【北米総局】AFP通信は10日、北朝鮮が同国西海岸で、新たな長距離ミサイル発射施設の建設を進めていると報じた。米シンクタンク「グローバル・セキュリティー」のジョン・パイク代表が同通信に語った。衛星写真の分析で判明したもので、1、2年以内に完成する可能性があるという。AP通信は、米情報当局者の話として「いつでも使用可能な状態」と伝えた。
AP通信によると、建設場所は西海岸のポンドン里という村で、発射台やロケットエンジンのテスト施設もあるという。約8年前から建設が始まり、05年には使用可能な状態になった。米当局者も数年前に施設の存在を確認していたという。
北朝鮮は06年7月、同国北東部の舞水端里(ムスダンリ)の実験場から長距離ミサイル「テポドン2号」を発射したが、直後に墜落し、実験は失敗したとされる。
AFP通信によると今回の施設はこれに代わるもので「より大規模で、発射台も精巧」(同代表)という。年数回の実験が可能になり、テポドン2号や、さらに大型のミサイルも発射可能とみられる。
毎日新聞 2008年9月11日 19時49分