農薬などに汚染された事故米が食用に転用されていた問題で、有機リン系農薬成分のメタミドホスが検出された中国産のもち米は3500トンあることがわかった。中国産もち米は03年度に計5千トンが輸入されており、その7割が汚染されていた計算だ。ほぼ全量が、米穀業者などに売却されたとみられる。
農水省が16日、民主党の求めに応じて説明した。中国産もち米を輸入したのは03年度だけだという。売却されたもち米のうち、三笠フーズへの販売が800トン、浅井が570トン、太田産業は718トン。三笠と浅井が食用に不正に転売した分が京都市の保育園や関西の菓子メーカーなどに流れたことがわかっている。
3社にわたった2100トン以外には、米穀業者に工業用として売却されており、不正な転売は今のところみつかっていない。