台風13号は、速度をやや弱めながら、九州付近に向かっています。15日より勢力が弱まった台風13号ですが、この後、再び勢力を強め、19日の金曜日頃、九州南部に接近する見込みです。台風13号は、16日午後3時には、宮古島の北北西、約310キロにあって、ゆっくりした速さで、東北東に進んでいます。中心の気圧は、992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は、20メートルとなっています。台風13号は、15日より勢力が弱まり、暴風域がなくなったものの、このまま東寄りに進路をとりながら、18日にかけて再び勢力を強める見込みです。そして、19日の金曜日頃、九州南部に接近するものとみられます。台風の影響により、沿岸部では、うねりが出ていて、日南市の立石海岸では、2メートルを超える高波が、打ち寄せています。また、日南市の堀川運河では、台風の接近に備えて、小型船など約100隻が、16日朝のうちに避難を済ませていました。今のところ、大雨に関する注意報は出ていませんが、今後の台風情報に警戒が必要です。
台風13号は、ゆっくりとした速さで、九州に接近しています。このまま進みますと、県内では、今年初めての台風接近となるだけに、農家も対応に追われています。(片野坂記者リポート)「普通期米の収穫を控えた、ここ国富町では、台風が近づくにつれ、農家の不安も高まっています」去年の台風4号の影響で、早期米が記録的な不作となった宮崎・・・。現在は、早期米が終わり、普通期米の収穫を控えた時期で、JAでは、台風13号の接近に伴い農家に注意を呼びかけています。(JA宮崎中央国富支店・中山善史さん)「台風が間近に近づいたら、田んぼに水をためてもらい、稲が傷まないよう、そういう対策をとってもらっている。今の状況としては、早く過ぎてくれるのを待つだけ」国富町で農業を営む、郡康貴さんは、90アールの田んぼで、普通期米を栽培していて、今年初めてとなる台風の接近に、不安を募らせています。(郡康貴さん)「ちょっといやな時期に台風が来てしまったという感じ。(米も)結構出来もいいので、ちょっと困ってます」一方、小林市種子田地区の観光農園でも、台風対策に追われていました。小林市では、現在、ブドウとナシが収穫のピークを迎えていて、こちらの岩下果樹園では、16日午後から、ビニールハウスがつぶされないように、ビニールを巻き上げる作業が行われていました。(岩下果樹園・岩下清さん)「9月下旬からの新高とか大きいナシがありますので、今来れば、それなんかはだいぶ被害があると思うんですけども、また来てみないと、これは何とも言えないですね」この他、この果樹園では、ナシを早めに収穫して、台風に備えたいと話していました。台風13号の接近は、今のところ、19日金曜日の見込みで、農家にとっては、不安の広がる週末となりそうです。
大阪の米粉加工会社「三笠フーズ」が、汚染米を転売していた問題で、県内では、66の業者に、汚染米が流通していたことが分かりました。流通した業者の数は、全国で最も多くなっています。農林水産省によりますと、県内で汚染米が流通していたのは、中間流通業者が2社、和菓子製造業者が62社、それに外食業者が2社のあわせて66社です。これらの汚染米は、大阪の三笠フーズが転売し、佐賀や福岡、それに熊本の仲介業者などを経て、県内の米穀加工業者と食材卸業者が購入。その後、和菓子製造業者や外食業者、合わせて64の業者が購入し、消費者に販売したと見られます。汚染米の流通は、全国で24都府県、約380の業者にのぼりますが、このうち県内の流通業者の数は、全国で最も多くなっています。
解散総選挙を巡る動きです。連合宮崎は、宮崎1区に無所属で立候補を表明している、元林野庁長官、川村秀三郎氏の推薦を正式に決めました。これは、16日、宮崎市で開かれた連合宮崎の幹事会で、正式に決まったものです。全会一致で推薦が決まった川村氏は、「次期衆議院選挙は、日本の社会経済を変える大事な選挙であり、宮崎1区から政治を変えたい」と決意を述べました。(川村秀三郎氏)「連合(宮崎)の力を借りて戦わないと勝てない選挙だと思っているので、そういう意味では大変力強く思っています」(連合宮崎・横山節夫会長)「今回は政権をとるかとらないかの一大選挙ですから、もうなんとしても間に合わせて、勝利に向けた取り組みをやっていきたいと考えている」連合宮崎は、宮崎2区は、民主党の公認候補を、宮崎3区は、社民党の公認候補を推薦することにしています。しかし、民主党と社民党は、公認候補の選定作業を進めている状況で、候補者はまだ決まっていません。連合宮崎や民主、社民など非自民勢力でつくるCNP会議は、9月8日、衆院選では初めて選挙協力することを決めていました。
大分国体に出場する県選手団の結団壮行式が、16日、宮崎市でありました。16日の結団壮行式には、選手や監督など約300人が参加、まず、インターハイで全国制覇を成し遂げた、延岡学園男子バスケットボール部の内村祥也主将が、団旗を受け取りました。そして、こちらもインターハイで優勝した、小林秀峰・工業高校新体操部の日高祐樹主将が、力強く決意表明しました。日高祐樹選手(新体操競技・少年男子出場)「この国民体育大会においても優勝し、チームの目標である3冠を達成したいと思います。」大分国体は、9月27日から10月7日まで開かれ、宮崎からは、31の競技に、約300人の選手が出場します。去年36位の宮崎県チーム、今年も、30位台を目指します。
大手焼酎メーカーの霧島酒造が、飲酒運転の撲滅キャンペーンに、乗り出すことになりました。霧島酒造は、16日、宮崎市で記者会見し、飲酒運転の撲滅と、自然保護を訴えるキャンペーンに取り組むことを発表しました。このうち、飲酒運転の撲滅を目指すキャンペーンでは、スローガンを書いたのぼりや、Tシャツなど、オリジナルグッズを作成。今後、社員が、県内の公共機関や企業を訪問したり、街頭活動を行ったりして、アピールすることにしています。(霧島酒造・江夏拓三専務)「楽しく飲んでもらうのが焼酎であって、それが不幸なことになったら本当に残念なことで、業界として、やはりこれは取り組まないといけないと思う」このほか、霧島酒造は、商品を購入した県民を対象に、抽選で、デジタルカメラなどの記念品が当たる「ありがとうキャンペーン」も、16日から実施します。
南郷町の9月定例議会が、16日開会し、漁船の燃料費の補助を盛り込んだ、一般会計補正予算案が提出されました。燃料費の補助は、南郷町内3つの漁協に所属する、カツオやマグロ漁船など108隻が対象で、今年4月分から1年間、A重油1リットル当たり1円を補助するため、補正予算に2700万円を計上しました。この他、日南市も同様の事業を予定していて、16日開会した9月議会の補正予算に、1080万円を盛り込みました。漁船の燃料費の補助を市町村が独自に行うのは、県内では、南郷町と日南市が初めてです。
大学と企業が連携し、研究開発に活かそうと、宮崎大学工学部とホンダロックが、人材育成などについて協定書を交わしました。協定書によりますと、宮崎大学工学部とホンダロックは、共同で研究開発を手がける他、学生のインターンシップなど、人材育成に積極的に取り組むことにしています。宮崎大学工学部が、企業と協定書を交わしたのは、今回が初めてで、技術と人材の効率的な活用や、地域貢献につながるものと期待が寄せられています。
宮日総合美術展で無鑑査となった作家の作品展が、16日から宮崎市で始まりました。無鑑査作家とは、宮日総合美術展で、通算3回特選に選ばれ、予選審査なしで作品を出展できる権利を与えられた人たちです。宮崎市の宮日会館パピルスギャラリーには、無鑑査作家15人の油絵や、アクリル画などが展示されています。作品は、100号以上の大作が中心で、大きなキャンバスを生かした迫力ある力作がそろっています。この無鑑査絵画展は、9月21日まで開かれています。