。

212 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:35:52 ID:???
107ページ 〜 109ページ

 覚醒した初号機は、パイロットと一緒にいる必要がなくなった。
親としての自覚が生まれたために、子を追い出すことになったのだ。

 第20話の、シンジとエヴァとの会話の中で、初号機の中に「敵」という概念が
発生する。シンジにとって「敵」とは、自分のテリトリーを侵す物である。
外部から近づいて来る物、自分の心の中に入ってくる全てが敵なのである。
これに対して「味方」は自分自身を、守ってくれる母エヴァだけだ。

 つまり、友人、仲間もシンジにとっては敵だという矛盾があるのだ。これが、
彼自身の中に違和感なく同居している。が、これは明らかに「逃げ」である。
第18話で、トウジを殺そうとした事実を考えてみて、参号機もトウジも自分の
テリトリーを侵す「敵」だった。

213 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:38:20 ID:???
109ページ

分裂する母親

 第16話の中にあることだが、子供には良い親と、悪い親というのが存在する。
それまで、子供にとって母親には良い部分しか存在しなかったが、ある時、
母親には悪い部分もあることを知って、より成長していくという事である。
優しい母親は、叱ることもある事も認めて、成長するのだ。

 物語上では、母であるエヴァが、子であるパイロットに助けを求められた時に、
助ける母(良い母)と、助けない母(悪い母)との両面を持っている。逆に、
エヴァの側から見ても、良いパイロットと、悪いパイロットが存在する。
それまで、エヴァは良いパイロットの言う事を聞いて動くと、酷い目に遭うと分かった
エヴァには、やがて自我が生まれてくる。パイロットの言う事をを聞いてばかりしていては
いけないのだと、気付くのである。

 このことは第19話の中で、レイも、ダミープラグも否定するという行為につながっていったと
考えられる。良いパイロットと、悪いパイロットの区別がつくようになって、
シンジと別の者の区別がつくようになっていったと考えられる。さらに、エヴァが発達していけば、
シンジ本人を否定する可能性もある。第22話で、弐号機がアスカを否定したことも関連付けて考えると
面白いだろう。

214 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:40:03 ID:???
109ページ 〜 110ページ

巣立ち

 シンジが逃げていた現実は、親子、友人、恋人、学校である。エヴァの中は、
これら全てを無視できる、シンジが望んだ世界だ。そして、エヴァンゲリオンの
世界が終局を迎える。そこは、逃げ場ではあったが、いい事はなかった。
そしてシンジは、自分でケリを付けなければならなくなった。
パイロットをやめるにしろ、続けるにしろ、その後はどうするか。
自ら望んでやってきた事を、どうして他人に納得させて、ケリをつけるか。
他人が認めなければ、答えにはならない。
それには、新しい自分の世界を創らなければならない。

 人造人間エヴァンゲリオンとは、自分で考え、自分で行動する生き物だった。
 本来、魂のないエヴァには、サルベージされた人の魂が、
いわば胎児の状態にまで還元されていて、パイロットが母の魂を育てていたのだ。
そして、エヴァは血の繋がった人間でなければ、育てることはできないのだった。

 エヴァの中にいる人の魂は、いわばコアの中に寄生しているのだった。
そしてエヴァの素体は、パイロットに母のビジョンを見せることで、
自分が母親だと騙して、身を守っていたのだ。

 そして、成長して自我が目覚めたエヴァの素体は、不要になったパイロットを
追い出してしまうのだった。
 エヴァは、パイロット次第で、人類を救う神にも、人類を滅ぼす悪魔にもなるのだ。
 自分の敵は人間だ、という概念が発生したエヴァンゲリオンは、人類の味方をするだろうか?

 エヴァンゲリオンが、人類の天敵でないと、誰が言えるというのだろうか。

215 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 03:13:49 ID:/8vhGtG8
>「作品」であり、書物だから、ビジネスとしての「つかみ」のつもりだったんでしょう。
>額面通りに受け取った方がバカです。

では評判をちょっと見てみようか。

三目】エヴァ同人での被害を語る【ゲンドウ】
1 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/06/17 21:37 ID:sKnk5QmW

エヴァ同人全盛期の頃、サークルもちの人は一度は遭遇したであろう、三目ゲンドウ。
サークルに挨拶と称して15分近くわけのわからない無駄話を延々と語り、
果てには自分で出した本まで売りつけてくる。

あの頃を思い出してみようじゃないか。

3 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/06/18 02:32 ID:LoSK4A6M
コミケ505ジャンルには毎回登場。
要注意。

僕はSCCで1時間30分話につきあわされた
あげくに、水上バスで浜松町までついてきた。

浜松町の混雑でうちのサークルメンバー
がはぐれたあげくに、設営関係の紙袋
の底が抜けたので、なんとか巻くことに成功。

4 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/06/18 18:21 ID:1a1NJN/d
4年ぐらいやってたが会った事ない・・
うちがヘタレすぎたか?

216 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 03:16:03 ID:/8vhGtG8
5 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/06/19 07:07 ID:o7mm1W9m
>1-4
リソースの有効利用のため、
とりあえず↓こっちでよろしく!
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1017713146/l50
困った参加者が来るサークル悩み相談

6 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/06/19 21:20 ID:UANKz7E+
>>5
コミケで良く遭うからここでもいいべ。
つーか>>5はかちゅ使え!

7 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/07/06 21:03 ID:zaeNnfaD
まだあいつ生きてるんだ…。かなり営業妨害されたからなぁ…。

8 名前: 名無しさん@どーでもいいことだが。 投稿日: 02/07/06 21:05 ID:nnF3KIDR
そんな奴が生息してたのか
詳しい話を聞かせろ

217 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 03:17:05 ID:/8vhGtG8
9 名前: 7 投稿日: 02/07/06 21:13 ID:zaeNnfaD
>>8
詳細は>>1参照で。
うちは30分以上粘られたけどね…。
ゲンドウのコスプレでサークルに近寄ってくる。
延々とエヴァの薀蓄たれてきて、営業妨害してくる。
最後には自費出版(商業ベースで出したらしい)自分の本を2000円くらいで売りつけてきたな…。

元祖うぐぅちゃんかも(w

どうも一人や二人じゃないね、15分以上話を聞かされた挙句、本を売りつけてこられたのって。
少なくとも『逆襲のエヴァンゲリオン』は商業ベースで出されているので、何年も経ってから
同人誌即売会で上に挙がってる様子で売りつけようとしているんだから。これじゃ「ビジネス
としてのつかみ」とか「額面通りに受けとった方が馬鹿」とかは、苦しい言い訳になるよ。

218 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 03:28:50 ID:/8vhGtG8
>物語では、この時点で主役交代だ。主役はアスカ、レイ、シンジから、リーダーシップの
>あるトウジに代わったのだ。そこで初めて、最強のエヴァンゲリオンが誕生する。
> ミサトが、「シンジ君には言い辛いわね」という事からもそれが伺える。シンジの心が
>トウジを傷つけ、殺そうとしたのも、主役(縄張り)を取られまいとした事の表れである。

18話を見てシンジがトウジを殺そうとしたと主張するのは、特殊な能力を持った日本人かよほど
読解力がないかだが、少なくとも彼は自著でこう主張してるよね。他人のブース前で行商の時に
こう言ってても何の不思議もない。

>それだと、トウジケンスケを回収する方が足手まとい。

それこそ、シンジとトウジ・ケンスケの中が前進していく上では不可欠の演出だったと思うが?


219 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 03:40:26 ID:/8vhGtG8
>ミサトとリツコは、シンジの話題だった。
>アスカとレイは、シンジ以外の話題について語らっていた。
>そして「碇君は?」と話題を変えたので、それまでの話題はトウジだった事になる。
>演出の妙。
>アスカの言った、「あの馬鹿。立ち直れないわよ」とは、トウジのこと。
>シンジについては、「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ」と、他人事。

俺は強引なこじつけがないとって書いただろ。それにエヴァ自体にどうとでも取れる演出が多いとも。
これはそのどうとでも取れる点を、ある目的のために強引にこじつけてる一例だよ。そっちの主張どおり
なら本編でも、その後お前さんの言うとおりの展開にならないとおかしいが、実際にはトウジは18話以降
フェードアウトしてしまった。

>哀れ主人公シンジ、二大ヒロインに見限られ、トウジに奪われ、守ってくれるは年増の2人。

ほら、これが最近エヴァ板で出てくる電波さんの言ってる事そのものだって(笑)
普通の日本人には意味不明の主張なんだから♪


220 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 03:46:09 ID:/8vhGtG8
>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163>>170-181>>193-200>>207-214
よし、書き写してくれた分をアップ。それから、著者の評判に関しては尻拭いする
必要はないよ。お前さんは別人なんだろ?それじゃこの後の更新を待ってるからね♪


221 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 03:56:44 ID:???
つうか製作者側からの公式設定と食い違ってる時点で語る価値ナシだろ

製作者側の公式設定>>越えられない壁>>ファンの妄想・考察

222 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 07:45:24 ID:KwZacNQ5
よく既成事実のようにいわれてるけど、「公式設定」って何よ?
庵野はあれこれ言ってるけど、エヴァの謎や疑問の核心に迫る
明確な発言はほとんどない。
それ以外のスタッフの発言や角川やクロの記述を公式とするのも
矛盾があって認めにくいぞ。


223 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 08:00:01 ID:???
公式のソースがあって矛盾無く一貫してるものまで俺論でひっくり返せるわけ無いだろ、アホか

224 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 08:21:48 ID:???
>では評判をちょっと見てみようか
曲がりなりにも、肩書きは商業デビューした作家。
かたや批評してるのは、アマどまりの同人(オタク)や、それ以下の素人。

>それこそ、シンジとトウジ・ケンスケの中が前進していく上では不可欠の演出だったと思うが?
結果論だね。
シンジは、エヴァやネルフから逃げたんじゃなく、ミサトから逃げた事を、ミサトは自覚してない。
シンジが街を出ようと決めたのは、ミサト(ネルフ)が嫌になったからであり、トウジは勝手に責任を感じてる。
そしてケンスケは、「ふーん。ミサトさんね」と、本当の理由を知っているが、トウジに言わないでいる強かさ。

>それにエヴァ自体にどうとでも取れる演出が多いとも。
これは、制作側の謙遜に端を発っする噂の独り歩きだから、それは違う。
「視聴者が各々、好きに解釈できるような作品にしたい!」とのスローガンを
発表前に掲げられてたならともかく、終了後に言われたのならそれこそ迎合。

>実際にはトウジは18話以降フェードアウトしてしまった。
流石に、文字通り主人公に挿げ替えると、ファンが離れるからね。グッズとか。

>「公式設定」
ファンとやらが、あまりにもヒステリックに「これはこう」と定着させてしまった事と、
製作サイドの煮詰めが甘かったために、迎合せざるを得なかった結果論。でしょ。

>それ以外のスタッフの発言や角川やクロの記述を公式とするのも矛盾があって認めにくいぞ。
>公式のソースがあって矛盾無く一貫してるものまで俺論でひっくり返せるわけ無いだろ、アホか
いや違う。「公式設定」と冠した著作物でも、それがゴーストが書いた物なら「真実」
じゃないし、しかし「公式」ではある。ゆえ、公式という言葉にエネルギーはないし、
議論の引き合いに出すほどでもない。
「だって公式で言ってるだろ!」ほど、怪しくて、モロくて、カッコ悪い発言はない。

225 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 11:41:29 ID:/8vhGtG8
>曲がりなりにも、肩書きは商業デビューした作家。
>かたや批評してるのは、アマどまりの同人(オタク)や、それ以下の素人。

どんな作家にもアーティストにもプロスポーツ選手にもファンはいるよね。
好き勝手に批評するのは、それこそ素人が圧倒的に多い。悪いけど二次創作作家の
中には、これよりは説得力のある世界設定・人物設定に改変する人が多いよ。
それに同人誌即売会で売りつけようと他人のブース前で売りつけようとしてたとの事
だから、これは説得力がないな。因みに大学教授の肩書き持った論客でも「アポロは月に
着陸してない」なんて主張の本を書いて笑い者になってしまうんだよ(笑)
つうか皆、ブース前に居座られて迷惑だったって言ってるんじゃない(笑)

>シンジが街を出ようと決めたのは、ミサト(ネルフ)が嫌になったからであり、トウジは勝手に責任を感じてる。
>そしてケンスケは、「ふーん。ミサトさんね」と、本当の理由を知っているが、トウジに言わないでいる強かさ。

そりゃ、洞察力はあるって設定のキャラにしてあるわけでしょ。これも脳内改変の疑いが濃厚な内容。シンジの家出は
直接的にはミサトとのイザコザが原因だが、根っこは違うと思うよ。
これに答えてくれると嬉しいな♪

226 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 11:49:50 ID:/8vhGtG8
>これは、制作側の謙遜に端を発っする噂の独り歩きだから、それは違う。

誤解しているみたいだから、言っておこう。それは本編見てたときからの
俺の意見。演出と言うより台詞回しの方なんだろうけどね、多分。それに
政策側は謙遜なんかしていたかな? 庵野に限って言えば、言うことがコロコロ
変わっていて、まともに聞けたものではなかった覚えが…

>「視聴者が各々、好きに解釈できるような作品にしたい!」とのスローガンを
>発表前に掲げられてたならともかく、終了後に言われたのならそれこそ迎合。

>ファンとやらが、あまりにもヒステリックに「これはこう」と定着させてしまった事と、
>製作サイドの煮詰めが甘かったために、迎合せざるを得なかった結果論。でしょ。

それと読み比べてみたけど、これ矛盾してない?結局、製作者側は迎合したのかしてないのか?

227 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 11:59:36 ID:/8vhGtG8
>流石に、文字通り主人公に挿げ替えると、ファンが離れるからね。グッズとか。

その見解だと、お前さんの主張は実際の「新世紀エヴァンゲリオン」の中では起こらなかった事
になってしまうんだな、これが。つまりそんな設定も場面もどこにもないから脳内妄想に過ぎない
となってしまう訳だ。二次創作の中ではアリだろうが、本編はこうですと言い張る根拠にはならない。
ついでに最終話の一話前で主人公を死なせた「仮面ライダー龍騎」っていうのもある。
あっちはしっかり人物の描き分けが出来ていたと思うぞ。

228 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 12:04:49 ID:/8vhGtG8
>いや違う。「公式設定」と冠した著作物でも、それがゴーストが書いた物なら「真実」
>じゃないし、しかし「公式」ではある。ゆえ、公式という言葉にエネルギーはないし、
>議論の引き合いに出すほどでもない。
>「だって公式で言ってるだろ!」ほど、怪しくて、モロくて、カッコ悪い発言はない。

言わんとする事は半分くらいは同意する。しかし本編とあまりに食い違う内容の妄想を
事実はこうだと強弁するのは、まったく別の話なんだよ。でもあまりこれ言うとスレが
白けそうだから、ほどほどに止めとくね(笑)
それじゃ、更新期待しているからね♪




229 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 17:08:47 ID:???
公式で矛盾もして無いものを、俺の意見と違う公式は認めない!公式に力は無い!というほど、
電波と分かりやすいの発言は無い

230 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 21:29:13 ID:???
それはどうかな?

古の聖書の中にも、矛盾点はあるし、それを本気で否定する学者もいる。
信者も信者で、こじつけ解釈しようとする。
聖書自体も重版のたびに移ろうし、だから「原理主義」が沸く。

231 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 21:50:38 ID:???
聖書www

232 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 21:58:50 ID:???
歴史があり、信者が史上で1兆人を超え、もっともポピュラーであり、ギネス記録保持でもある、
ただそれだけの引用

233 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 22:02:39 ID:???
その聖書とやらで例えると
聖書を元に新しい解釈を発表したが
聖書の関係者や信者や研究者からは
ほとんど賛同を得られずって所か…


こんなのは時がたてば淘汰されるだけだよな

234 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 22:05:06 ID:???
聖書云々とエヴァ本編とその解説との違いも分からないとは、
さすがだわビリー

235 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 22:08:23 ID:???
>>217
逆襲のエヴァンゲリオンの著者について、
知ってる事まとめて教えてくれんか
誇張とか感想抜きで

236 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 22:09:57 ID:???
つうか原作者(と言って良いのかどうかはともかく)が既に死んで
原作者とほぼ無関係と言っていいくらい離れた後世の人間が加執修正してるようなものと

原作者と関係者が生きて後からこうだったと補足説明してるものを一緒くたに扱うな

237 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 22:13:53 ID:???
後からの説明だけでも無いしな
ま、どうせ何言っても理屈は通じないんだから、
適当にオチして笑っとくのが吉

238 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 03:27:20 ID:JNfaxrsK
>>235
http://choco.2ch.net/doujin/kako/1024/10243/1024317429.html

今のところ、著者に関しての情報というのが色々出てたのは見つかったのでこれだったな。
後は>>2の直リン。『逆襲のエヴァンゲリオン』の裏表紙には著者の写真が載っていて、
そこでは本当に言動のコスプレしてたし、「亜空間コーディネーター」とか自称していた。
「亜空間コーディネーター」とやらが、一体どういうものなのかは全然分からんが。
元は音楽関係の人間と言っていた点も合致しているし、同人誌即売会に出没していた三目ゲンドウ
というのは『逆襲のエヴァンゲリオン』の著者で評判はこんなのだったと判断していいんではないかと。


239 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 03:36:38 ID:???
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/689
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/706
706 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 17:15:52 ID:???
>>689
どっちもシンジのことですな

>>703
てかこれ、確実にビリー先生だろw
>>675とかモロに(ビリー先生のサイトってまだあるん?)

それと675は↓の電波本スレの人のレスなわけだが・・・
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1219522294/206

おかしな人が何人かいると思ってたけど、
ビリー先生=このスレの電波=逆襲の〜スレのの人(=多分著者)
なのかも知れんwこえー

上のスレで気になる箇所があったので貼っておくね。

240 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 03:42:54 ID:???
689 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 09:06:16 ID:???
>単にレイはシンジの様子を知らなくて、シンジのことを語るアスカに「碇君(の状況)は?」
>と聞いただけかと。

アスカのセリフ(その語り口)は、どう説明する?

アスカ 「ダメかも知れないわね、あの馬鹿。立ち直れないわよ、きっと」
アスカ 「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ。今頃、夢でも見てんじゃないの?」

前者は、「立ち直れないだろう」
後者は、「怪我はしてないんだし」

この対象が、「どちらもシンジである」とは言わせないよ。

確かに>>206と一緒の主張だよな。解釈の仕方が同じ。果たしてこの通りなのか?

241 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 03:50:29 ID:???
その689持ち出すまでもなく、向こうの675は>>205そのままだろ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/675

自分の意見として貼ってそのまま主張を続けてるし、
文章の書き方も態度も同じだし、どう見ても同じ人
万一別人と主張しても(多分しないと思うけど)騙されるやついねーよ

242 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 03:54:54 ID:JNfaxrsK
>>239-241の通りだったら、それこのスレ的には願ったり適ったりなんだけどな(笑)

243 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 11:40:09 ID:JNfaxrsK
エヴァの謎・疑問はここで聞け! −65−
675 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:19:36 ID:???
ミサト 「シンジ君は?」
リツコ 「あの後、レーザーカッターで非常ハッチを切断、強制排除されたらしいわ」
ミサト 「まいったわねぇ…今度は」

アスカ 「ダメかも知れないわね、あの馬鹿。立ち直れないわよ、きっと」
レイ  「…碇君は?」
アスカ 「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ。今頃、夢でも見てんじゃないの?」

ミサトとリツコは、シンジの話題だった。
アスカとレイは、シンジ以外の話題について語らっていた。
そして「碇君は?」と話題を変えたので、それまでの話題はトウジだった事になる。

演出の妙。

アスカの言った、「あの馬鹿。立ち直れないわよ」とは、トウジのこと。
シンジについては、「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ」と、他人事。

哀れ主人公シンジ、二大ヒロインに見限られ、トウジに奪われ、守ってくれるは年増の2人。

これか。

244 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 11:41:46 ID:JNfaxrsK
【語れ】『逆襲のエヴァンゲリオン』スレ【笑え】
206 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 00:18:46 ID:???
>どうしてもトウジがアスカとレイの二人から思われてるようにしたいらしいが、本編の映像
>から、そうだと断定するのは普通は無理じゃない?だってそういった演出だってものがない
>もの。それこそかなり強引なこじつけをしなくちゃね。

『そういう演出』
あるよ。

ミサト 「シンジ君は?」
リツコ 「あの後、レーザーカッターで非常ハッチを切断、強制排除されたらしいわ」
ミサト 「まいったわねぇ…今度は」

アスカ 「ダメかも知れないわね、あの馬鹿。立ち直れないわよ、きっと」
レイ  「…碇君は?」
アスカ 「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ。今頃、夢でも見てんじゃないの?」

ミサトとリツコは、シンジの話題だった。
アスカとレイは、シンジ以外の話題について語らっていた。
そして「碇君は?」と話題を変えたので、それまでの話題はトウジだった事になる。

演出の妙。

アスカの言った、「あの馬鹿。立ち直れないわよ」とは、トウジのこと。
シンジについては、「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ」と、他人事。

哀れ主人公シンジ、二大ヒロインに見限られ、トウジに奪われ、守ってくれるは年増の2人。

なるほどそのままだな。降臨期待age

245 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 14:33:17 ID:???
なんでこんなにトウジにいれこんでるのかわからん
自己投影の発露なのか、他とは違う新説を立ち上げたいのか
どちらにせよ馬鹿馬鹿しい

246 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 17:00:21 ID:???
シンジに入れ込む方がヘタレしょ
女に優しくないし、へらへら薄っぺらいし

247 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 17:17:33 ID:???
入れ込むのと虚偽を訂正するのは違うぞ

248 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 17:37:25 ID:???
246アホすぎるが釣りなのか

249 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/10(水) 22:41:16 ID:0fMZrftm
バカばっか・・・

250 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/12(金) 17:56:51 ID:wx5bYc/1
>>245
多分後者。一つだけ注意しておくべきは、新説って言っても十年以上前に唱えられてた説
だってことだなwそれが最近になってエヴァ板に出没する電波さんの言ってる事を見ると
『逆襲のエヴァンゲリオン』の主張をそのまま流用してるかのような代物なんだ、これが。
解釈の仕方から垣間見える思考回路もそっくりなんだよねw文体もよく似てるし。

251 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/12(金) 19:13:20 ID:???
他人を出汁にして自分の妄想を広げるというのはエヴァヲタの特徴だけど
ビリブ社長さんは昔から変わらんねえ。
もしかして、トウジのキャラハンをやろうとする前振りかい?


252 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 03:46:18 ID:f+Z5L38g
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/709-711
709 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 19:01:36 ID:???
>>707
【解説】ビリービリーヴ【考察】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1162210414/

2006年の夏頃にサイト開設?エヴァ板の質問系のスレにURLが貼られる
そのあまりのデムパな内容に一部の住人の間で話題になる
その後専用スレが立ち、本人と思われる人物が降臨
様々なスレで日夜、電波な解答と名言を残すが、突如として消える
そして、再び現れたのだった

710 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 19:12:36 ID:???
10歳の頃に辞書を丸暗記しただとか
授業中に教師を論破しただとか
聞いてもいない話を脈絡もなく話したり
とにかく自分を凄い奴に見せようと必死な奴だった記憶がある
しかもそれらの自慢を証明する根拠が
つくならもっとマシな嘘をつく、だから嘘じゃないというよく分らん根拠だったな

711 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/09(火) 19:47:36 ID:KwZacNQ5
それ以前に渚カヲルを初めとする初期キャラハンや三菱自動車社員と言った
コテハンを掛け持ちしたが、最後に正体をバラしてヒンシュクをかった。
他板では日本生命の宇野社長を名乗り、一般には「社長」で通っていた。
エヴァ板キャラハンのオフ会で知り合った相手とヒモ同然の半同棲生活を送るが、
結局捨てられて、2chのメンヘル板にしばらくいた。
ちなみにビリーが社長だと看破したのは俺だよ。

ビリーとか社長とか言うのは、こういうやつだと思っておいていいのか?

253 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 04:05:34 ID:f+Z5L38g
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/694
これも『逆襲のエヴァンゲリオン』に出てくる主張に酷似してるんだよな〜
少なくとも『逆襲のエヴァンゲリオン』の著者と思考形態が同一だw
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/722
>>224で彼が反論していることはこれと全く同じ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/724
これも『逆襲のエヴァンゲリオン』を読み進めると、出てくる主張と一緒か
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215351091/716
>>50で彼が反論した際に言い出したのが、これだったなw
>>47で指摘した事に対して、これだから意味が通ってないが…

254 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 04:14:18 ID:f+Z5L38g
このスレで書き写ししていた人物=謎スレに居座ってた人物は間違いないと思うが、
謎スレの706が言うように

このスレで書き写ししていた人物=謎スレに居座ってた人物=『逆襲のエヴァンゲリオン』の著者

になるのか?確かに著者なんだろうなという反応をしてるんだよね(笑)
>>239-244以降、出てくる気配がないしw

255 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 16:56:03 ID:???
このスレ面白いなw


>前者は、「立ち直れないだろう」
>後者は、「怪我はしてないんだし」
>この対象が、「どちらもシンジである」とは言わせないよ。

これって国語力の問題だろ?
「立ち直れない」の主語や、修飾してるはずの部分をどう取るべきかっていう
なぜトウジと取るのか甚だ疑問だ



256 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 17:11:28 ID:f+Z5L38g
>>255
彼に言わせると直後にレイの「碇君は?」という台詞があるかららしいですよ(笑)
国語力だけに問題を止めて置くべきかどうかは不明ですが(笑)
おそらくは主張したいことがトウジ主人公論だから、意識しなくてもこんな珍解釈に
なってしまうんでしょう(笑)あの時はトウジは片足切断の重傷で後者に当てはまるはず
がないんだけどね(失笑)

それにしても謎スレでこちらと同一人物だと見抜かれて以来、本当に来なくなったな
あちらにも現れてはいないしw
書き写しはまだ残ってるよ♪

257 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 17:13:36 ID:???
>>246はトウケツでしょ

258 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 17:20:35 ID:f+Z5L38g
>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163>>170-181>>193-200>>207-214
ここまでが書き写された『逆襲のエヴァンゲリオン』の内容。
しかし、あれ以降来ないとは…もしかして>>215-217の辺りがまずかった?

259 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 17:33:41 ID:???
>なぜトウジと取るのか甚だ疑問だ

それは、お前が作家じゃないからさ
ユーザー止まりの消費者は、お金を払ってくれて、話題性を口コミで広めてくれるだけでいい。
本気で作家に構ってもらえると思ってるのかね?

アニメ脚本家といえど、小説家と同等の腕と、野心をもってるんだよ。

>前者は、「立ち直れないだろう」
>後者は、「怪我はしてないんだし」
>この対象が、「どちらもシンジである」とは言わせないよ。

アスカの口を使い、「立ち直れない。あのバカ」と言った後、
「怪我はしてないんだし。そのうち気付くわよ」と、到底対象が同一とは思えない、
もといそんな連続性の欠如したセリフなど、監督やコンテのチェックを受けるに決まってる。
いや、現場とはそういう物だ。一人で作ってるんじゃない。株式会社が生産してるんだ。

不服は?

260 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 17:34:08 ID:???
ああそうか!
「碇君は?」の台詞をレイが話題を変えたと取ったのか

アスカがシンジについて
「ダメかも知れないわね、あの馬鹿。立ち直れないわよ、きっと」
と具体的なことを言わないので、レイがシンジの具合というか現状について聞きなおし
アスカが「怪我はしてないんだし、そのうち気付くわよ。」と返した

という風に俺は取ってたが

261 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 17:38:23 ID:???
>>259
>連続性の欠如したセリフ

ちょっと考えれば分かると思うが、「立ち直れない」という台詞は
「(精神的に)立ち直れない」て意味で使うだろ
連続性に問題は無いよ

262 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 17:51:18 ID:???
>「怪我はしてないんだし。そのうち気付くわよ」と、到底対象が同一とは思えない、
>もといそんな連続性の欠如したセリフなど、監督やコンテのチェックを受けるに決まってる。

その理屈なら
チェックを受けたうえでこの台詞になってる→連続性にもちろん問題など無い→当然両方ともシンジについての台詞
ということになるがw


263 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 18:25:56 ID:f+Z5L38g
>本気で作家に構ってもらえると思ってるのかね?

さて、その作家というのが誰だ?って話だなw悪いけど『逆襲のエヴァンゲリオン』の著者の
事を言っているのなら、今までに言ったとおり二次創作作家の中にもずっと上手な人達が五万
といるよ。それに>>255が突っ込んでいるのは、謎スレでの書き込みであり、このスレの書き写し
ではなかったりするんだな。でもその反応と言葉だと

このスレで書き写ししていた人物=謎スレに居座ってた人物=『逆襲のエヴァンゲリオン』の著者

だったと思われちゃうよ(笑)
それなら、そろそろ書き写し再開してくれないかね♪





264 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 20:17:34 ID:???
>>260
君に限らずそう取るわな

>>261
教えずに眺めてる方が面白かったのにw

265 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 22:33:10 ID:???
>「碇君は?」の台詞をレイが話題を変えたと取ったのか
そうだ。

>>260-264
は、
「今度こそ立ち直れない」 ← シンジの精神面
「そのうち気付くわよ」 ← シンジの肉体面
と見てるのか?
んなアホな。

ならばレイの「碇君は?」は要らないし、
もしもこれが許可のもとのセリフなら、政策の首脳陣は無能になるな

それでいいなら、それでいいけど

266 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 23:05:58 ID:f+Z5L38g
>>265
今更ながらだが、お前さんの読解力を思い知らされる(笑)

>ならばレイの「碇君は?」は要らないし、
>もしもこれが許可のもとのセリフなら、政策の首脳陣は無能になるな

それも>>260の取り方で普通に納得できるわwむしろ
「今度こそ立ち直れない」 ← トウジの肉体面
「そのうち気付くわよ」 ← シンジの肉体面
だなんて考えるやつの方が脳の回路のおかしいあほでしょ

大体、許可のもとの台詞もなにも、自信満々に引き合いに出したのはお前さんだよ?
それに>>263だと突っ込んでる所は別の箇所なんだけど?

267 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 23:16:43 ID:???
読解力というより妄想力

あまり突っ込むのもどうかと思うがな
ほっといてムチャ解釈書かせるほうが見てて面白い

268 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 23:18:28 ID:f+Z5L38g
それから
>なぜトウジと取るのか甚だ疑問だ
に対して
>それは、お前が作家じゃないからさ
>ユーザー止まりの消費者は、お金を払ってくれて、話題性を口コミで広めてくれるだけでいい。
>本気で作家に構ってもらえると思ってるのかね?

>アニメ脚本家といえど、小説家と同等の腕と、野心をもってるんだよ。
返したレスがこれという事は、お前さん自身は自分を作家と自認していると
受け取っていいんだな?>>255は製作スタッフを揶揄してる訳じゃないし、
当然お前さんの書き込みの事について書いている。これは分かるよね?

で、早いところ書き写しを再開していただきたいのですが♪

269 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 23:21:15 ID:f+Z5L38g
>>269
彼が書き写し再開してくれりゃ、それでOKですよ(笑)
だって今のところ、『逆襲のエヴァンゲリオン』そのままの解釈ですもの(笑)

270 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/13(土) 23:22:52 ID:f+Z5L38g
×269
○267

271 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 00:08:06 ID:???
自分は作家だから、どちらでも良いんだよ。
「勉強になった! そういう手法があったのか!」 と、それが例え、読み取り間違いに
端を発していたとも。
結果 あとで自分の作品に反映させればそれでいいんだから。

>今更ながらだが、お前さんの読解力を思い知らされる(笑)
>それも>>260の取り方で普通に納得できるわwむしろ
〜だなんて考えるやつの方が脳の回路のおかしいあほでしょ

褒め言葉にしか聞こえないんだ、これ。
普通と違う感性の持ち主‥あまり気分を害することはない。
気持ちよく受け取っている。


ついで、エヴァに (自分が) 見た「伏線の妙」 について ↓

272 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 00:19:39 ID:???
加持は 「人を殺すくらいなら自分が死んだほうがいい」 派
ミサトは 「生きる為には他人を殺してで仕方がない」 派

第18話で 加地と床を一緒にしたシンジは、感化を受ける。 そしてバルディエル戦で、
「お前が死ぬぞ?」
「いいよっ、人を殺すよりはいいっ!」 と問題発言。

使徒ならいくらでも殺せるけど、人は殺せないのがシンジ。まるで、動物虐待者の意見だ。
人殺しは怖くて出来ないけど、動物虐待ならできる。 劇場版26話で、ラク書きがでた。
・犬をバラした絵
・魚の頭部を浸けた瓶

加持は、人を殺してまで生きていたくはないから、銃は撃たないし、
自分の自殺も他人にやらせた。
これに カヲルがダブっていた。
「…カヲル君(加持さん)が、好きだって言ってくれたんだ…僕の事。初めて…
初めて人から、好きだって言われたんだ。…僕に似てたんだ。…綾波(父さん)にも。
好きだったんだ…。生き残るなら…カヲル君(加持さん)の方だったんだ。
僕(ミサトさん)なんかより、きっと…彼の方がいい人だったんだ。
…カヲル君(加持さん)が生き残るべきだったんだ…」
「違うわ。生き残るのは、生きる意志を持った者だけよ。…彼(加持君)は死を望んだ。
生きる意志を放棄して、見せ掛けの希望に縋ったのよ。シンジ君(私)は悪くないわ…」
「冷たいね。ミサトさん(葛城)」

シンジの言葉は そのまま加持の言葉になる。
ミサトの発言は、シンジではなく、加持に向いている。
ミサトは、自分(ミサト)を捨て、死ぬ事で勝ち逃げした加持が憎い。
しかも、
「他に36の手段を講じて君に送っているが、恐らく届かないだろう」
のオマケつき。ミサトは賞金首。

そんな事より

273 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 00:24:10 ID:???
第1話から 劇場版への伏線

第1話でミサトは 他人が乗り捨てた車からバッテリーを拝借した。
非常事態という名目と、「用をなさない死者」からの拝借は、
ミサトの中では第1話から正当化を主張している。

劇場版で、戦略自衛隊員を殺害し、通信機を奪った。
殺した隊員がたまたま通信兵だったとは言わせない。
ミサトは、戦自の通信機欲しさに、それを持つ隊員を探し求め、そして殺した。

死者の遺品を使うのは ミサトの得意技 だという事。これを加持は嫌っている。

勉強になった。

274 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 00:32:19 ID:???
感性が人と違ってていいとかじゃなくて、
単に普通の人より理解力が劣るだけだから何もいいことは無い

275 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:04:59 ID:O5Uu4FsD
>自分は作家だから、どちらでも良いんだよ。
ふ〜ん、タイトルは?やっぱり『逆襲のエヴァンゲリオン』(笑)

>普通と違う感性の持ち主‥あまり気分を害することはない。
>気持ちよく受け取っている。

俺が『逆襲のエヴァンゲリオン』を読んだ後に思ったのは、実に著者はそんな気分に
浸ってる人間ジャマイカ?つうこと、つまり
俺は他人とは感性が違う→違うからこそ他人の気づかない所に気づく→だからこそ他人と違って真実を探り当てる事ができる
→だから俺の言ってる事は正しい→俺ってスゲェェェー!

てな感じじゃないかと思ったんだよな
しかし、何かを評するに当たって全然外れた解釈して、他人から指摘されて「どっちでもいい」
なんて言い出したらそりゃ感性じゃなくって知性の問題じゃないか?
その知性が足りなくて読解能力がないのを、感性が他人とは違うと勘違いする、
わりかし陥りやすい落とし穴だよ
自分じゃ中々気づかないけどな


276 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:18:03 ID:O5Uu4FsD
>加持は 「人を殺すくらいなら自分が死んだほうがいい」 派
>ミサトは 「生きる為には他人を殺してで仕方がない」 派

これも『逆襲のエヴァンゲリオン』の主張にあるよね。しかもその後に続いてる事ときたら
出来の悪い底辺の断罪SS読んでるみたいだなw

>第18話で 加地と床を一緒にしたシンジは、感化を受ける。 そしてバルディエル戦で、
>「お前が死ぬぞ?」
>「いいよっ、人を殺すよりはいいっ!」 と問題発言。

加持との会話でどう感化されりゃ、これにつながるのか?妄想を働かせない限りは無理。
それこそ第一話から見ていたなら、シンジというのはこういうキャラで加持との会話とは
関係ないって普通の知性を持ってりゃ判断できるよ。
それだと「シンジはトウジを殺そうとしていた」って主張と矛盾するぞ。
>>273も論理展開としては五十歩百歩のこじつけ、もしくは一面を肥大化させて騒ぎ立てる
いうなれば韓国・中国等の反日団体の論理展開と大差ないな。


277 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:27:09 ID:???
>感性が他人とは違うと勘違いする
これは笑う所だよね? 他人と感性が同じなんて、ありえない


>他人から指摘されて「どっちでもいい」
勝手に決めな大バカ
「指摘されたから言った」じゃなく
どっちでも良いから、言っても言わなくてもいいんだ。
誰が、「指摘されたから、じゃあどっちでもいい」と言ったんだ大バカ

278 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:31:01 ID:O5Uu4FsD
俺も突っ込みは本書の内容になるたけ限定したいけどね(笑)
お前さん、今日のは反論としてもちと酷いぞ(笑)
国語力・読解力に疑問を呈されて回答が「俺は作家だからな!」じゃ会話として
成立しないよ、ほんと。しかも自分の出した解釈を「どっちでもいい」と投げ打ってるし(苦笑)

それよりも、早いところ書き写しを再開して欲しいんですがね♪

279 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:31:13 ID:???
>加持との会話でどう感化されりゃ、これにつながるのか?妄想を働かせない限りは無理。

加持からの感化を受けるようになり始めたのは、その前にスイカ畑に連れて来られてからだ大バカ。
ここでのやり取りが、シンジにとって大きな手掛かりだったから、
泊まりに来た加持に、ギリギリの話を振れたんだよ。

>いうなれば韓国・中国等の反日団体の論理展開と大差ないな。
取り消せクソバカ
北の湖理事に「部屋から大麻が出てきたんですよ」と騒ぎ立てるエセ記者工作員と大差ない。

280 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:34:04 ID:???
バカだよお前。
中立、柔軟性の欠落した作家でいたいと思って堪るかよ。
お前が作家をやってみてから語れってんだよ。
ふざけろって話し。

「投げ打ってるし」 なんだそれ?

281 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:38:06 ID:O5Uu4FsD
>>277
いや、その前の知性が足りないの方を、今度こそ大いに気にしたまえ(笑)それと
どっちでもいいから、言っても言わなくてもいいなら拘る理由もないよね?
>>279
スイカ畑につれてこられたのはゼルエル戦の前だったよな?

>第18話で 加地と床を一緒にしたシンジは、感化を受ける。 そしてバルディエル戦で、
>「お前が死ぬぞ?」
>「いいよっ、人を殺すよりはいいっ!」 と問題発言。

本編中の時系列がおかしくないか?それに、あの会話からは上の台詞に繋がるかってことなんだ
けどな。


282 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:43:21 ID:O5Uu4FsD
>中立、柔軟性の欠落した作家でいたいと思って堪るかよ。

そういう作家は>>272-273みたいな真性の勘違いをしない。こんな話にするなら
確信犯で二次創作と割り切る。

>取り消せクソバカ

不服だった?でも取り消さない。俺は本当にこう思ったから素直に書いたんだから。
それより、書き写しの方はマダー?



283 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:52:02 ID:O5Uu4FsD
44 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/08/29(金) 03:06:12 ID:???
切りのイイとこでやめたい。あとは気分と事情。
改竄はないけど、誤植は勘弁を願う。
二言はないから、全て書き切る。二ヶ月は費やす。
ただし質問には答えない。他者の著書だから。

著作権なら心配ご無用。
出版元の編集者とは、3年前から顔見知り。

こう言ったんだから、最後まで書ききるのは信用していいんだよね?

284 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 02:57:05 ID:???
だから、取り消せ と言ったんだ。

>スイカ畑につれてこられたのはゼルエル戦の前だったよな?
「そうだ、1つ君にいい物を見せよう」
「スイカ…ですか? 何でまた…」
「何かを作る…何かを育てるのはいいぞ? 色んな事が見えるし、判って来る! …楽しい事とかな?」
「辛い事もでしょ…」
「…辛いのは、嫌いか?」
「好きじゃないです」
「…楽しい事、見付けたかい?」
「……」
「…それもいいさ」
「けど、辛い事を知っている人間の方が、それだけ人に優しくできる。それは弱さとは違うからな…」

セリフの9割をソラで言えないから、こうなる。

285 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 03:00:01 ID:???
>そういう作家は>>272-273みたいな真性の勘違いをしない。
おまえ、作家に向いてないよ。そして作家を志さない者に作品など分からない。
作家だけが、分かろうと努力できるんだからな。
門外漢だ。

確信犯→故意犯

286 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 11:30:20 ID:O5Uu4FsD
いい加減書き写しの方を再開しなよ(笑)
>>284
ふ〜ん、加持がどうのこうのいってるからゼルエル戦の時を思い浮かべちゃったわ。
第一、お前さんの最初に言い出した箇所にはスイカ畑でのエピソードを連想させる
ものはなく、加持が泊まりに来た時点から一足飛びに拾三使徒戦に関連付けてる様い
見受けられるんだけど。台詞の9割をソラで言う事ができても、場面ごとの解釈が
妄想の域に留まってたらいけないよ(笑)作家ってのはそこの区分は確実につけなくちゃ。
それにお前さんが取り消せって言った箇所は、ここじゃないぞ。
ちゃんと読んでいたら273の方に、俺が突っ込み入れてるってのが分かると思うが?
>>207の『逆襲のエヴァンゲリオン』の主張とは、その見解だと矛盾するけどFA?

287 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 11:44:25 ID:O5Uu4FsD
>>285
お前さんが作家を自称しだしたのは、>>268以降だね。なぜか作品タイトルを
言わないけど(笑)それと作家だから〜とか言う言い分に関しては>>225
読み返してみな。

>そして作家を志さない者に作品など分からない。
>作家だけが、分かろうと努力できるんだからな。

これは人様に自分の書いた物を読んでもらって、反応を受け止める度量の
ある人間の書くことじゃぁないよ(笑)自分の思い通りの反応を示さないのは
自分より一段劣った人間だから、意見を聞く必要はないと言わんばかりじゃない(笑)


288 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 11:50:33 ID:O5Uu4FsD
>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163>>170-181>>193-200>>207-214
さてと書き写しの分を改めてはっておくか。
>>285を捨て台詞にしちゃうって事はないよね?
それじゃ、この後の書き写しの更新を待ってるからね♪


289 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 16:36:30 ID:???
>>265
>「今度こそ立ち直れない」 ← シンジの精神面
>「そのうち気付くわよ」 ← シンジの肉体面
>と見てるのか?

そうだよ


>ならばレイの「碇君は?」は要らないし

要るよ。アスカの台詞の内容をよく考えてみなよ
レイの「碇君は?」の前には、アスカはシンジについてアスカ自身が推測したことしか言ってない
だが「碇君は?」の後はシンジの状況について具体的な事実を説明してる。
上でも他の人が言ってたけど、レイは状況について聞いてるんだよ
それを「状況は?」ではなく「碇君は?」と聞き、アスカもレイが聞きたいこと(シンジの状況)を理解し返事している
だからここは二人がいかにシンジのことを気に掛けてるかが分かるシーンなんだけどな


290 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 16:50:49 ID:???
わかりにくいでつね

291 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 16:55:07 ID:???
いや言葉省いたら全く伝わらない悪寒がしてorz

292 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 17:58:15 ID:???
>>289
ますます、その説の首を自分で絞める事になってるなw

293 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/14(日) 21:04:13 ID:???
プライドの高い自称作家バカがオモロですwww

294 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/15(月) 00:00:03 ID:???
まぁビリーだしな

295 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/15(月) 11:09:42 ID:???
>292を見るまでもなく、電波相手に理屈を語るなんざ無駄な努力なのは分かりきってるのに、
わざわざ長文書く>>291もアホ

296 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/16(火) 21:27:13 ID:???
また社長の自演ですか プププププププププププ

297 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/17(水) 02:10:50 ID:XtonKsE5
とうとう更新なしが一週間以上か
それほど不都合な事でもあったかね?

298 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/17(水) 02:15:48 ID:XtonKsE5
>>36-39>>42 >>54-62
>>69-72 >>74-75>>77
>>79-94 >>95>>98>>101>>104-107 >>110-131
>>139-143 >>150-155>>157-159
>>163>>170-181>>193-200>>207-214
しょうがないので今まで書き写された『逆襲のエヴァンゲリオン』のアップ
本書に突っ込みたいって人は↑クリックしてみて
突っ込んだら自称作家氏、降臨するかもだから♪

299 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/17(水) 04:32:03 ID:???
作家だから不都合が飛び込んでくるんだよ
だいたい、作家はピンキリなんだから嬉しそうにするなよ。
演劇部の脚本家レベルでも、作家に含まれんの。

いや、幼稚園で絵本を自作する保育士さえ入る。

300 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2008/09/18(木) 00:24:20 ID:PaGqdusy
>曲がりなりにも、肩書きは商業デビューした作家。
>かたや批評してるのは、アマどまりの同人(オタク)や、それ以下の素人。

こう言ってたのに比べたら、随分主張が後退しているぞ(笑)
つうか矛盾しだしてるよ。こんなの書き込んでる暇があったら書き写し再開したら?

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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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