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【経済】

リーマンへの投融資4400億円 日本の金融機関46社

2008年9月17日 朝刊

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 経営破たんした米証券大手リーマン・ブラザーズに対する大手銀行や地方銀行、生損保など日本の金融機関の投融資が開示分だけで46社、約4400億円に上ることが16日、分かった。地銀などが保有しているケースが多いリーマンが発行した円建て外債(サムライ債)は、債務不履行になる恐れがある。大手行などを合わせて損失は2000億円を超す可能性がある。

 紀陽ホールディングスや札幌北洋ホールディングスなど30の地銀がリーマンの社債などを71億−2億円保有していると発表したほか、一部生損保や証券会社、リース会社もリーマン向けの債権を保有していることを明らかにした。

 メガバンクでは、みずほ信託銀行が118億円の損失を計上し、2008年9月中間決算の業績予想を下方修正。みずほフィナンシャルグループ全体では投融資残高が400億円で、200億円程度の損失を見込んでいる。

 三井住友フィナンシャルグループは、投融資の残高が約9億8000万ドルの融資や社債を合わせ1034億円で100億円程度の損失計上を予測。三菱UFJフィナンシャル・グループも約2億7500万ドル(288億円)の貸し出しなどに対し、最大250億円の損失を見込んでいる。

 

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