09/17/2008 01:50 AM

 インド最高裁は15日、インド政府に対し、インド人女性の代理出産で生まれた女児、マンジちゃんを4週間以内に日本に連れて帰るという、祖母の申し入れを検討するよう求めた。

 同法廷で、G.E. ヴァハンヴァティ司法次長が「もしその女児はインド人として生まれたとインド政府が結論づけるならば、パスポートは発給される。さもなければ、渡航関係の 書類を発行に手間取ることになってしまうだろう」と述べたあと、アリジット・パサヤット裁判長はこの命令を下した。

 一方、M.K. シャルマ裁判長も全ての訴訟手続きを停止したが、NGO組織"サトヤ"による提訴を受け、女児を出廷させるよう州警察に命じたラジャスターン高裁は、「イ ンドには代理出産法律がないため、誰もマンジちゃんの合法的な親にはなることはできない」と強く主張した。

 裁判所は、マンジちゃんの養子縁組に関して異議のある者は、児童保護法の下に設立された委員会に申し立てなくてはならないとしている。8月14日に開かれた法廷では、問題が解決するまでマンジちゃんを日本人の祖母の保護の下に置くことを命じていた。

 しかし、ラジャスターン高裁が州警察にマンジちゃんを出廷させるようにと命じたということを知らされた祖母は、マンジちゃんの代理で最高裁に急遽出廷しなくてはならなくなり、マンジちゃんを日本に連れて帰れるように、インド政府に渡航書類の発行を求めていた。

 祖母側の代理人、インドラ・ジャイシング氏は、「生殖補助医療(ART:Assisted Reproductive Technologies)を行なう診療所の認定、監督、および規制を行なうインド医療評議会(ICMR:Indian Council for Medical Research)のガイドラインの指針では、その女児は生物学上の父親の合法的な子どもであるということになる」と強く主張していた。

09/15/2008 19:19(ニューデリー発)


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