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道路のごみ 投稿者：ノズエ 投稿日：2008年 9月17日(水)04時20分3秒

カキコミされることは、当ＢＢＳは自由形式をとっています。その内容に筋が通っているものでなければ、聞き入れてもらえないで賛同が得られません。エネルギーの浪費となります。だから、カキコミ後のことをよく考えて投稿することだと思います。私はクルマ社会をテーマにしたエッセイを書いていますから、コレを投稿して、後ほどＢＢＳを閉鎖します。道路のごみ　１１月。　毎日の通勤路となっている国道１号線バイパスも、すっかり秋のよそおいを呈してきた。　通勤路のおよそ半分の区間では、バイパスの中央分離帯が７～８ｍもあり、雑草は伸び放題である。（いつの間にそんなに成長したんだろう）と思われるように、気がつけば身の丈もあるセイタカアワダチソウが咲き乱れている。　このセイダカアワダチソウがけしからん。　植物図鑑でみると、「北アメリカ原産の多年草。地下茎を縦横に伸ばして繁殖する。ロゼット状で越冬し、春から夏にかけて茎が高く成長する」とある。キク科の雑草であるが、これがとんでもないシロモノである。まず、その花粉がぜんそくの原因となっている。地面の下では、蜘蛛の巣のような地下茎から毒素を発散させて、ほかの植物を育たなくさせてしまう。したがって地上でみられるように、道路沿いや空き地をところせましと占領しているのである。先にも述べたがセイタカアワダチソウは、原産が日本ではない。北米からやってきた植物界のインベーターなのだ。いまに日本の秋は、いたるところが黄色一色に染まってしまうのかしらん。　この植物の毒素に対抗できるのは、みたかぎりでは秋の七草のススキ（カヤ）だけである。ススキよ、がんばってくれよな。　と、へんなところに力が入ってしまったが、深く反省して話を続けよう。　雑草が２ｍも伸びてはバイパスを走るドライバーにとっては見通しが悪くなり、交通事故の原因になるというので、道路公団は毎年、雑草の成育にブレーキをかけるのに都合のよい晩秋の頃に一斉に草刈りを行う。例年どおり今年も雑草を刈りあげた。すると、厚化粧を落としスッピンになった中央分離帯は、隠れていたアラがむきだしになった。　アラというのは、いうまでもなくドライバーたちが走りながら捨てていった、ごみの山である。　中央分離帯に散乱しているごみのいろいろを思いつくまま並べてみよう。　コーヒー・ジュース類の空き缶、ペットボトル（なかには半分くらい飲みかけのものもある）がほとんどを占めている。それから、タバコの吸い殻や空き箱、週刊誌、紙コップ、コンビニ弁当を包んだサービス袋、カップラーメンの容器、段ボール、ティッシュペーパー、ドリンク剤の空き瓶など。おっと、ビールのアルミ缶やワンカップ酒の空き瓶もあったぞ。運転しながらのほろ酔い加減は想像するだけで、ぞっとする。免許取り消しになっても知らん。めずらしいものでは、黄黒の道路工事模様のプレートが１枚あった。道路管理側はなにやってんだか。　ごみのポイ捨ては、けしからん。　ここで、私一人がドライバーたちの不法投棄に怒り、モラルの無さを嘆いてみてもはじまらない。なぜ、ごみのポイ捨てをするか、それを考えたい。　スズキの鈴木修社長の話によると、１つの集団のうちには１０％の変わり者がいるという。「１００人が１００人全てがホンダのバイクに乗りたいとは思わない。オレはいやだ。スズキやヤマハのバイクに乗りたいと考えている人がすくなくとも１０人はいる。だから、海外進出のときには○○％のシェアを見込んでいる」確率からしてそうなのだといわれる。　国道１号線バイパスにも、それはいえる。地元のドライブや通勤マイカー、業務用トラック、県外からの長距離トラックなどがバイパスを利用するが、ドライバーやトラッカーのみんなが模範運転をするとはかぎらない。おおざっぱに見積っても、１０％は、なにか変わったことをするだろう。　ごみのポイ捨ては、その１例である。と、結ぶのでは筆者のプライドが許さない。建設的なアイデアをださなくてはならない。そこで提案であるが、ごみを減らすとかごみを出さないような状態にさせれば良いと思う。　じつは、ごみは商品を買った時点ですでに発生している。中身を使用すれば、残りは不要な包装や容器だけとなる。捨てるときの状態を考えて商品を選べば、ごみは減らせるという発想からきている。ちなみに環境を守る消費者を「クリーンコンシューマー」という。　「ごみはリサイクル」の運動が広まっているが、ごみを減らすにはほかに２つのＲがある。「リデュース」と「リユース」で、それぞれ「減らす」「再利用する」の意味をもつ。ペットボトルは家庭なり会社に持ち帰り、リユースしてみたらどうだろう。ごみ再利用（リユース）の方法は、リサイクルよりもエネルギー効率が良くて、環境への負担が少なくてすむ。　今度は道路管理側への提言である。　ドライバーやトラッカーに、道路沿いに空き缶などを捨ててもかまわないといった、スキをつくっているのでないだろうか。雑草が生い茂った状態では、捨てたごみは草叢に隠れてしまう。国道側からみると、ごみなどなにもないように見える。（空き缶を捨てたってかまうもんか）　てな調子で、通るクルマからごみを捨てていく。雑然としているので、人はそれが普通とみなしているのではないか。だから年間の一斉草刈りデーの回数を増やして、キレイサッパリの状態を維持すればよい。雑草の伸びやすい初夏や５月頃をみはからって、１年に３回は設けたいものである。　整然としていれば、案外、人はつけいるスキがないものだ。１０％の変わり者がいるのはやむをえないが、きちんと道路整備をしていれば、彼らも心を動かされ邪（よこしま）な考えはおこすまい。　それでもまだ、ごみのポイ捨てをするようだったら、けしからんの３乗。　週刊誌のグラビアで見たが、おもしろい写真があった。　道路沿いにちょっとした高さのフェンスを張り巡らせてある。それにあるトラッカーが始めたらしいが、ワイヤで編んだフェンスの菱形の網目にうまい具合に空き缶がはまった。しばらくすると、トラックの運転席の高さで横一直線に、ずらーっと空き缶がならんで突っ込まれていたといういたずらである。　けしからんというより、ほとんどあきれた。

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