biceのワンマンライブに行ってきた。
先日インストアライブに行ったが、
そこでは打ち込みと弾き語りが主だったのに対して、
今回のワンマンではバンド編成で、
しかも途中でストリングスカルテットも登場し、
音に厚みがあって申し分のないライブだった。
通常のバンドメンバー4人でさえ狭いステージに、
カルテットも含めて8人もステージに上げちゃうなんて
無茶をするなぁと思いつつ、
そういった雑然としたところが
biceらしくていい感じ。
このライブでないが良かったかというと、
アンコールでやった弾き語りの曲が結構間違いだらけだった。
まぁ、間違えるのは仕方がない。
そうやって人は成長していく。
でも彼女は違った。
演奏を終えて、手を広げて前に出して
「拍手はいらないっ!!」
そう言い切った。
「練習不足だね。ライブをこのままでは終わらせられない」
そういって予定外の曲を演奏し始めた。
こういうのをプロっていうんだなって
思ってしまった。
どこの誰とは言いませんが、
「ステージの上で一度も間違うな、
と言われたら、あたしは恐らく何もできないでしょう、
人生一度も間違うな、と言われたら何もできないのと同じです。」
こうやって開き直る人とは大違い。
そういった意味でも良いライブを観たなと
しみじみ思う夜だった。