松下電器産業は16日、「パナソニック」ブランドのエアコンや冷蔵庫など白物家電の新製品を発表した。社名をパナソニックに変更する10月から順次発売する予定で、国内の白物家電に冠していた「ナショナル」ブランドも新社名に統一する。年末にかけて過去最大規模の10万本のテレビCMを放映するなどブランドイメージの浸透を進め、4〜6月期に28%だった白物家電の国内シェアの3割以上への引き上げを狙う。
発表会ではエアコンや冷蔵庫、ななめドラム洗濯乾燥機、掃除機の新製品を展示し、独自技術や省エネ性を強調した。大坪文雄社長は「ブランド力をパナソニックに結集し、世界中の全従業員がチーム一丸となり、もっと高いレベルの企業を目指す」と力を込めた。
一方、創業者の故・松下幸之助氏が制定した綱領を現代的にグローバルな視点でまとめ直した「ブランドプロミス」も同時に発表した。新社名に変更するにあたり、「世界の人々に明日のライフスタイルを提案し、地球の未来と社会の発展に貢献しつづけます」と企業公約を掲げた。
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