医師不足対策など医療政策の円滑化を図るため、香川県は17日、政策への助言や医療情報の収集などを行う「県医療政策アドバイザー」に前香川大医学部付属病院長の長尾省吾氏(県厚生農業協同組合連合会代表理事理事長)を委嘱した。
初のアドバイザーとなった長尾氏は、10月にも初会合を予定する県医療審議会の下部組織で臨床研修医の確保のあり方などを探る「地域医療人育成専門委員会」に出席し、地域に密着した医師育成などについて検討していく。任期は1年。
この日、県庁で委嘱式があり、真鍋知事から委嘱状を受け取った長尾氏は「香川の医療行政に協力し、若い医療人の育成に尽力したい」と意欲を見せた。真鍋知事は「特に公立病院の医師確保が非常に難しくなっている。長尾先生は長年医療に携わってきて経験も豊富、助けていただきたい」と協力を求めた。