2008年9月16日 21時8分更新
海外から輸入される家畜用のエサの価格が高騰する中、家畜のエサに使う稲の栽培方法について学ぶ研修会が、矢掛町で開かれました。
この研修会は備中県民局が開いたもので、会場には矢掛町のコメ農家や畜産農家およそ30人が集まりました。
はじめに県の担当者が家畜のエサに使う飼料用のイネは、コメ農家にとっては新たな転作用の作物として期待できる一方、畜産農家にとっては海外から輸入されるエサに比べて安く購入することができ、コストの削減につなげることができるとアピールしました。
このあと農家の人たちは近くの田んぼに移動し、専用の刈り取り機を使って飼料用のイネを収穫する様子を見学しました。
刈り取ったイネは直径90センチほどの大きなロール状にしたあと、別の機械でフィルム状の白いシートを巻きつけて今後1か月間かけて発酵させます。
参加したコメ農家の男性は「飼料の価格が高騰する中で、コメ農家も畜産農家も協力して農業全体の将来を考えていかなければならない」と話していました。
県内では家畜のエサに使うイネが去年のおよそ2倍にあたる122ヘクタールで栽培されていて、県では今後さらに栽培面積を増やしていきたいとしています。