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河野洋平衆院議長、政界引退へ

2008年9月17日11時19分

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写真河野洋平衆院議長

 河野洋平衆院議長(71)=神奈川17区=が次の衆院選に立候補せず、今期限りで政界を引退することが明らかになった。平和・軍縮問題をライフワークとする「大物ハト派議員」として存在感を発揮した。今月12日に後援会関係者に引退の意向を伝えており、18日にも正式表明する。

 河野氏は今月初め、広島市で開かれた第7回G8下院議長会議(議長サミット)の議長役を務めた。被爆地での開催を自らの政治家人生の「集大成」として実現させ、「政治家としての区切りがついた」(周辺)という。

 67年に自民党で初当選。ロッキード事件で政治腐敗を厳しく批判して76年に離党し、新自由クラブを結成した。86年に復党、93年の野党転落後に第16代自民党総裁に就任した。94年に自社さ連立政権が発足し、村山内閣で副総理・外相に就任したが、これまでの総裁ではただ一人、首相になれなかった。03年11月から衆院議長を務めている。

 平和・軍縮に取り組み、新自ク時代に米国と旧ソ連に単身乗り込んで広島の被爆フィルムを上映したこともある。93年には宮沢内閣の官房長官として、従軍慰安婦への軍当局の関与と「強制性」を認めて謝罪と反省を表明する談話を発表。外相時代の94年には国連総会で「核兵器の究極的廃絶に向けた核軍縮に関する決議」を日本として初めて単独提案し、採択された。

 今年8月の全国戦没者追悼式では、議論が停滞している無宗教の追悼施設設置の検討を提唱。議長サミットは「平和と軍縮に向けた議会の役割」をテーマとし、ナンシー・ペロシ米下院議長らG8各国議長と平和記念資料館(原爆資料館)を訪れた。

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