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中国:粉ミルク22社からメラミン検出 一部は輸出

 【北京・浦松丈二】中国で有機化合物メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ乳児が相次いで腎臓結石になった事件で、中国政府は16日、発端となった「三鹿集団」(河北省石家荘市)のほか、国内の粉ミルクメーカー21社の製品からメラミンが検出されたと発表し、製品の回収を命じた。汚染粉ミルクの一部は海外に輸出されていたといい、当局は日本を含め輸出先の確認を急いでいる。

 事件発覚を受け、中国国家品質監督検査検疫総局が全国109社の粉ミルクメーカーの491品目を検査したところ、22社69品目からメラミンが検出された。このうち、広東省のメーカー「雅士利」の製品はバングラデシュ、ミャンマー、イエメンに輸出されていた。また、香港で販売されていた中国製アイスキャンディーからもメラミンが検出された。

 関係者によると、中国の乳製品は半加工品として日本に輸出されるケースもあり、中国製乳製品のすべてを追跡することは極めて困難とみられる。

 一方、河北省公安庁は16日までに、水で薄めた牛乳のたんぱく質含有量を増やすためにメラミンを混入して「三鹿集団」に販売したとして、搾乳業を営む兄弟2人を含む計4人を逮捕した。

 中国衛生省によると、国内でこれまでに粉ミルクを飲んだ乳児2人が死亡、1253人が病院で診察を受けている。

毎日新聞 2008年9月17日 0時12分

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